
【ペットフード販売士厳選】肥満犬のダイエット・体重管理におすすめのドッグフードランキング

「肥満気味の愛犬におすすめのドッグフードが知りたい・・」
愛犬の肥満解消に「減量用」のドッグフードに変更したものの、食いつきが悪くて困っていませんか?
じつは「減量用」でなくても、ダイエットや体重管理におすすめのドッグフードがあります。
そこで、肥満予防におすすめのドッグフードの選び方について、ペットフード販売士が3つのポイントにしぼって解説します。
また、ダイエットや体重管理におすすめのドッグフードも3点ランキングでご紹介しますので、愛犬のフード選びの参考にぜひチェックしてみてください。
犬の肥満は、足腰の関節や心臓に大きな負担がかかり、健康に良くありません・・
愛犬の肥満解消には、どんなドッグフードを選べば良いのか一緒に見ていきましょう
それではまいります。
目 次
肥満犬のダイエットにおすすめのドッグフードは?

肥満犬のドッグフードを選ぶポイントは、大きくわけて3つあります。
それは「カロリー・脂質」「原材料」「オメガ3・オメガ6」の3点です。
肥満犬のドッグフードを選ぶポイント
【ポイント①】カロリーや脂肪は控えめに
肥満の大きな原因は、カロリーや脂肪の摂りすぎ。
そのため肥満犬のダイエットや体重管理には、カロリーや脂質が控えめのドッグフードがおすすめです。
市販のドッグフードの平均値を目安に、カロリーは380kcal/100g以下、脂質は15%以下のフードを選びましょう。
【ポイント②】毛のパサつきや肌荒れを防ぐ油は含まれているか
ダイエット中は脂質を控える必要がありますが、油は皮膚や毛並みを健康に保つ役割があります。そのため油を一切摂取しないのも体に良くありません。
とくにオメガ3やオメガ6は、皮膚トラブルや毛並みのパサつきを予防・改善する働きがある油の成分です。
脂質控えめのドッグフードでも、オメガ3やオメガ6をしっかり摂取できるかチェックしましょう。
【ポイント③】原材料に肉、または魚が使用されている
愛犬のダイエットで絶対にやってはいけないのが、ご飯の量を極端に減らすこと。
ご飯の量を減らしすぎると栄養不足を起こして、体調不良を起こす危険性があります。
とくに、犬の体の維持にはタンパク質が欠かせません。
そこでダイエット中は、肉や魚に含まれる動物性タンパク質の摂取がおすすめ。
動物性タンパク質には、犬の体に欠かせない「必須アミノ酸」が豊富に含まれています。
さらに詳しい説明や選び方のポイントについて、1つずつ確認しましょう。
【ポイント①】脂肪・カロリーは控えめが安心

愛犬の肥満解消には、カロリーや脂肪が控えめのドッグフードがおすすめです。
というのも犬の肥満の多くは、ご飯やおやつの食べ過ぎによるカロリーオーバーが原因だから。
ですから低カロリーや低脂質のドッグフードで、必要以上にカロリーを摂取しないように注意する必要があります。
なお、低カロリーや低脂質のドッグフードを選ぶ前に、飼い主さんが気をつけたいのが愛犬の食事管理です。
愛犬の肥満を防ぐために守りたいこと
愛犬の肥満を防ぐには、ご飯やおやつの量を把握・管理する必要があります。
そもそも愛犬が太る最大の原因は、飼い主さんや家族がご飯やおやつを与えすぎること。
低カロリーや低脂肪のドッグフードを選んでも、必要以上に与えれば肥満は予防できません。
犬は出された分だけ食べてしまう習性があるので、必要以上に与えすぎないようにご飯やおやつの量をきちんと管理することを徹底しましょう。
愛犬の肥満を防ぐには、1日に必要なエネルギー(カロリー)を超えないように、ご飯やおやつの量を管理することが大切です。
食事管理をおこなったうえで、おすすめなのが低カロリーや低脂質のドッグフードです。

低カロリーと高カロリーのドッグフードでは、同じ分量でも摂取するカロリーの量がまったくちがいます。
たとえば、「100gあたり300kcal」の低カロリーフードと、「100gあたり400kcal」の高カロリーフードを100gずつ与えた場合、摂取カロリーは100kcalもちがうのです。
そのため高カロリーフードは、少しの量で1日の摂取カロリーを超える危険性があります。食べられる量が少なくなるので、愛犬が満足しない場合も・・。
それに対して、低カロリーのフードは高カロリーフードより多くの量が食べられるので、愛犬もご飯を我慢しなくてOK。余計なストレスを感じず、摂取カロリーを抑えられます。
また脂肪は栄養素のなかでもカロリーが高いので、低脂肪のフードのほうが肥満対策には安心です。
このことから愛犬のダイエットには、カロリーや脂肪が控えめのドッグフードがおすすめです。
市販のドッグフードの平均値を目安に、カロリーは380kcal/100g以下、脂質は15%以下のフードを選びましょう。
チェックポイント
肥満気味の愛犬には、カロリーや脂質控えめのドッグフードがおすすめ
下記の数値を目安に選んであげましょう
●肥満・ダイエットにおすすめ
【カロリー】380kcal/100g以下
【脂肪】15%以下
ただ、ダイエット中も必要な油があります。
つぎの章で、詳しく見ていきましょう。
【ポイント②】オメガ3・オメガ6はダイエット中も必要!

油はカロリーが高いので、過剰摂取は肥満のもと。そのためダイエット中は油を摂りすぎないように注意が必要です。
ただ、ダイエット中だからと油を一切与えないのも健康に良くありません。
なぜなら、油は犬の皮膚や被毛に欠かせない栄養素だから。
油は皮膚から水分が奪われるのを防いだり、被毛にツヤを与えて毛並みをきれいに維持するなど重要な働きがあります。
なかでも、ダイエット中も摂取が必要なのが、「必須脂肪酸」と呼ばれるオメガ6とオメガ3です。
オメガ6とオメガ3は、犬の皮膚や毛の健康に欠かせない油の成分。オメガ6は肌のバリア機能を整え、オメガ3は肌荒れを予防・改善する抗炎症作用があります。
そのため愛犬が減量中でもオメガ6とオメガ3は、必ず摂取させるように注意しましょう。
ちなみに、ドッグフードの栄養基準を定めるAAFCO(米国飼料検査官協会)では、1日に必要なオメガ6の量を子犬(生後12ヶ月未満)で1.3%以上、成犬で1.1%以上と設定。
また、オメガ3を子犬で0.13%以上(成犬は設定なし)と定めています。
オメガ6・オメガ3のAAFCO基準
●子犬(生後12ヶ月未満)
【オメガ6(リノール酸)】1.3%以上
【オメガ3】0.13%以上
●成犬
【オメガ6(リノール酸)】1.1%以上
【オメガ3】設定なし
※オメガ3はα-リノレン酸0.08%とEPA+DHA0.05%の合計値です
上記の値を参考に、ドッグフードにオメガ6やオメガ3が含まれているか確認しましょう。
ただ、ドッグフードによっては「脂質○%以上」と一括表示されていて、オメガ6やオメガ3の割合がチェックできない場合もあります。
その場合は、原材料に菜種や鶏油、魚(魚の油も含む)、亜麻仁などの食材が含まれていないか確認しましょう。
菜種や鶏の油にはオメガ6が、亜麻仁や魚の油にはオメガ3が豊富に含まれているので、これらの食材が使用されているドッグフードを選べば、オメガ6やオメガ3を摂取できます。
愛犬がダイエット中でも、オメガ6とオメガ3の摂取は欠かせません
肌荒れや毛のパサつきを予防するために、しっかり摂取させましょう
つぎは、タンパク質を摂取するポイントです。
【ポイント③】肉や魚から「良質なタンパク質」を補う

愛犬のダイエット中の食事は、タンパク質の質にも注意しましょう。
減量中はカロリーや脂質に気を取られがちですが、健康的にダイエットするにはタンパク質の摂取が重要になります。
というのも、犬のダイエットは極端にカロリー制限をしてはいけないから。
体重を減らそうとドッグフードの量を極端に減らすと、体に必要な栄養まで不足して体調不良を起こす危険性があります。
そのため、ドッグフードを今まで与えていた量から5~10%減らしたり、散歩をおこなうなど、コツコツ地道にダイエットすることが大切です。
そこでおすすめなのが、原材料に肉や魚が使用されているドッグフードを選ぶこと。
肉や魚由来の動物性タンパク質には、犬の体に欠かせない「必須アミノ酸」が10種類すべて含まれています。
それでは「必須アミノ酸」について、下記のイラストをもとに詳しく見ていきましょう。
- 10種の必須アミノ酸とは?
アミノ酸とは、犬の皮膚や毛、筋肉、骨、血液、内臓など、全身の細胞のもととなる成分。
アミノ酸は20種類あり、10種類は体内で必要な量をつくり出せます。
ただ、残り10種類のアミノ酸は体内で必要な量をつくり出せないため、食事で補う必要があります。
その食事で補う必要がある10種類のアミノ酸が「必須アミノ酸」です。
なお、肉や魚由来の動物性タンパク質には、必須アミノ酸が10種類すべてバランスよく含まれています。
ですから、減量のためにフードの量を5~10%減らしても、原材料に肉や魚が使用されていれば「10種の必須アミノ酸」を効率良く補えるので、栄養不足になる心配もありません。
肉や魚には、体に欠かせない「必須アミノ酸」が豊富に含まれています
愛犬のダイエットは、肉や魚を使用したフードで健康的におこないましょう
以上が、肥満犬のドッグフードを選ぶポイントです。
いよいよ次はペットフード販売士が選んだ、「肥満・ダイエットにおすすめのドッグフード」を見ていきましょう。
ペットフード販売士厳選!肥満犬におすすめのドッグフードランキング
ここからは、ペットフード販売士が厳選した【肥満犬におすすめのドッグフード】を3点ご紹介します。
なお、ドッグフードの評価基準は、前の章までにお伝えした「肥満犬のドッグフードを選ぶ3つのポイント」
①脂質・カロリー控えめ
②オメガ3とオメガ6をきちんと補える
③原材料に肉、または魚が使用されている
以上3つのポイントと、愛犬に安心して与えられる「安全性」も評価の対象として、ランキングをつけています。
さっそく、1位から見ていきましょう。

肥満犬におすすめのドッグフードランキング
栄養面について
- 100gあたり339kcalの低カロリーフード
- 主原料のラム肉は、脂肪燃焼を促すカルニチンが豊富
- 肌荒れや毛並み対策に必要なオメガ3がAAFCO基準の7倍!
安全性について
- 8つの原材料だけで作られた無添加フード
- 動物性原料はラム肉だけ!鶏肉アレルギーの愛犬にもおすすめ
- 消化吸収率94%なので、お腹に余計な負担がかかりません
ラム肉や玄米などの8つの材料だけで作られた無添加ドッグフード。
ラム肉に含まれるカルニチンは脂肪燃焼を促す作用があり、愛犬のダイエットをサポートします。
また動物性原料はラム肉だけなので、鶏肉や牛肉アレルギーの愛犬にもおすすめ。
さらに皮膚トラブルや関節痛の予防・改善に効果的なオメガ3が、AAFCO基準の7倍も多く配合されています。
栄養面について
- 脂質量7.5%!脂質を最低限に抑えて肥満を防止!
- 抗酸化成分を含むむらさき芋、黒米、赤米を使用
- 関節の強化に必要なグルコサミン・コンドロイチン配合
安全性について
- 原材料はすべてヒューマングレード
- 鹿児島県産の若鶏を中心に、国内食材で作られた国産フード
- 人工添加物不使用!
高タンパク低脂肪の鶏肉をメインに、国内食材だけで作られた国産のドッグフード。
鶏肉からは、体の維持に欠かせない「10種の必須アミノ酸」と皮膚トラブルを防ぐ「オメガ6」をしっかり摂取できます。
また、「354kcal/100g・脂質量7.5%」のヘルシーな栄養バランスが、愛犬のダイエットをサポート。
軟骨成分のグルコサミン・コンドロイチン配合なので高齢犬にもおすすめです。
栄養面について
- 344kcal/100gとカロリー控えめで安心!
- 原材料の50%が、高タンパク低脂肪の鶏肉とサーモン
- 肌荒れ・毛並みのパサツキを防ぐオメガ6・オメガ3が高配合
安全性について
- 原材料は人も食べられる高品質なものだけ
- 着色料や保存料などの人工添加物は一切使用されていません
- グレインフリー(穀物不使用)
原材料の50%に高タンパク低脂肪な鶏肉とサーモンが使用されているので、カロリーを気にすることなく「必須アミノ酸」をしっかり摂取できます。
また、犬が消化しにくい穀物は一切使用されていないので、お腹の弱いワンちゃんにも安心。
さらに肌荒れや毛並みのパサツキを防ぐ「オメガ6」と「オメガ3」も十分に摂取できるので、脂質不足による皮膚トラブルの心配がありません。
まとめ
肥満犬のドッグフードを選ぶポイントと、ダイエット・体重管理におすすめのドッグフードを3点見ていただきましたが、参考になりましたでしょうか?
では、肥満犬のドッグフードを選ぶポイントのおさらいです。
肥満犬のドッグフードを選ぶポイント
- 脂質・カロリー控えめ
- オメガ3とオメガ6をきちんと補える
- 原材料に肉、または魚が使用されている
以上のポイントを参考に、愛犬にベストなドッグフードを選んであげましょう。
(参考文献)
【一般社団法人ペットフード協会・ペットフート販売士認定講習会テキスト】
「犬・猫の体の構造と生理」「犬・猫の栄養に関する基礎知識」より
おすすめドッグフード目的別ランキング