手作りごはんが気になりながらも、なかなか挑戦できない飼い主さんは私だけではないはず・・
手作りごはんの作り方や疑問点について、一緒に確認していきましょう
愛犬のご飯を手作りしてみたいけど、どうすれば良いかよく分からない・・
手作りごはんのレシピを検索はしてみたものの、腰が引けてなかなか行動に移せない・・その気持ちよくわかります。
「ちゃんと続けられるか自信がない」
「栄養バランスが心配・・」など
手作りごはんに、疑問や不安を感じていませんか?
そこで今回は、手作りごはんとドッグフードのメリット・デメリットを比較してみました。
両方の良い点と悪い点を知ったうえで、愛犬にはどちらのご飯が良いか判断しましょう。
また、初心者さんでも気軽にできる【2割だけ手作りごはん】の方法もお伝えしていきます。
手作りごはんが気になりながらも、なかなか挑戦できない飼い主さんは私だけではないはず・・
手作りごはんの作り方や疑問点について、一緒に確認していきましょう
それではまいります。
目 次
手作りごはんとドッグフードのメリット・デメリットを比べていきますが、結論からいうと、愛犬の体に合っていれば、手作りごはんとドッグフードのどちらを与えてもOK。
どっちのご飯が正しくて、どっちのご飯が悪いということではありません。
ただ、手作りごはんとドッグフードの両方の良い点・悪い点を知っていると、愛犬の体調や飼い主さんの生活スタイルに合わせて、ご飯の内容を柔軟に変更することもできます。
それでは、手作りごはんとドッグフードのメリット・デメリットを比較していきましょう。
なお、ここでのドッグフードとは、一般的に利用の多いドライフード(水分量が少なくカリカリした食感が特徴のタイプ)を対象として比べています。
手作りごはんとドッグフードのメリット・デメリット
– | 手作りごはん | ドッグフード(ドライフード) |
---|---|---|
栄養バランス | 飼い主さんの管理が必要 | 調整済み管理の必要なし |
摂取カロリー | 把握しにくい | 把握しやすい |
原材料 | すべて分かる | 製品によっては不明な場合もある |
水分量 | 多い | 少ない |
ご飯の量 | ドッグフードの約3倍多い | 手作りより少ない |
美味しさ嗜好性 | ◎ | △~○ |
用意の時間 | 慣れるまで必要 | すぐに用意できる |
保存 | 冷凍で約1ヶ月 | 開封後、約1ヶ月 |
持ち運び | 温度管理が必要 | 必要な分だけ持ち運び可能 |
その他のメリット | 体調に合わせて食材を変えられる | 安定した栄養を摂取できる |
栄養バランスから順番に、詳しい内容を確認していきましょう。
栄養バランスや摂取カロリーを管理しやすいのは、ドッグフードです。
多くの飼い主さんが愛犬の主食に与えているドッグフードは、「総合栄養食」と呼ばれるタイプで、犬の体に必要な栄養がバランス良く調整して作られています。
総合栄養食のドッグフードとは?
犬が1日に必要とする栄養(エネルギー・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル)のすべてを摂取できるように、栄養バランスが調整されたドッグフードのこと。
そのため総合栄養食のドッグフード以外に必要なものは、新鮮な水だけです。
総合栄養食のドッグフードと新鮮な水を十分に与えていれば、愛犬は年齢に応じた健康を維持できるとされています。
また、ドッグフードは1日の給与量の目安がメーカーによって設定されています。
さらに100gあたりのカロリーも表示されているので、1日の食事量や摂取カロリーを簡単に把握できます。
それに対して手作りごはんは、飼い主さんが食事量や栄養バランス、摂取カロリーを管理しなければいけません。
なお、犬は人よりタンパク質が多く必要なので、タンパク質が豊富に含まれる肉や魚を中心に、野菜や穀物などもバランス良く摂取させます。
愛犬の体重や健康状態にあわせて、肉の量を計算できる計算表もあります。
いきなりお肉の量やカロリーを計算するのはちょっと・・いう人は、計算表はひとまずスルーして大丈夫です。
たしかに、お肉何グラムが何カロリーで・・と計算するのは大変ですよね。そして、面倒くさい!
そこで手作りごはんの目安となるのが、ご飯の量を愛犬の体重の2~3%にすること。
愛犬の体重が5kgの場合は、100~150gを1日のご飯の量の目安にします。
なお、今与えているドッグフードの量より多くても問題ありません。
手作り食はドッグフードより水分が多く含まれているので、ドッグフードよりもご飯の量が多くなると思います。
ただドッグフードとはちがい、ご飯の量や摂取カロリーが大まかな把握することになるので、愛犬の体調やウンチの状態を細かくチェックすることが大事。
体重の増減に合わせてご飯の量を調節して、愛犬にベストな量を見極める必要があります。
手作りご飯の量は、愛犬の体重の2~3%が目安になります
摂取カロリーを大まかにしか把握できないので、愛犬の様子や体重、ウンチの状態をこまめにチェックして、ご飯の量を調節しましょう
手作りごはんは、飼い主さんが使用する材料をすべて自分で決められます。そのため、添加物や原材料が不安なもの(チキンミールや動物油脂など)を摂取させる心配がありません。
じつは、ドッグフードから手作りごはんに変える理由に多いのが、愛犬の体調不良。
ドッグフードには自然由来の原材料だけを使って作られるものもあれば、食用にはならない副産物や4Dミート(死亡・病気の家畜の肉)、添加物を大量に使用して作られるフードもあります。
ドッグフード安全法により、犬の体に悪影響を与える原材料の使用は禁止され、添加物もワンちゃんに影響しない基準値のもと使われてはいます。
しかし愛犬の体質や体調によっては、添加物や粗悪な原材料をスムーズに排出できず、肌荒れや涙やけが引き起こされる場合もあるのです。
その点、手作りは使用する食材をすべて飼い主さんが決められます。もちろん添加物も一切含まれない、安全性の高い無添加のご飯を愛犬に与えることができます。
原材料が自分で決められること、完全無添加のご飯を愛犬に食べさせられることは、手作りご飯の大きなメリットです
また手作りごはんは、食事と一緒に水分補給ができるのも魅力。
手作りごはんは、生の食材をお湯で煮て作ることが多いので、水分がたっぷり含まれています。
そのためご飯を食べるだけで、水分も一緒に補えます。
一方、ドッグフード(ドライフード)は微生物の繁殖を防ぐため、フードに含まれる水分が10%前後とほとんど含まれていません。そのため、必ず新鮮な水を摂取させる必要があります。
ただ高齢になると、のどの乾きに鈍感になり十分に水を飲まなくなる場合があります。
ですから愛犬が水をあまり飲まない場合は、水分が多く含まれる手作りご飯で水分を補うのもおすすめ。
またドッグフードの場合は、ぬるま湯や鶏のゆで汁をかけて水分摂取を促しましょう。
水分をしっかり摂取できていると、体内の老廃物を体の外へスムーズに排出できます
また尿路結石の予防にもなるので、愛犬にはしっかり水分補給させましょう
ドッグフードは水分がほとんど含まれていない分、1粒1粒に栄養がぎっしり含まれています。
そのため少しの量で1日に必要なカロリーや栄養を効率よく摂取できるメリットがあります。
一方、手作り食は水分がたっぷり含まれているので、ドッグフードより多くの量を食べないと1日に必要な栄養を摂取できません。
そのためドッグフードの量が少なくて物足りない食欲旺盛のワンちゃんは、たくさんの量を食べられる手作りご飯のほうが満足しやすいかも・・。
またドッグフードとちがい、手作りご飯は使用する食材の形が残っていて風味も豊かなので、食欲が刺激されやすくドッグフードが苦手なワンちゃんや食欲のない場合もおすすめです。
ほかにも、便秘ぎみの愛犬には食物繊維の多い野菜の量を増やす、お肉の種類を週ごとに変えるなど、使用する食材を自由に変えられるのも手作りご飯の大きな魅力です。
手作りご飯は、とにかく美味しい!
食欲のないワンちゃんやドッグフードが苦手なワンちゃんにもおすすめです
便利で使い勝手が良いのは、やっぱりドッグフードです。
ドッグフードは犬に必要な栄養がバランス良く調整され、1日の給与量も体重ごとに設定されているので、一定の栄養バランスを摂取し続けることができます。
それに対して手作り食は、慣れるまでが少し大変。
犬は食べ物をあまり噛まずに飲み込む癖があるので、肉や野菜は細かく切る必要があります。
犬の手作りご飯のレシピ集などでは
「自分のご飯を用意する合間に、野菜や肉をパパっと切ってお鍋で煮込むだけ!」
とよく書かれていますが、料理があまり得意でない私にはこれだけでもかなりハードルが高かったです・・
手作りご飯の用意に関しては、回数をこなすのみ!慣れるしかありません。
慣れて手際を掴めばなんてことない作業ですが、慣れるまで気持ちが追いつくのに時間が必要な場合が人によってあるかもしれません。
ドッグフードは正しく保存すれば、開封後も1ヶ月程度はフードの品質を維持できます。
しかし、手作りご飯は長期保存には向いていません。
調理した手作りご飯を冷蔵庫で保存する場合は、調理後2~3日以内に食べ切るようにしましょう。
また手作りご飯を大量に作り置きする場合は、冷凍庫で保存しましょう。使用する分だけ解凍すれば、調理後1ヶ月程度は保存できます。
以上が、手作りご飯とドッグフードのメリット・デメリットです。
当然ですが、どちらにも良い点と悪い点がありましたね。
はじめにもお伝えしましたが、愛犬の体に合っているなら手作りご飯とドッグフードのどちらを与えてもOKです。
愛犬の体調や飼い主さんの生活スタイルに合わせて、無理なく続けられるほうをベースにしていきましょう。
チェックポイント
「手作りご飯が気になるけど、ドッグフードがまだ残ってる・・」
「いきなり手作りに変える勇気がない・・」
そんな飼い主さんにおすすめの簡単な手作りご飯の方法をご紹介します
昨日までドッグフードを与えていたのに、今日から急に手作りご飯を作るのはかなりハードルが高いですよね。
また「手作りしたくても時間がどうしても取れない・・」という飼い主さんもいると思います。
そこで初心者さんやご飯の用意に時間が取れない人におすすめなのが、「2割だけ手作りごはん」です。
簡単でおすすめ!「2割だけ手作りごはん」
2割だけ手作りごはんとは、その名のとおり食事の2割だけを手作りすること。
ドッグフードをベースに、ゆでた肉や野菜を2割だけ混ぜる簡単な方法です。
手作りご飯の割合が2割の理由は、1日に与えられるおやつの量が1日のエネルギー量の20%以下に抑えることが推奨されているから。
おやつは栄養摂取が目的ではなく、愛犬が喜ぶ嗜好品です。
そのおやつが認められている量(1日のエネルギー量の20%以下)であれば、栄養バランスを気にせず肉野菜を与えても、体に大きな影響を及ぼすことはありません。
そのため栄養バランスなどのむずかしいことを気にせず、気軽に肉や野菜を使った手作りご飯が試せるのです。
さっそく、ゆでた肉や野菜を2割だけドッグフードに混ぜて与えてみましょう。
慣れてきたらドッグフードの量を減らして、肉や野菜の種類や量を増やしていけば、手作り食にスムーズに切り替えることもできます。
一般的には、ドッグフードより手作りご飯のほうが「愛犬に愛情をかけている感」が強く、愛犬にドッグフードを与えていることに、後ろめたさを感じている飼い主さんもいると思います。
もちろん愛犬のご飯を手作りするのは、とても素晴らしいことです。
ただ大事なのは、与えているご飯が「愛犬の体に合っているか」、また「愛犬が喜んで食べているか」です。
愛犬が喜んで食べて体も元気であれば、ご飯の種類は関係ありません。
一般的なイメージは気にせず、目の前の愛犬を見てベストな食事を用意してあげましょう。
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