【ペットフード販売士厳選】高齢犬の老化防止におすすめのドッグフードランキング

【ペットフード販売士厳選】高齢犬の老化防止におすすめのドッグフードランキング

高齢になってきた愛犬に、体に良いドッグフードを食べさせてあげたい!

愛犬の見た目や普段の様子に変わりがなくても、7歳を過ぎたあたりから健康面が気になってきますよね。

ただ・・
「いつまでも元気で長生きできるように、体に良いドッグフードを与えたいけど、何を選べばいいか分からない・・」
と困っていませんか?

そこで、高齢犬のドッグフードの選び方について、ペットフード販売士が4つのポイントにしぼって解説します。

また高齢犬におすすめのドッグフードもランキングで3点ご紹介しますので、ぜひ愛犬のドッグフード選びの参考にしてください。

チェックポイント!

若い頃と変わらず元気でも、犬は7歳を過ぎると高齢犬(シニア)の仲間入りをします

高齢犬の体をサポートする、ドッグフードのポイントを一緒に確認していきましょう

それではまいります。

高齢犬におすすめのドッグフード

高齢犬におすすめのドッグフードを選ぶポイントは?

高齢犬におすすめのドッグフードを選ぶポイントは?

7歳以上の高齢犬のドッグフードを選ぶポイントは、大きくわけて4つあります。
それは「動物性タンパク質」「脂質控えめ」「老化対策の栄養成分」、そして「食べやすさ・美味しさ」の4点です。

●高齢犬のドッグフードを選ぶポイント

【ポイント①】肉や魚に含まれる動物性タンパク質が必要!

犬は7歳を過ぎた頃から、体の機能が少しずつ衰えていきます。
元気な体を保つには、全身の細胞のもととなるタンパク質の摂取が重要。

とくに肉や魚に含まれる動物性タンパク質は、体の維持に欠かせない「必須アミノ酸」を豊富に含んだ良質なタンパク質です。

【ポイント②】肥満を防ぐには、脂質控えめが安心

肥満は足腰や心臓によけいな負担をかけ、全身に悪影響を与えます。

また高齢になるほど代謝が落ちるので、若い頃より太りやすくなります。
肥満予防には、脂質控えめの栄養バランスがおすすめです。

【ポイント③】軟骨成分・抗酸化成分配合だと尚良し

老化防止や関節ケアに関わる栄養成分も含まれていると、尚良しです。

高齢犬が傷めやすい軟骨成分のグルコサミン・コンドロイチン、抗炎症作用のオメガ3、貧血予防の鉄分、抗酸化成分のアスタキサンチンが含まれているか確認しましょう。

【ポイント④】食べやすさ・美味しさにも配慮して

高齢になると、のどの乾きに鈍感になり、食べ物を消化する力や味覚が低下します。

そのため高齢犬の食事は、食べやすさや美味しさにも気をつけてあげましょう。
ポイントは、ドッグフードの「水分量」と「風味」です。

さらに詳しい説明や選び方のポイントについて、1つずつ確認しましょう。

高齢犬におすすめのドッグフード

【ポイント①】肉や魚から「良質なタンパク質」を補う!

【選び方①】肉や魚から「良質なタンパク質」を補う!

高齢犬のドッグフード選びの1番のポイントは、「良質なタンパク質」を摂取できること。
長生きの秘訣には、良質なタンパク質の摂取が欠かせません。

というのも、犬の皮膚や毛、血液、骨、内臓、ホルモン、神経などの全身の細胞は、タンパク質からつくられているから。
ですから愛犬の健康維持には、タンパク質の摂取が欠かせないのです。

また、タンパク質のなかでも高齢犬が積極的に摂取する必要があるのが、「良質なタンパク質」。

それでは「良質なタンパク質」とは、どのようなタンパク質なのか、下記のイラストをもとに確認しましょう。

  • 「良質なタンパク質」って、どんなタンパク質?「良質なタンパク質」って、どんなタンパク質?
    イラストのとおり、体の細胞のもとであるタンパク質は、20種類のアミノ酸が100個以上つながった状態からできています。
    しかし犬の体内では、20種類のアミノ酸のうち10種類しか必要な量をつくり出せません。
    そのため「必須アミノ酸」と呼ばれる残り10種類のアミノ酸は、食事で補う必要があります。
    この10種の必須アミノ酸を含んだタンパク質が、犬の健康に欠かせない「良質なタンパク質」のことです。

なお、高齢になると体内の消化・吸収力が低下するため、タンパク質を摂取しても全部を体の維持に使い切れなくなります・・。

そのため高齢犬は、積極的にタンパク質を摂取することが大事。とくに食事でしか補えない「必須アミノ酸」をしっかり摂取しないといけません。

そのため高齢犬は、積極的にタンパク質を摂取することが大事。と

では、良質なタンパク質は何から摂取できるかというと、肉や魚です。
肉や魚に含まれる動物性タンパク質は、10種の必須アミノ酸がバランス良く含まれています。

一方、大豆や小麦、とうもろこしに含まれる植物性タンパク質は、必須アミノ酸が10種類すべては含まれていません。

ですから高齢犬には、肉か魚をメインに作られたドッグフードを与えましょう。体の維持に欠かせない必須アミノ酸をしっかり摂取できます。

チェックポイント!

高齢犬の健康維持には、肉や魚に含まれる動物性タンパク質が重要です

「必須アミノ酸」を含んだ良質なタンパク質をしっかり摂取させましょう

つぎは、高齢犬の油の摂取と肥満についてです。

【ポイント②】高齢犬は肥満に注意!脂質控えめが安心

【選び方②】高齢犬は肥満に注意!脂質控えめが安心

高齢犬には、脂質控えめのドッグフードがおすすめです。
その理由はずばり、肥満を予防するため。

肥満になると、足腰の関節や心臓への負担が増えたり糖尿病のリスクが高まるなど、健康に悪影響を与えます。

そのため愛犬の年齢に関係なく肥満は体に良くありませんが、とくに注意が必要なのが高齢犬です。

犬は高齢になると若いころより遊ぶ時間が減り、寝る時間が多くなります。その結果、運動量の減少や基礎代謝の低下により、1日に必要なエネルギー量も減少します。

ですから、今までと同じ量のドッグフードを与えているだけでも、太ってしまう場合があるのです。

そのため食事量の見直しが必要ですが、それと同時にドッグフードに含まれる脂質量にも注意してあげましょう。

のため食事量の見直しが必要ですが、それと同時にドッグフードに含まれる脂質量にも注意してあげましょう。

脂質の摂り過ぎは、肥満の大きな原因です。

とくに消化機能が低下した高齢犬は、脂質をスムーズに消化・分解できず、体脂肪となって蓄積する可能性があります。

そのため高齢犬に与えるドッグフードは、脂質控えめがおすすめ。

具体的には、ドッグフードの平均値である脂質14%未満の栄養バランスで調整されたドッグフードを選びましょう。

ちなみに、ドッグフードの栄養基準を定めるAAFCO(米国飼料検査官協会)では、成犬の1日に必要な脂質量は5.5%以上と定めています。

ドッグフードに含まれる脂質のAAFCO基準(成犬)

【脂質】5.5%以上

そのため脂質量が5.5以上~14%未満のドッグフードなら、愛犬に必要な脂質をきちんと補いながら、肥満も予防できます。

チェックポイント!

高齢犬は太りやすいので、肥満に要注意!

脂質が5.5~14%未満の脂質控えめのドッグフードがおすすめです

つぎは、高齢犬の体をサポートする栄養成分についてです。

【ポイント③】関節ケア・貧血予防などで老化を防ぐ!

【選び方③】関節ケア・貧血予防などで老化を防ぐ!

高齢犬に与えるドッグフードは、グルコサミンやオメガ3など高齢犬の体をサポートする栄養成分についてもチェックしましょう。

愛犬が元気で長生きできるように、老化対策におすすめの成分は下記の4つです。

高齢犬の体をサポートする栄養成分

【関節ケア】グルコサミン、コンドロイチン
【抗炎症作用】オメガ3
【貧血予防】鉄分
【抗酸化成分】アスタキサンチン

上から順番に見ていきましょう。

【関節ケア】グルコサミン・コンドロイチン
年齢とともに、手足や腰の軟骨がすり減っていくため、高齢犬は足腰の関節を痛めやすいです。

そのため、軟骨の生成を促す「グルコサミン」や軟骨の弾力性を保つ「コンドロイチン」など、関節を強化する栄養成分が含まれているフードがおすすめです。

【抗炎症作用】オメガ3
オメガ3は、魚の油や亜麻仁油などに豊富に含まれる油の成分。
体内の炎症を抑える働きがあるため、関節痛の痛みを和らげる効果があります。

またオメガ3は、血管をしなやかにして血流を改善。
その影響は心血管や腎臓の健康、皮膚トラブルの予防、毛並みの維持などにも効果的です。

【貧血予防】鉄分
高齢になると赤血球を十分につくり出せず、貧血を起こす場合があります。
酸素や栄養は赤血球によって全身に運ばれるため、貧血になると全身に悪影響が及びます。

そこで貧血予防に摂取したいのが、赤血球のもととなる鉄分。
鉄分はレバー、馬肉、鹿肉、大豆などに多く含まれています。

【抗酸化成分】アスタキサンチン
愛犬の老化対策には、抗酸化成分の摂取もおすすめです。
そもそも体の老化は、体内の細胞が活性酸素によって酸化することから始まります。

ですから、体内の活性酸素を抑制する抗酸化成分も積極的に摂取させましょう。

抗酸化力のある栄養成分は、ビタミンEやトマトに含まれるリコピンなどのポリフェノール。
とくに鮭に含まれるアスタキサンチンは、抗酸化力がビタミンCの6000倍という最強の抗酸化成分です。

チェックポイント!

軟骨成分のグルコサミンや抗炎症作用のオメガ3など、高齢の体をサポートする栄養成分がドッグフードから摂取できると嬉しいですね

4つ目のポイントは、食べやすさ・美味しさについてです。

【ポイント④】味覚を刺激するもの・食べやすいもの

【選び方④】味覚を刺激するもの・食べやすいもの

高齢犬のドッグフードを選ぶときは、「食べやすさ」や「美味しさ」も意識してあげましょう。

高齢犬は、食べ物を飲み込む力(嚥下力:えんげりょく)が低下するため、今までのようにドッグフードをパクパクと食べられなくなる場合があります。

また成犬の約8割が発症している歯周病は、放置すると症状がどんどん進行するため、高齢犬ほど症状がひどい場合が多く、硬いドッグフードをうまく食べられないことも・・。

そのため高齢犬の食事は、食べやすさを重視すること。

おすすめは、水分量70%以上のウェットタイプのドッグフードです。
水分がたっぷり含まれているので、のどに詰まる危険がなく、硬いドッグフードが苦手な高齢犬も無理なく食べられます。

ドライフードの場合は、ぬるま湯(40℃前後)でふやかして与えましょう。
風味の強いものを選べば、お湯をかけることで香りが強まるので、味覚が低下した高齢犬の食欲も刺激できます。

また高齢犬はのどの乾きに鈍感になり、こまめに水分を補給しなくなります。
食事と一緒に水分補給させるのは、愛犬の脱水症状の予防にも効果的です。

チェックポイント!

高齢犬は味覚や嚥下力の低下、歯周病など原因で、若い頃より食事を楽しめなくなる場合があります

愛犬が食べやすいように水分を増やしたり、ウェットフードを利用するなど工夫しましょう

以上が、高齢犬のドッグフードを選ぶ4つのポイントです。

それでは以上の内容をもとに、ペットフード販売士が選んだ高齢犬におすすめのドッグフードを3点チェックしていきましょう。

ペットフード販売士が選ぶ!高齢犬におすすめのドッグフードランキング

ここからは、ペットフード販売士が厳選した【高齢犬におすすめのドッグフード】を3点ご紹介します。

なお、ドッグフードの評価基準は、前の章までにお伝えした「高齢犬のドッグフードを選ぶ4つのポイント」

①動物性タンパク質
②脂質控えめ
③老化対策の栄養成分
④食べやすさ・美味しさ

以上4つのポイントと、高齢犬に安心して与えられる「安全性」も評価の対象として、ランキングをつけています。

さっそく、1位から見ていきましょう。

高齢犬におすすめのドッグフード ランキング

高齢犬におすすめのドッグフードランキング

馬肉自然づくり

馬肉自然づくり

総合評価5点 5点

通常価格 3,000円(税抜)/1kg
初回限定 2,400円(税抜)/1kg
対応年齢 成犬~シニア

栄養面について

  • 主原料は高タンパク低脂肪の馬肉と鶏肉
  • 馬肉は貧血予防の鉄分、老化予防のセレンが豊富
  • 脂質11.1%!脂質控えめで肥満を予防

安全性について

  • 17種類の食材だけで作られた完全無添加
  • 馬肉の本場熊本と九州の食材が中心の国産フード
  • ホロホロ砕ける硬すぎないドライフード

7歳以上のワンちゃんを対象に、熊本の馬刺し専門店が手がけたドッグフード。主原料の馬肉をはじめ、原材料はすべて人が食べられる安全なものだけで作られています。
また馬肉には、貧血予防の鉄分、老化・病気予防に効果的なセレン、疲労回復に関わるグリコーゲンなど、高齢の体を支える栄養がたっぷり詰まっています。

モグワン

モグワン

総合評価4.5点 4.5点

通常価格 3,960円(税抜)/1.8kg
定期購入 3,564円(税抜)/1.8kg
対応年齢 全年齢OK

栄養面について

  • 原材料の50%に鶏肉と鮭を使用した、高タンパクフード
  • 血管や皮膚の健康に関わるオメガ3がAAFCO基準の10倍
  • 軟骨成分のグルコサミン、コンドロイチン配合

安全性について

  • 原材料はすべてヒューマングレード
  • 人工添加物・穀物不使用
  • カロリー控えめで肥満を予防
原材料の50%に鶏肉とサーモンを使用されているので、「必須アミノ酸」を含んだ良質なタンパク質をしっかり摂取できます。
またサーモンからは血管や皮膚を健康に保つオメガ3と、老化を防止する強力な抗酸化成分のアスタキサンチンも補えます。
さらに軟骨成分のグルコサミン・コンドロイチン配合なので、高齢犬の健康をしっかりサポート。

ブッチ

総合評価4点 4点

通常価格 1,400円(税抜)/800g
初回お試し 3,000円(税込)800g×3本
対応年齢 全年齢OK

栄養面について

  • 原材料の75%が牛肉・ラム・鶏肉!
  • 抗炎症作用のオメガ3が1.3%配合
  • 水分量70%!柔らかく食べやすいウェットタイプ

安全性について

  • 環境規制が世界一厳しいニュージランド産
  • 原材料が不明な4Dミート・副産物(〇〇ミート)不使用
  • 人工添加物は一切使用されていません
ブッチは水分量70%のウェットフード。柔らかいのでのどに詰まらせる危険性がなく、食事と一緒に水分補給もできます。
また主原料の牛肉とラム肉は、犬が好きなお肉のNO.1とNO.3!
素材の味がそのまま活かされているので、加齢により味覚が低下したワンちゃんも喜んで食べてくれます。
※ブッチ(黒)の評価内容

まとめ

高齢犬のドッグフードを選ぶポイントと、おすすめのドッグフードを3点見ていただきましたが、参考になりましたでしょうか?

では、高齢犬のドッグフードを選ぶポイントのおさらいです。

高齢犬のドッグフードを選ぶポイント

  • 良質なタンパク質(動物性タンパク質)
  • 脂質控えめ
  • 老化対策の栄養成分
  • 食べやすさ・美味しさ

愛犬がいつまでも元気に健康で過ごせるように、上記のポイントに注意しながらドッグフードを選んであげましょう。

(参考文献)
【一般社団法人ペットフード協会・ペットフート販売士認定講習会テキスト】
「犬・猫の栄養に関する基礎知識」より

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