大型犬は小型犬より成長スピードが遅く、食事の注意点もちがいます。
大型犬特有のポイントを詳しく見ていきましょう!
ゴールデンレトリバーは笑っているような優しい表情と人懐っこい性格の大型犬。
健康面では、光沢のあるフサフサの毛並みのケアと、大きな体を支える筋肉・骨格の維持がポイントです。
そこで、この記事ではゴールデンレトリバーに合うドッグフードの選び方について、4つのポイントに絞ってお伝えします!
またゴールデンレトリバーに人気のドッグフード15商品を独自に比較。その中から、おすすめのフードをランキングでご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
大型犬は小型犬より成長スピードが遅く、食事の注意点もちがいます。
大型犬特有のポイントを詳しく見ていきましょう!
目 次
ゴールデンレトリバーは愛情深い性格で、人や他の動物にもフレンドリーに接します。
昔は水辺に撃ち落とされた鳥を回収する猟犬として活躍していたため、ボール遊びや隠されたおやつを探し当てるなど、頭を使う遊びが得意です。
●レトリバーは「回収する」という意味
ゴールデンレトリバーの「レトリバー」は、回収する・取り戻すという意味の「レトリーブ(retrieve)」が由来。
そのため、獲物を取ってくることで活躍した犬種が「レトリバー」と呼ばれています。
※ゴールデンレトリバー・ラブラドールレトリバーなど。
ちなみに、ゴールデンレトリバーとラブラドールレトリバーは、体の大きさや見た目(被毛の長さ以外)もよく似ていますが、原産国はちがいます。
●ゴールデンレトリバー
【原産国】イギリス・スコットランド
●ラブラドールレトリバー
【原産国】カナダ・ニューファンドランド半島
そのためゴールデンレトリバーの短毛タイプが、ラブラドールレトリバーという訳ではありません。
ゴールデンレトリバーは表面を覆うトップコート(上毛)とその下にあるアンダーコート(下毛)のダブルコート。
とくにアンダーコートは蜜度が高く、耐水性があります。保温性にも優れているので、水辺や気温の低い環境もへっちゃらです。
一方、暑い季節は皮膚内部が蒸れやすく、ホットスポット(急性湿疹・化膿性創傷性皮膚炎)や膿皮症などの皮膚炎のリスクが高まります。
他にもゴールデンレトリバーは太りやすい体質なので、ドッグフードの量はきちんと管理すること。
成長期の子犬がカルシウムを摂りすぎると、骨格形成に異常をきたす危険性もあるので、ドッグフードの栄養バランスにも注意が必要です。
●ゴールデンレトリバーの体の悩み・注意点
これらの悩みや注意点をカバーするため、ゴールデンレトリバーのドッグフードは「主原料が肉・魚」「オメガ3」「「カルシウムとリンの割合」低カロリー」の4点に注目して選びましょう。
1つずつ詳しく説明します。
ゴールデンレトリバーの体重は24~34kg。これは小学3~4年生の平均体重とほぼ同じです。
そんな大きな体を支えるには、筋肉をしっかり付けること、また体に必要な栄養を十分に摂取する必要があります。
そこでおすすめなのが、肉や魚が主原料のドッグフードです。
肉や魚には、犬が健康に生きていくために欠かせない10種類の必須アミノ酸がバランス良く含まれています。
必須アミノ酸は、筋肉や内臓、血液、皮膚、被毛など、犬の全身の細胞に欠かせない重要な成分。
肉や魚が主原料のドッグフードなら、この10種類の必須アミノ酸をバランス良く補えるのです。
ゴールデンレトリバーの被毛は密集して生えているので、皮膚内部がムレて皮膚トラブルを起こしやすいです。
そのため皮膚や被毛の健康維持に欠かせない、オメガ3を積極的に摂取させましょう。
オメガ3は魚の油や亜麻仁油、クリルオイル(オキアミ)に豊富に含まれる油の成分で、皮膚の赤みやかぶれ等の炎症を抑える作用があります。
そのため魚や亜麻仁配合のドッグフードで日常的にオメガ3を補い、皮膚トラブルを予防することをおすすめします。
またオメガ3は、負担のかかりやすい関節の痛みを和らげたり、大型犬に多い心臓病(拡張型心筋症)の予防にも効果的です。
ゴールデンレトリバーはもともと太りやすい体質です。とくに日本で暮らす大型犬は思いっきり走ったり遊んだりするスペースが限られているので、運動不足になりがち・・。
そのため、ご飯の量はきちんと量り愛犬の体重をこまめにチェックして、肥満にならないように注意しなければいけません。
またドッグフードは低カロリー・低脂肪の栄養バランスのものを選びましょう。
高カロリーフードだと、ご飯の量が少なくて愛犬が物足りないと感じたり、ちょっと与えすぎるだけでも1日の摂取カロリーを超えてしまう場合があります。
そのため、ゴールデンレトリバーには一般的なドッグフードの平均カロリー(360~380kcal/100g)以下のフードがおすすめ。
360kcal以下のカロリー控えめのドッグフードで、肥満を予防してあげましょう!
大型犬の子犬は、小型犬や中型犬に比べて成長するスピードが遅いです。
小型犬や中型犬は生後8~12ヶ月で成犬へと成長するのに対して、大型犬・超大型犬は1年半~2年とゆっくり成長します。
しかし、早く成長してほしいからと必要以上にご飯を食べさせたり、サプリで過剰に栄養を摂取させてはいけません。
とくに注意が必要なのが、カルシウムの過剰摂取です。
大型犬の子犬にカルシウムを必要以上に与えてしまうと、体の成長スピードに対して骨格の発育が追いつかず、股関節形成不全などの骨格異常になる危険性があります。
そのため、大型犬の子犬の成長は焦らず、ドッグフードを必要以上に与えないこと。
また骨や歯の強化にはカルシウムとリンのバランスが重要なので、つぎの数値を目安に適切なフードを選んであげましょう。
●カルシウムとリンのバランス(幼犬)
以上が、ゴールデンレトリバーのドッグフードの選び方のポイントです。
それでは、ここまでお伝えした4つのポイントを参考に、ゴールデンレトリバーに評判のドッグフード15商品を比較してみましょう。
ゴールデンレトリバー専用と人気のドッグフード合計15商品について、主原料、カロリー、品質(安全性)の3点を比較してみました。
良くないものを赤、注意が必要なものをオレンジ、良いものを緑でチェックしています。
ゴールデンレトリバーに評判のドッグフード15商品
商品名 | 主原料 | カロリー 100gあたり | 品質 |
---|---|---|---|
プロマネージ(ゴールデンレトリーバー) | 米、チキンミール | やや低い (345kcal) | |
ロイヤルカナン(ゴールデンレトリバー) | 肉類(鶏、七面鳥)、コーンル | 標準 (362kcal) | |
ブッチ | ビーフ、ラム、チキン、ムロアジ(最大92%) | 低い (121kcal) | |
go! | チキンミール、ターキーミール | 高い (395kcal) | |
ナチュロル | 牛肉、鶏肉、馬肉、魚(すべて新鮮生肉) | 高い (400kcal) | |
ラシーネ(レトリーバー) | 穀類(トウモロコシ、小麦ブランなど) | やや低い (340kcal) | |
オリジン(6フィッシュ) | 新鮮丸ごとサバ、新鮮丸ごとニシン | 高い (394kcal) | |
モグワン | チキン&サーモン56% | やや低い (344kcal) | |
ウェルケア(レトリバー) | 肉類(鶏肉、チキンミール)米糠 | 低い (330kcal) | |
いぬはぐ | 鶏肉、玄米 | 低い (332kcal) | |
シュプレモ(成犬用) | チキン(肉)、チキンミール | やや低い (350kcal) | |
ソリッドゴールド(ウルフキング) | バイソン、ドライオーシャンフィッシュ | やや低い (347kcal) | |
Dr.ケアワン | 鶏肉、大麦 | やや低い (354kcal) | |
ブルー(成犬・大型犬) | 骨抜き鶏肉、チキンミール | 低い (317kcal) | |
アカナ(アダルト・ラージ・ブリード) | 新鮮骨抜き鶏肉13%、鶏肉ミール12% | 低い (337kcal) |
【カロリー】低い(340kcal未満)<標準(360~380kcal)<高い(400kcal以上)
主原料は肉、または魚(割合が表示されていると◎)、肥満予防には360kcal以下の低カロリーフードがおすすめです。
また愛犬が安心して食べられるように、安全性や原材料の品質も必ずチェックしましょう!
体に危険な添加物が使用されていない(無添加・人工添加物不使用)か、私たちでも食べられる高品質な原材料(ヒューマングレード)が使用されているか確認し、信頼できるものを選びましょう。
いよいよ、上記の条件をクリアしたおすすめのドッグフードをランキングで発表します!
ゴールデンレトリバーおすすめドッグフードランキング
安全性について
人工添加物不使用、ヒューマングレード、主原料(チキン・サーモン)、グレインフリー(穀物不使用)
栄養面について
高タンパク、カロリー控えめ、オメガ3、乳酸菌、ココナッツオイル、グルコサミン、コンドロイチン配合
「モグワン」は原材料の半分以上が鶏肉とサーモンの贅沢なドッグフード!肉と魚両方の栄養とうま味をたっぷり味わえます。
消化不良の原因に多い小麦やトウモロコシは入っていないので、お腹の弱い愛犬も安心して食べられます。
また抗炎症作用のオメガ3がAAFCO(米国飼料検査官協会)基準の約10倍と高配合!皮膚炎や関節痛の改善に効果的です。
高タンパク・カロリー控えめの栄養バランスは、子犬から高齢犬までずっと食べ続けられる理想的なフードです。
安全性について
人工添加物不使用、ヒューマングレード、主原料(ビーフ、ラム、チキン、ムロアジ)、グルテンフリー
栄養面について
水分量70%、低カロリー、オメガ3配合
「ブッチ」は水分をたっぷり含んだウェットタイプのドッグフード。
お肉や魚の旨味や栄養がそのままフードに凝縮されているので、愛犬の食欲をバンバン刺激してくれます!カリカリのフードが嫌いな愛犬もきっと喜んで食べてくれるはず。
また口当たりが柔らかくて食べやすいので、硬いフードが食べにくいシニアのワンちゃんも無理なく食べられます。水分補給の役割もあるので、高齢犬に多い脱水症状の予防効果もあります。
単品使いはもちろん、カリカリのドッグフードのトッピングに利用するのもおすすめ!
安全性について
人工添加物不使用、ヒューマングレード、主原料(鶏肉)、グルテンフリー
栄養面について
低カロリー、低脂肪、サーモンオイル、乳酸菌、グルコサミン、コンドロイチン配合
「いぬはぐ」は消化吸収の良い鶏肉をメインに作られた、低カロリー・低脂肪のヘルシーなドッグフードです。
脂肪分6%と体に必要な分だけに調節されているので、肥満犬のダイエットフードにもおすすめ!
また「いぬはぐ」は犬のお腹のことを考えて作られていて、整腸作用のある乳酸菌とオリゴ糖が配合されています。
腸内環境の改善効果が期待できるので、下痢や嘔吐をよく起こす愛犬にはぜひ一度お試しを!
安全性について
人工添加物不使用、ヒューマングレード、主原料(牛肉・鶏肉・馬肉・魚)、穀物不使用(グレインフリー)、国産
栄養面について
高カロリー、高タンパク、低脂肪、安定・持続型ビタミンC、乳酸菌配合、全年齢OK
「ナチュロル」は牛肉・鶏肉・馬肉・魚の4種類の動物性食材がふんだんに使用された豪華なドッグフード!肉と魚由来の良質なタンパク質をしっかり補えます。
ちなみに、このランキング中で唯一の高カロリーフード。
カロリーは高めですが低脂肪なので、給与量をきちんと守れば問題ありません。エネルギーを効率よく補えるので、活発な子や少食の愛犬におすすめです。
抗酸化作用のある安定・持続型ビタミンCは、免疫力低下を防止する効果が期待できます!
安全性について
人工添加物不使用、ヒューマングレード、主原料(鶏肉)、小麦・トウモロコシ・大豆不使用、国産
栄養面について
カロリー控えめ、低脂肪、卵殻カルシウム、グルコサミン、コンドロイチン配合
「Dr.ケアワン」は低脂肪・カロリー控えめのヘルシーな国産のドッグフード!カロリーと脂肪分の両方とも少ないので、体重が気になる愛犬も安心して食べられます。
また肉類の中でも消化吸収率が高い鶏肉を中心に、抗酸化成分のポリフェノールが豊富なかぼちゃや紫いも、赤米など、野菜や穀類もバランス良く使用した手作りごはんのようなレシピです。
お肉の多いフードが苦手なワンちゃん、野菜や穀類の栄養もバランス良く与えたい飼い主さんにおすすめです。
※ランキングの順位はゴールデンレトリバーへのおすすめ順で、各ドッグフードの星の数は、成犬に与える際の総合評価です。
「ゴールデンレトリバーのドッグフードの量が分からない・・」
愛犬のドッグフードの量に悩んだら、まずはメーカーが指定する体重別の給与量を目安に与えてみましょう。
ただ、メーカーの給与量はあくまで目安です。
そのため、愛犬の体重の変化やうんちの状態をチェックして、ドッグフードの量を調整しながら愛犬のベストな量を見つけてあげましょう。
ドッグフードの量・調節方法
体重が増えた場合はもちろんですが、普段よりうんちが柔らかすぎたり下痢をした場合は、ドッグフードの量が多すぎます。
メーカーの指定量から5~10%減らして、愛犬の様子や体重、うんちの状態を確認しましょう。
体重が減った、普段よりうんちが硬すぎる、便秘になったという場合は、ドッグフードの量が少ないことが考えられます。
メーカーの指定量から5~10%増やして、愛犬の様子や体重、うんちの状態を確認しましょう。
生後12ヶ月未満の子犬は、体の成長・発育のために成犬より多くのエネルギーが必要です。
そのためメーカー指定の給与量より5~10%多めに与えましょう。
ただ下痢や軟便などの異常が見られたら、メーカーの目安の量に戻すこと。また生後3~4ヶ月までは食べやすいように、ぬるま湯でふやかしてあげましょう。
高齢犬や老犬は運動量が落ちるため、体に必要なエネルギーの量は成犬より少なくなります。
成犬の頃と同じ量では肥満になるので、メーカーの給与量から5~10%減らした量を与えましょう。
地道な作業ですが、この方法が愛犬のベストなドッグフードの量を見つける、もっとも簡単な方法です!
焦らず、じっくり試してみてくださいね。
つづいて、もう少し専門的な方法をご紹介します。
愛犬にベストなドッグフードの量を1日に必要なエネルギー量から割り出すこともできます。
1日に必要なエネルギー量は、愛犬の健康状態(去勢・避妊の有無、肥満、高齢、妊娠中など)によって変わるため、つぎの計算式で求めます。
愛犬の1日に必要なエネルギー量の求め方
詳しい内容は、こちらの記事でチェック!
いつもはドッグフードをペロリと食べるのに、今日はご飯に見向きもしない・・。
そんなときは、愛犬の様子をチェックして原因を探りましょう!
ゴールデンレトリバーは体が大きいですが太りやすいので、ドッグフードの量はきちんと量って与えましょう。
以下のポイントやランキングを参考に、フサフサの毛並みとデリケートな皮膚を守るドッグフードを選んであげましょう。
おすすめドッグフード目的別ランキング