
【ペットフード販売士厳選】成長期の子犬におすすめ!栄養満点なドッグフードランキング

子犬のドッグフードを変えたいけど、どれを選べばいいか分からない・・
こんなふうに子犬のドッグフード選びに悩んでいませんか?
「生後5ヶ月の愛犬がドッグフードを食べなくなった」
「今のドッグフードが愛犬にあっているか不安・・」
「もっと体に良いドッグフードを与えたい!」など
愛犬の食いつきや健康面が気になり、今与えているドッグフードから別のドッグフードに変更したいと考える飼い主さんは多いはず。
そこで、子犬のドッグフードの選び方について、ペットフード販売士が4つのポイントにしぼって解説します。
また子犬におすすめのドッグフードもランキングで3点ご紹介しますので、ぜひ愛犬のドッグフード選びの参考にしてください。
成長期の子犬にぴったりのドッグフードは、どんなドッグフードなのか・・
選び方のポイントから、一緒に確認していきましょう
それではまいります。
目 次
子犬におすすめのドッグフードを選ぶには?

子犬のドッグフードを選ぶポイントは、大きくわけて4つあります。
それは「高タンパク」「主原料」「脂質(オメガ6・オメガ3)」、そして「カルシウムとリン」の4点です。
●子犬のドッグフードを選ぶポイント
【ポイント①】タンパク質25%以上の栄養バランス
子犬は体の組織や機能がまだまだ未熟です。
そのため生後12ヶ月未満の子犬は、全身の細胞のもととなるタンパク質をしっかり摂取させる必要があります。
【ポイント②】主原料は肉か魚がベスト!
子犬には、肉か魚がメインのドッグフードがおすすめです。
とうもろこしや小麦が主原料のドッグフードより、肉や魚がメインのドッグフードのほうが、犬の体に欠かせない「必須アミノ酸」を効率よく摂取できます。
【ポイント③】オメガ6とオメガ3をしっかり摂取できる
オメガ6とオメガ3は、子犬の皮膚や毛の健康維持に働きかける油の成分です。
皮膚の乾燥や肌荒れを防ぎ、ツヤのある美しい毛並みを保つには、オメガ6とオメガ3の摂取が欠かせません。
【ポイント④】カルシウムとリンのバランスが良い
カルシウムとリンは、骨や歯の発達や強化に欠かせないミネラル。
子犬の骨格を強く丈夫にするには、カルシウムとリンをバランス良く摂取することがポイントです。
さらに詳しい説明や選び方のポイントについて、1つずつ確認しましょう。
【ポイント①】タンパク質が25%以上含まれている

子犬のドッグフードを選ぶとき、まず確認したいのがドッグフードに含まれる「タンパク質の量」です。
なぜなら、タンパク質は全身の細胞のもととなる栄養素だから。
皮膚や毛、筋肉、骨、血液、神経、ホルモンなどの体の細胞はすべて、タンパク質からつくられています。
ですから成長期の子犬には、タンパク質をしっかり摂取させることが大事です。
ちなみに、ドッグフードの栄養基準を定めるAAFCO(米国飼料検査官協会)では、子犬(幼犬)の1日に必要なタンパク質の量を22.5%以上と定めています。
AAFCOの栄養基準とは?
AAFCO(米国飼料検査官協会)とは、ペットフードの栄養基準やラベル表示などのガイドラインを設定する協会のこと。
AAFCOでは、犬が1日に必要とする栄養成分について、幼犬(子犬)と成犬それぞれの基準値を設定しています。
なお、国内に流通する9割以上のドッグフードは、AAFCOが定めるドッグフードの栄養基準をもとに製造されています。
そのため子犬に与えるドッグフードは、最低でもタンパク質が22.5%以上含まれていないとダメ。
タンパク質が足りないと、成長が遅い、筋肉量の低下、貧血、毛がパサつくなど、全身に悪影響を与えます。
そこで犬のごはん塾がおすすめするのは、タンパク質が25%以上含まれているドッグフードです。

なおAAFCOの基準値22.5%より多い理由は、AAFCOの基準値は「健康維持に必要な最低限の値」だから。
ですからAAFCOの設置した値は、「子犬は最低でもタンパク質を22.5%は摂取しようね」という最低ラインであって、22.5%がベストな値ではありません。
はじめにもお伝えしたとおり、タンパク質は全身の細胞をつくる重要な栄養素。
そのため体が未熟な子犬は、成犬の4倍も多くタンパク質が必要だとされています。
ですから犬のごはん塾では、子犬にはAAFCOの基準値より多くのタンパク質を与えるほうが良いと考えています。
目安は、市販のドッグフードの平均値であるタンパク質25%以上のドッグフードです。
成長期の子犬には、平均値を上回るタンパク質25%以上のドッグフードがおすすめです。
成長期の子犬には、タンパク質が25%以上含まれているドッグフードがおすすめです
体の基礎をつくるタンパク質をしっかり摂取させましょう
次は主原料についてです。
【ポイント②】 主原料は肉、もしくは魚

子犬のドッグフードを選ぶ2つ目のポイントは、主原料の食材です。
ドッグフードの主原料は、肉や魚、とうもろこし、小麦、大豆、米など、さまざまな食材が使用されていますが、子犬には肉か魚がメインのドッグフードを選びましょう。
その理由は小麦やとうもろこしより、肉や魚のほうが「良質なタンパク質」を摂取できるから。
なお、良質なタンパク質とは、10種類の必須アミノ酸をバランス良く含んだタンパク質のことです。
それでは「良質なタンパク質」について、下のイラストをもとに確認していきましょう。
- 「良質なタンパク質」って、どんなタンパク質?
イラストのとおり、体の細胞のもとであるタンパク質は、20種類のアミノ酸が100個以上つながった状態からできています。
しかし犬の体内では、20種類のアミノ酸のうち10種類しか必要な量をつくり出せません。
そのため「必須アミノ酸」と呼ばれる残り10種類のアミノ酸は、食事で補う必要があります。
この10種の必須アミノ酸を含んだタンパク質が、犬の健康に欠かせない「良質なタンパク質」のことです。
ただ、良質なタンパク質の条件である「10種の必須アミノ酸」は、どの食品にも含まれているわけではありません。

10種の必須アミノ酸がバランス良く含まれているのは、肉や魚に含まれる動物性タンパク質だけ。
とうもろこしや大豆に含まれる植物性タンパク質には、必須アミノ酸が10種類すべては含まれていません。
ですから必須アミノ酸を効率良く補うには、肉か魚をメインに作られたドッグフードがおすすめなのです。
子犬には主原料に肉か魚を使用したドッグフードを選びましょう
体の成長に欠かせない「必須アミノ酸」を効率よく補えます
つづいては、毛並みの維持や皮膚トラブルの予防に必要な油についてです。
【ポイント③】オメガ6とオメガで皮膚トラブルを防ぐ!

子犬のドッグフードを選ぶときは、油の成分にも注目しましょう。
油はエネルギー源やビタミンAなどの脂溶性ビタミンの吸収をサポートする役割のほかに、毛並みの維持や肌荒れを防ぐはたらきがあります。
とくに油のなかでも皮膚トラブルや毛並みの維持に欠かせないのが、必須脂肪酸と呼ばれる「オメガ6」と「オメガ3」の油の成分。
オメガ6は肌のバリア機能を整え、オメガ3は肌荒れを抑える働きがあります。

そのためオメガ6やオメガ3が不足すると、皮膚の水分量をうまくコントロールできず、皮膚が乾燥してフケが出たり、ツヤが無くパサついた毛並みになってしまいます。
また脱毛や皮膚炎、傷の治りが遅くなるなど、さらなる悪影響も・・。
ですから、子犬にはオメガ6とオメガ3を十分に摂取できるドッグフードを選ばないといけません。
なおAAFCOの栄養基準を目安にして、オメガ6は1.3%以上、オメガ3は0.13%以上含まれているドッグフードを選びましょう。
オメガ6・オメガ3のAAFCO基準(幼犬)
【オメガ6(リノール酸)】1.3%以上
【オメガ3】0.13%以上
※オメガ3はα-リノレン酸0.08%とEPA+DHA0.05%の合計値です
ただ、ドッグフードによっては「脂質○%以上」と表示があるだけで、オメガ6やオメガ3の割合が確認できないドッグフードもあります。
その場合は、原材料に菜種や鶏油、魚(魚の油も含む)、亜麻仁などの食材が含まれていないか確認しましょう。
オメガ6は菜種や鶏の油に、オメガ3は亜麻仁や魚の油に豊富に含まれているので、これらの食材が使用されているドッグフードを選べば、オメガ6やオメガ3を摂取できます。
ツヤのある毛並みを維持し、皮膚トラブルを防ぐには、「オメガ6」と「オメガ3」の摂取が欠かせません
つづいて、子犬のドッグフードを選ぶ4つ目のポイントを見ていきましょう。
【ポイント④】カルシウムとリンの比率に注意!

成長期の子犬には、カルシウムとリンのバランスにも注意が必要です。
カルシウムとリンは骨や歯の発達に欠かせないミネラル。お互いにバランスを取りながら、骨や歯を強く丈夫に保つように働きかけます。
そのため摂取量と同じく重要なのが、カルシウムとリンのバランスです。
カルシウムとリンはお互いにバランスを取りながら体に作用するので、片方だけ摂取量が多かったり少なかったりすると、体内のカルシウムとリンのバランスが崩れて、骨や歯がもろくなってしまうのです。
そこで確認したいのが、ドッグフードに含まれるカルシウムとリンの比率。
ドッグフードの栄養基準を設定するAAFCO(米国飼料検査官協会)では、カルシウムとリンの比率を1:1~2:1の範囲内が適正だと考えられています。
カルシウムとリンの比率
カルシウム:リン=1:1~2:1
【カルシウム】1.2~1.8%
【リン】1.0~1.6
※すべて幼犬のAAFCO基準値
子犬の骨や歯が丈夫に発達するように、カルシウムとリンの比率が1:1~2:1で作られているドッグフードを選びましょう。
とくに大型犬は子犬の時期にカルシウムを過剰摂取すると、「股関節形成不全」などの骨格異常を起こす危険性があります。
そのため大型犬の子犬は、カルシウムの摂取量にとくに注意すること。
大型犬の子犬には、カルシウムが上限値の1.8%以下で調整されたドッグフードを選びましょう
強く丈夫な骨の発達には、カルシウムとリンの比率が重要!
大型犬の子犬は、カルシウムを摂り過ぎると骨格異常を引き起こす危険性があるので、骨も与えすぎないように注意しましょう
以上が、子犬のドッグフードを選ぶ4つのポイントです。
それでは以上の内容をもとに、ペットフード販売士が選んだ子犬におすすめのドッグフードを3点チェックしていきましょう。
ペットフード販売士が選ぶ!子犬におすすめのドッグフードランキング
いよいよ、ペットフード販売士が厳選した【子犬におすすめのドッグフード】を3点ご紹介します。
なお、ドッグフードの評価基準は、前の章までにお伝えした「子犬のドッグフードを選ぶ4つのポイント」
①タンパク質25%以上
②主原料は肉か魚
③オメガ6・オメガ3を摂取できる
④カルシウムとリンのバランスが良い(適正比率1:1~2:1)
以上4つのポイントと、子犬に安心して与えられる「安全性」も評価の対象として、ランキングをつけています。
さっそく、1位から見ていきましょう。

子犬におすすめのドッグフードランキング
栄養面について
- タンパク質33%!成長期に重要なタンパク質をしっかり摂取できる
- 毛並みや皮膚の健康に欠かせないオメガ6とオメガ3がたっぷり
- カルシウムとリンの比率は1.25:1の適正バランス!
安全性について
- 原材料は人が食べられる高品質で新鮮なものだけ
- 人工添加物・穀物フリー
- 天然成分のビタミンEでフードの酸化を安全に防止
原材料の50%以上に鶏肉が使用されているので、10種の必須アミノ酸をたっぷり摂取。
軟骨成分のグルコサミンやコンドロイチン、腸内環境の改善に役立つフラクトオリゴ糖も配合されています。
また小麦やとうもろこしなどの穀物は一切使用されていないので、消化器官が未熟な子犬にも安心。原産国のイギリスで80%以上のリピート率を誇る人気のドッグフードです。
栄養面について
- タンパク質27%!主原料は高タンパク低脂肪な鹿肉と鶏肉
- オメガ3が豊富なサーモンオイル・フラックスシード配合
- カルシウムとリンの比率は1.6:1で問題なし!
安全性について
- 人工添加物・4Dミート・遺伝子組み換え不使用
- 原材料はすべてヒューマングレード
- 消化吸収率87%のお腹にやさしいフード
第1原料に鹿肉、第2原料に鶏肉と2種類のお肉が使用されています。
じつはさまざまな食材を与えることは、食物アレルギーのリスクを下げる効果があります。
また原材料には、一般的に子犬が消化しにくい大麦や米なども使用されていますが、ファインペッツの消化吸収率87%!
腸内環境を整える善玉菌も配合されているので、お腹にやさしく子犬にも安心です。
栄養面について
- タンパク質28%!鶏肉と魚がメインの高タンパクフード
- 抗炎症作用のあるオメガ3がAAFCO基準の10倍
- カルシウムとリンの比率は1.28:1の適正範囲
安全性について
- 原材料はすべて人が食べられる高品質な食材
- 人工添加物や穀物は一切使用されていません
- 手作り食のレシピを参考にした栄養バランス
原材料の50%に鶏肉とサーモンが使用されているので、必須アミノ酸をバランス良く含んだ良質なタンパク質をしっかり摂取できます。
またメイン食材が肉と魚なので、タンパク質の摂取内容が偏らずアレルギーの予防にも効果的です。
香りが強いためドッグフードの薄味を嫌うワンちゃんの食いつきも抜群。カロリー控えなので、ぽっちゃり気味の愛犬にもおすすめです。
まとめ
子犬のドッグフードを選ぶポイントと、子犬におすすめのドッグフードを3点見ていただきましたが、参考になりましたでしょうか?
とくに、子犬と暮らし始めたばかりのときは、無数にあるドッグフードの中からどれを選べばいいか分からず、途方に暮れてしまいますよね・・
そんなときは、下記の4つのポイントを思い出してください!
子犬のドッグフードを選ぶポイント
- タンパク質25%以上
- 主原料は肉か魚!
- オメガ6とオメガ3配合
- カルシウムとリン比率は1:1~2:1
以上のポイントを押さえながら、愛犬がバクバク喜んで食べてくれるドッグフードを探しましょう。
(参考文献)
【一般社団法人ペットフード協会・ペットフート販売士認定講習会テキスト】
「犬・猫の栄養に関する基礎知識」より
おすすめドッグフード目的別ランキング