
【ペットフード販売士厳選】安心・安全!国産ドッグフードのおすすめランキング

安全な国産のドッグフードが知りたい!
国産のドッグフードを探したくても、市販のドッグフードはアメリカやヨーロッパなど外国産のものがほとんど。
結局、国産で良いものが見つからず外国産のドッグフードを購入した・・なんて経験がある人も多いはず。
そこで、安全な国産のドッグフードの選び方について、ペットフード販売士が3つのポイントにしぼって解説します。
また、安全性の高いおすすめの国産ドッグフードも3点ランキングでご紹介しますので、ぜひ愛犬のフード選びの参考にチェックしてください。
国産のドッグフードは外国産のフードと比べて、どんな良い点や悪い点があるのでしょうか?
まずは国産ドッグフードのメリット・デメリットについて、確認しましょう
それではまいります。
目 次
国産のドッグフードのメリット・デメリット

安全な国産のドッグフードを選ぶには、まず国産ドッグフードのメリット・デメリットを理解しておきましょう。
というのも、ドッグフードは国産や外国産といった産地だけで良し悪しを判断できません。国産と外国産の両方ともに、安全なフードもあれば低品質で粗悪なフードもあります。
そのため、どのような点に優れてどんな所が劣っているか把握すると、安全なフードを見分けやすくなります。
まず国産のドッグフードのメリットは、「流通時間が短い」と「輸送中の気温変化がない」の2点。
デメリットは、「ドッグフードに対する日本の安全基準が低い」ことです。
●国産ドッグフードのメリット
【流通時間が短い】
国産ドッグフードの最大のメリットは、流通時間が短いこと。
外国産のドッグフードに比べると、製造されてから販売されるまでの時間が短いため、より新鮮なドッグフードを愛犬に与えることができます。
また海外のものより流通コストが抑えられるので、同じ金額でも品質の高いドッグフードを購入できます。
【輸送中の気温変化がない】
国産のドッグフードは、輸送もスムーズです。
一方、外国産のドッグフードはほとんどが船便で日本に輸入されます。
そのため輸入経路が赤道付近を通る場合では、ドッグフードが積まれたコンテナの温度が上昇して、ドッグフードが酸化したり、カビが発生する恐れがあります。
その点、国産のドッグフードは国内製造なので、輸送時の気温変化はほとんどありません。
●国産ドッグフードのデメリット
【ドッグフードに対する国内基準が低い】
流通や輸送の負担は少ないですが、日本はドッグフードに対する基準が低いという残念な事実があります。
海外では、ドッグフードを食品や家畜のエサと同じように扱っていますが、日本ではドッグフードは雑貨と同じ扱い。
その結果、ドッグフードの安全基準は家畜のエサより低く設定されています。
以上のことから国産のドッグフードは、輸送中に品質が損なわれる心配がなく、できたての新鮮なフードを手に入れることができます。
ただドッグフードの安全基準は、日本よりアメリカやヨーロッパのほうが上。
そのため国産のドッグフードは、安全性に注意して選ぶ必要があります。
国産ドッグフードのメリット・デメリットは反対から見ると、外国産のフードのデメリット・メリットです
なお、外国産ドッグフードの最大のデメリットは「輸送中の気温変化」
ただメーカーによっては、コンテナ内部を20℃以下に保つ「定温コンテナ」を使用して、輸送中の気温変化を受けないように対策されているフードもあります
ですから、国産や外国産だけでフードの安全性は判断できません
安全性を見分けるには、産地よりほかに注意すべきポイントがあります
それでは、安全な国産ドッグフードを選ぶポイントについて、次の章から詳しく見ていきましょう。
安全な国産ドッグフードを選ぶには?

安全な国産のドッグフードを選ぶポイントは、大きくわけて3つあります。
それは「人工添加物不使用」「ヒューマングレード」「主原料が肉、または魚」の3点です。
国産ドッグフードを選ぶポイント
- 人工添加物不使用
- ヒューマングレード
- 主原料が肉、または魚
1つずつ、詳しく見ていきましょう。
【ポイント①】人工添加物が使用されていない

安全なドッグフードを選ぶには、人工添加物が不使用のドッグフードを選びましょう。
とくにBHAやBHT、エトキシキン、亜硝酸ナトリウム、赤色102号などは、絶対に避けたい添加物です。
絶対に避けたい人工添加物
●酸化防止剤
BHA(ブチルヒドロキシアニソール)
BHT(ブチルヒドロキシトルエン)
エトキシキン
没食子酸プロピル(ぼっしょくしさんプロピル)
●発色剤
亜硝酸ナトリウム
●着色料
タール系色素(赤102号、黄5号など)
酸化鉄
二酸化チタン
●保存料
ソルビン酸カリウム
●保湿剤
プロピレングリコール
●増粘安定剤
アルギン酸ナトリウム
これらの人工添加物は科学的に合成してつくられるため、自然由来の添加物より少量で効果が得られることから、体への影響がとくに心配されています。
また人工添加物のなかには、大量摂取すると発がん性やアレルギーを誘発させるなど、体に悪影響を及ぼす危険性が確認されているものもあります。
ただ、ドッグフードに使用される添加物の量はごくわずか。
さらに安全な範囲内で使用されているため、愛犬が添加物入りのドッグフードを食べても体に害はないとされています。
とはいえ、愛犬は毎日同じドッグフードを食べ続けるので、少量であっても体への影響が不安な添加物は避けるほうが安心。
また添加物を長期的に摂取した体内では、排出しきれなかった添加物が原因で涙やけやアレルギーの症状がひどくなる場合もあります。
愛犬に安心して食べてもらうには、人工添加物不使用のドッグフードを選びましょう。
添加物入りのドッグフードを食べても、一生元気に過ごすワンちゃんもたくさんいます
ただ、愛犬の体に添加物はまったく必要ありません
体に不要なものをわざわざ摂取させるより、安心して与えられる人工添加物不使用のドッグフードを選んであげましょう
つぎは、原材料の品質についてです。
【ポイント②】原材料がヒューマングレード!

安全な国産のドッグフードを選ぶには、原材料の品質にも注目しましょう。
日本のドッグフードの安全基準は、食品はおろか牛や豚、鶏などの家畜より低いレベルで設定されています。
そのためドッグフードは、食用で禁止の添加物(エトキシキン)、4Dミート(病気や死亡した家畜)や副産物(チキンミール、肉骨粉など)などの粗悪な材料の使用も認められています。
ですから安全な国産のドッグフードを選ぶには、原材料にどのような品質の食材が使用されているか確認することが重要。
そこで確認したいのが、「ヒューマングレード」や「人が食べられる高品質な食材だけを使用」などの表示です。
原材料の品質について、情報が公開されているか確認しましょう。
●ヒューマングレードとは?
人も食べられる高品質な材料を使用して作られたドッグフードのこと。
「食用と同じ品質=ヒューマングレード」という考えから表現されるようになった、ペットフード業界特有の言葉です。
ドッグフードの原材料に食用と同じ高品質な材料が使用されている場合は、「ヒューマングレード」や「人も食べられる高品質な食材だけを使用」などの表示が必ずあります。
それに対して、原材料の品質に関して何も情報が公開されていないフードは、低品質で粗悪な材料が使用されている可能性が考えられます。
品質表示のないドッグフードがすべて粗悪な材料を使用しているとは言えませんが、原材料の品質について表示されているフードのほうが、信頼性が高く安心です。
日本のドッグフードの安全基準は低レベルです!
安全なフードを選ぶには、「ヒューマングレード」などの品質表示があるものを選びましょう
つぎは、主原料の食材についてです。
【ポイント③】主原料が肉、または魚

国産ドッグフードのなかでも、おすすめは主原料に肉か魚が使用されているフードです。
なぜなら肉や魚には、犬の体に欠かせない「10種の必須アミノ酸」が豊富に含まれているから。
●10種の必須アミノ酸とは?
10種の必須アミノ酸とは、食事から摂取する必要がある成分のこと。
犬の皮膚や毛、骨、筋肉、血液、内臓などの全身の細胞は、アミノ酸からつくられます。
ただ、20種類あるアミノ酸のうち、10種類のアミノ酸は体内で必要な量をつくり出せないので、食事で補う必要があります。それが「10種の必須アミノ酸」です。
ちなみに、タンパク質はアミノ酸がさまざまな順番でつながったもの。
ですから全身の細胞のもととなるのは、「アミノ酸=タンパク質」です。
肉や魚由来の動物性タンパク質には、犬が食事から摂取する必要がある「10種の必須アミノ酸」がバランス良く含まれています。

ちなみに大豆や小麦に含まれる植物性タンパク質には、必須アミノ酸が10種類すべては含まれていません。
そのため植物性タンパク質だけで必須アミノ酸を補うには、小麦やトウモロコシなどの穀物や大豆を大量に摂取する必要があります。
その点、肉や魚には10種の必須アミノ酸がバランス良く含まれているので、体に必要な栄養を効率良く補えます。
肉や魚には、愛犬の体に必要な「必須アミノ酸」が豊富に含まれています
肉や魚がメインのドッグフードは、栄養を効率よく補えるのでおすすめです!
以上が、国産のドッグフードを選ぶポイントです。
次はいよいよ、おすすめの国産ドッグフードランキングを見ていきましょう。
ペットフード販売士おすすめ!国産のドッグフードランキング
いよいよ、ペットフード販売士が厳選した【おすすめの国産ドッグフード】を3点ご紹介します。
なお、ドッグフードの評価基準は、前の章までにお伝えした「国産のドッグフードを選ぶ3つのポイント」
①人工添加物不使用
②ヒューマングレード
③主原料が肉、または魚
以上3つのポイントと、愛犬に安心して与えられる「安全性」や「栄養面」も評価の対象として、ランキングをつけています。
さっそく、1位から見ていきましょう。

おすすめの国産ドッグフードランキング
安全性について
- 熊本で育てられた馬肉、九州の食材を中心に使用!
- 原材料はすべて人も食べられる高品質なものだけ
- 完全無添加!添加物は一切使用されていません
栄養面について
- 主原料は高タンパク低脂肪な馬肉と鶏肉
- 馬肉は貧血予防の鉄分、老化予防のセレンが豊富
- 「高タンパク低脂肪」の栄養バランスが、7歳以上の愛犬の健康をサポート
7歳以上の高齢犬・小型犬を対象に、熊本の馬刺し専門店が手がけた国産ドッグフード。
愛犬が長生きできるように、原材料は九州の食材を中心に人も食べられる高品質なものだけで作られています。
また完全無添加なので、体に危険な人工添加物も一切含まれていません。
体に必要なタンパク質をしっかり摂取できる、安全性の高い国産フードです。
安全性について
- メイン食材は北海道・兵庫県産の牛肉と鶏肉!
- 原材料はすべてヒューマングレード
- グレインフリー(穀物不使用)
栄養面について
- 牛・鶏・馬・魚由来の良質なタンパク質がたっぷり
- 免疫力の低下を防ぐビタミンCが1000mg/kg配合
- 腸内環境を改善するオリゴ糖、乳酸菌配合
北海道と兵庫県産の牛肉や鶏肉を中心に作られた国産のドッグフード。
主原料には牛肉・鶏肉・馬肉・魚の4種類の動物性原料が使用されているので、良質なタンパク質をしっかり摂取できます。
またグレインフリー(穀物不使用)なので、トウモロコシや小麦が苦手な愛犬にもおすすめ。免疫力の低下を防ぐビタミンCは、愛犬の長生きをサポートする効果が期待できます。
安全性について
- 鹿児島県産の鶏肉、九州の食材を中心に使用!
- 原材料は人が食べられる高品質で新鮮なものだけ
- 着色料や保存料、酸化防止剤不使用
栄養面について
- 脂質・カロリー控えめで、肥満犬も安心
- 抗酸化成分を含むむらさき芋、黒米、赤米を使用
- 関節を強化するグルコサミン・コンドロイチン配合
主原料の鶏肉は鹿児島産、むらさき芋や赤米などは九州の食材を中心に使用された国産のドッグフード。
カロリーや脂質が控えめなので肥満予防にも効果的です。
また関節の強化に必要な軟骨成分のグルコサミン・コンドロイチン配合。むらさき芋や黒米に含まれる抗酸化成分は、病気を防ぐ効果があるので高齢犬にもおすすめです。
まとめ
国産のドッグフードを選ぶポイントと、おすすめの国産ドッグフードを3点見ていただきましたが、参考になりましたでしょうか?
では、国産ドッグフードを選ぶポイントのおさらいです
国産のドッグフードを選ぶポイント
- 人工添加物不使用
- ヒューマングレード
- 主原料が肉、または魚
以上のポイントを参考に、愛犬にベストなドッグフードを選んであげましょう。
(参考文献)
【一般社団法人ペットフード協会・ペットフート販売士認定講習会テキスト】
「犬・猫の栄養に関する基礎知識」「ペットフードの関連法規」より
おすすめドッグフード目的別ランキング