
【ドッグフード販売士厳選】涙やけを改善する!おすすめのドッグフードランキング

愛犬の涙やけを何とかしたい!
チワワやプードル、シーズーなどの小型犬や鼻の低い愛犬を悩ませる「涙やけ」。
こまめに拭いて清潔にしているのに、「いっこうに良くならない!」と困っていませんか?
そこで、涙やけの改善に効果的なドッグフードについて、ペットフード販売士が3つのポイントにしぼって解説します。
また、涙やけにおすすめのドッグフードも3点ランキングでご紹介しますので、ぜひ愛犬のフード選びの参考にチェックしてください。
●愛犬の涙やけのタイプは?
涙やけの主な原因は、タイプが3つあります。
1つめは、涙の通り道である「涙管(るいかん)」が生まれつき細い先天的なもの。
2つめは、逆さまつげや結膜炎などの刺激や炎症によるもの。
そして3つめは、食事内容が愛犬に合っていないことです。
ここでは、3つ目の「食事の影響」による涙やけの改善に効果的なドッグフードについて解説していきます。
それでは「食事の影響」による涙やけに良いドッグフードについて、見ていきましょう。
目 次
涙やけを改善するドッグフードのポイント

涙やけの改善に効果的なドッグフードのポイントは、大きくわけて3つあります。
それは「主原料」「原材料の品質」「無添加」です。
涙やけの改善に効果的なドッグフードのポイント
【ポイント①】主原料が肉、または魚
涙やけの発生原因には、タンパク質の消化不良が影響しています。
そのため、犬が消化しにくい穀物(小麦・トウモロコシなど)は控え、犬が消化しやすい肉や魚を中心に摂取させましょう。
なお、肉や魚由来の動物性タンパク質は、消化が良いだけでなく犬の体に欠かせない「必須アミノ酸」も豊富に含まれています。
【ポイント②】原材はすべてヒューマングレード!
涙やけの改善には、原材料の品質にも注意が必要です。
ドッグフードは安全基準が低いため、4Dミート(病気・死亡した家畜)や副産物(○○ミールなど)といった粗悪な材料が使用されている場合があります。
原材料が粗悪な低品質なものだと、タンパク質の吸収率が悪く涙やけが悪化する恐れもあります。
ドッグフードは、「ヒューマングレード」や「原材料は人も食べられる高品質なものを使用」など、原材料の品質について情報公開されているものを選びましょう。
【ポイント③】無添加、もしくは人工添加物不使用
ドッグフードに含まれる不純物が、涙やけを悪化させることもあります。
その代表が、発色剤や着色料、保存料などの添加物です。
ドッグフードに使用された添加物は、体内に少しずつ蓄積されます。
すると、添加物を排出するために涙の量が増加して、涙やけがひどくなってしまうのです。
そのため体に不要な添加物はできるだけ避けること。
とくに注意が必要なのは、体への影響が心配な人工添加物が使用されたフードです。
さらに詳しい説明や選び方のポイントについて、1つずつ確認しましょう。
【ポイント①】犬に必要なのは、穀物より肉や魚!

愛犬の涙やけを良くするには、タンパク質の摂りかたを見直す必要があります。
なぜなら、涙やけはタンパク質の消化不良が大きく影響しているからです。
●涙やけとは?
涙やけとは、涙の通り道である「涙管(るいかん)」が何らかの原因で細かったり詰まったことにより、通り抜けられなかった涙が溢れて、目の周辺の毛を変色させること。
涙やけの主な原因は、下記の3つ。
①生まれつき涙管が細くて詰まりやすい
②逆さまつげの刺激や結膜炎の炎症によって涙の量が多い
③タンパク質の消化不良が原因で、涙の成分が涙管に詰まりやすい
涙やけの原因が①と②の場合は食事での改善はむずかしく、適切な治療や処置が必要です。
一方、涙やけの原因が③「タンパク質の消化不良」の場合は、ドッグフードの見直しで症状を改善することができます。
タンパク質の消化不良によって涙やけが起こる理由は、涙の成分にあります。
そもそも涙の成分は98%が水分。残り2%にタンパク質やナトリウムが含まれています。
涙はほとんどが水のため、本来なら涙管(るいかん)に詰まることはありません。
しかし、体内でタンパク質をスムーズに消化できないと、消化不良となったタンパク質が涙にも含まれます。
その結果、タンパク質が多く含まれた涙が涙管を詰まらせてしまうのです。
ですから、涙やけを改善するにはタンパク質の消化不良を防ぐこと。
それには、文字強調主原料が肉か魚のドッグフードを選びましょう。
というのも、犬の体は祖先である肉食中心のオオカミの影響により、穀物より肉や魚のほうが消化しやすい仕組みになっています。
そのため穀物(小麦やトウモロコシなど)がメインのドッグフードでは、タンパク質を十分に消化できない場合があり、涙やけのリスクを高めてしまうのです。
その点、肉や魚がメインのドッグフードはスムーズに消化されます。消化不良の心配がないので、涙やけの予防・改善効果が期待できます。
さらに肉や魚には、犬の体に欠かせない「10種の必須アミノ酸」が豊富に含まれているので、健康維持のためにも肉や魚がメインのドッグフードがおすすめです。
涙やけの原因は、タンパク質の消化不良です
犬は穀物より肉や魚が消化しやすいので、肉や魚がメインのドッグフードを選んであげましょう!
つぎは、原材料の品質についてです。
【ポイント②】安全性の高いヒューマングレードを選ぶ

涙やけの原因である「タンパク質の消化不良」を防ぐには、原材料の品質にも注意しましょう。
なぜなら、犬が消化しやすい肉や魚がメインのドッグフードを選んでも、原材料が低品質なものだと、タンパク質が十分に消化・吸収されない場合があるからです。
そもそもドッグフードの安全基準は、私たちが食べる食品はおろか、ウシやブタなど家畜のエサより低いレベルで設定されています。
その結果、ドッグフードは食用で使用禁止の4Dミート(病気・死亡した家畜)、食用にならない家畜の内臓やひづめ、羽を丸ごと使用した副産物(チキンミールなど)といった低品質なものの使用が認められているのです。
そこで、安全なドッグフードを見分けるためにチェックしたいのが、「ヒューマングレード」などの原材料の品質表示です。

メーカーによっては、ドッグフードの原材料に食用と同じ高品質な材料を使用しているものがあります。
安全な高品質の食材を使用している場合は、「ヒューマングレード」や「原材料は人も食べられる高品質なものだけ」など、原材料の品質について情報が公開されています。
反対に、原材料の品質について何も表示がなかったり、「動物性油脂」や「肉類」など原料が不明なものは、4Dミートや副産物が使用されている疑いがあります。
良質なタンパク質をスムーズに消化できるように、安全性が高いヒューマングレードのドッグフードを選びましょう。
●良質なタンパクで涙やけが悪化した場合は・・
愛犬の体質によっては、ヒューマングレードのドッグフード(主原料が肉・魚)に変えた途端に、涙やけがひどくなる場合があります。
これはタンパク質の量が多すぎることが原因。
体質によっては良質なタンパク質を多く摂取すると、涙やけが悪化することがあります。
その場合は、ヒューマングレードで肉や魚がメインのドッグフードでも、低タンパクの栄養バランスのものを選びましょう。
目安は、タンパク質の量が24%以下のドッグフードです。
4Dミートや副産物などの粗悪な材料を使用したドッグフードからは、犬に必要なタンパク質を摂取できません
また消化不良を起こしやすく、涙やけを悪化させる原因です
「ヒューマングレード」など、原材料の品質について情報公開されているドッグフードを選びましょう
また、ドッグフードに含まれる添加物も涙やけに悪影響を与える場合があります。
詳しく見ていきましょう。
【ポイント③】添加物が原因で涙やけが悪化する

涙やけを改善するには、添加物を避けることも大事です。
というのも、ドッグフードに含まれる添加物が涙やけを悪化させる場合があるからです。
そもそもドッグフードに含まれる添加物は、摂取してから48時間以内に8割以上が尿やウンチと一緒に排泄されます。
また残り2割の添加物も、体外へ少しずつ排出されます。
ただ、添加物を大量に使用したドッグフードを毎日摂取し続けていると、48時間以内に排出しきれなかった残り2割の添加物が、体内にどんどん蓄積されることに・・。
すると、体内に蓄積された添加物を尿やウンチ以外からも排出しようと、涙の量が増加して涙やけを悪化させてしまうのです。
とくに消化器官が未熟な子犬や代謝が低下した高齢犬は、添加物をスムーズに排泄できず体内にどんどん蓄積する危険性があります。
そのため、愛犬には添加物をできるだけ摂取させないこと。
なお、添加物は化学的に合成して作られる「人工添加物」と、自然由来の「天然添加物」がありますが、絶対に避けたいのは人工添加物です。
人工添加物は自然由来の添加物より少量で高い効果が得られるため、体への影響がとくに心配されています。
原材料に下記の添加物が含まれているものは、選ばないようにしましょう。
絶対に避けたい人工添加物
●酸化防止剤
BHA(ブチルヒドロキシアニソール)
BHT(ブチルヒドロキシトルエン)
エトキシキン
没食子酸プロピル(ぼっしょくしさんプロピル)
●発色剤
亜硝酸ナトリウム
●着色料剤
タール系色素(赤102号、黄5号など)
酸化鉄
二酸化チタン
●保存料
ソルビン酸カリウム
●保湿剤
プロピレングリコール
●増粘安定剤
アルギン酸ナトリウム
この中でも発色剤や着色料は、ドッグフードの見た目を良くすることが目的のため、犬にとってまったく意味のないものです。
なお、添加物はできるだけ避けるほうが良いですが、「栄養強化」や「酸化防止」の目的としてビタミンEやビタミンDが使用されている場合だけは、例外として摂取してもOKです。
天然成分の添加物
- ビタミンA
- ビタミンC
- ビタミンD
- ビタミンE(ミックストコフェロール)
- 緑茶抽出物
- ローズマリー抽出物など
ビタミンAやビタミンC、ビタミンDは、フードの「栄養強化」が目的。
一方、ビタミンEや緑茶抽出物、ローズマリー抽出物は、フードに含まれる脂質の酸化を抑える「酸化防止剤」の目的で使用されます。
ドッグフードに使用される添加物が、これらの天然由来のものだけなら愛犬に与えても問題ありません。
ドッグフードに含まれる添加物が、涙やけを悪化させる場合があります
愛犬には添加物をできるだけ摂取させないようにしましょう
無添加や人工添加物不使用のものがおすすめです
以上が、涙やけの改善に効果的なドッグフードのポイントです。
いよいよ次は、ペットフード販売士が選んだ「涙やけの改善におすすめのドッグフード」を見ていきましょう。
ペットフード販売士厳選!涙やけの改善におすすめのドッグフードランキング
ここからは、ペットフード販売士が厳選した【涙やけの改善におすすめのドッグフード】を3点ご紹介します。
なお、ドッグフードの評価基準は、前の章までにお伝えした「涙やけの改善に効果的なドッグフードのポイント」
①主原料が肉、または魚
②原材料はヒューマングレード
③無添加、もしくは人工添加物不使用
以上3つのポイントを中心に、「栄養面」と「安全性」を評価してランキングをつけています。
さっそく、1位から見ていきましょう。

涙やけ改善におすすめのドッグフードランキング
栄養面について
- 主原料は犬が消化しやすい鶏肉とサーモン!
- 抗炎症作用のオメガ3が、涙やけした毛に潤いを与える
- 抗菌作用のラウリン酸が豊富なココナッツオイル配合
安全性について
- 原材料は人も食べられる高品質で新鮮なものだけ
- 人工添加物不使用!
- グレインフリー(穀物不使用)だから消化不良の心配なし
原材料の50%に鶏肉とサーモンが使用されているので、「必須アミノ酸」を含んだ良質なタンパク質をしっかり摂取できます。
また犬が消化しにくい穀物は一切使用されていないので、涙やけの悪化原因である消化不良を起こす心配もありません。
さらに抗炎症作用のオメガ3とココナッツオイルに含まれる抗菌作用のラウリン酸が、涙やけによる菌の繁殖を防ぎ、傷んだ毛をケアします。
栄養面について
- 原材料の51%に、高タンパク低脂肪の鶏肉を使用!
- 毛並みの改善に効果的なオメガ3・オメガ6が高配合
- 関節を強くするグルコサミン・コンドロイチン配合
安全性について
- 原材料はすべてヒューマングレード!
- 犬が消化しにくい穀物は一切使用されていません(グレインフリー)
- 人工添加物・遺伝子組み換え不使用
原材料の50%以上に人も食べられる高品質な鶏肉が使用されているので、犬が消化しやすい良質なタンパク質をたっぷり摂取できます。
また犬の毛や皮膚に欠かせないオメガ3とオメガ6が高配合!涙やけで変色した毛や肌を健康的に保ちます。
犬が消化しにくい穀物、体に必要ない人工添加物は一切使用されていない安全性の高いフードです。
栄養面について
- 原材料の55%が、脂肪燃焼を促すカルニチンが豊富なラム肉!
- 高齢犬におすすめ!良質なタンパク質を必要量だけ補える低タンパクフード
- 消化吸収率94%だから、消化不良の心配なし!
安全性について
- 8つの食材だけで作られた、無添加フード
- 原材料はすべてヒューマングレード
- 動物性食品はラム肉だけ!鶏肉・牛肉アレルギーの愛犬にも安心!
高タンパクフードに変えてから涙やけの症状がひどくなった愛犬には、「低タンパクフード」がおすすめ。
アランズは原材料の55%にラム肉を使用した「低タンパク低カロリー」のドッグフードなので、消化の良い良質なタンパク質をきちんと摂取できます。
また動物性食品はラム肉だけなので、鶏肉や牛肉アレルギーの愛犬にも安心して与えられます
グレインフリーではありませんが消化吸収率94%のお腹にやさしい無添加フードです。
まとめ
涙やけを改善するドッグフードのポイントと、おすすめのドッグフードを3点見ていただきましたが、参考になりましたでしょうか?
もう一度、涙やけの改善に効果的なドッグフードのポイントのおさらいです。
涙やけの改善に効果的なドッグフードのポイント
- 主原料が肉、または魚
- 原材料はヒューマングレード
- 無添加、もしくは人工添加物不使用
以上のポイントを参考に、愛犬にベストなドッグフードを選んであげましょう。
(参考文献)
【一般社団法人ペットフード協会・ペットフート販売士認定講習会テキスト】
「犬・猫の体の構造と生理」「犬・猫の栄養に関する基礎知識」より
おすすめドッグフード目的別ランキング