
愛犬がドッグフードを食べない!愛犬の様子から考えられる理由と対処法は?

「昨日まで食べていたドッグフードを愛犬が急に食べない!」
ワンちゃんを飼っている人なら、同じような経験がある人も多いのではありませんか?
何度か経験があるとはいえ、愛犬が急にドッグフードを食べなくなると体の調子が悪いのか心配になります。
またドッグフードを食べないなら、せめてジャーキーやササミチップなどのおやつを与えたほうが良いのかなど、どのように対処すれば良いのか困ってしまいますよね。
そこで、愛犬が急にドッグフードを食べなくなる理由と対処法について調べてみました。さっそく、愛犬がドッグフードを食べない理由について見ていきましょう。
目 次
ドッグフードを食べない愛犬の様子は?元気はある?

ドッグフードを愛犬が食べない場合、まず確認すべきことは愛犬に元気があるかどうかです。
ドッグフードを食べなくても元気がある場合は、緊急性の高い病気などの危険性は低いと考えられます。
一方、愛犬がドッグフードを食べず元気もない状態は、何かしらの病気が原因で食欲不振に陥っている恐れがあり注意が必要です。
そのため愛犬がドッグフードを食べないときは、まず愛犬の様子に異変がないか、元気はあるか確認します。
それではドッグフードを食べない理由と対処法について、「愛犬に元気がある場合」と「愛犬に元気がない場合」にわけて、それぞれ詳しく見ていきましょう。
さらに詳しく
ドッグフードを食べない理由:第1位はわがまま

まずは愛犬が元気な場合のドッグフードを食べない理由から見ていきます。愛犬がドッグフードを食べない主な理由には、下記のようなことが考えられます。
ドッグフードを食べない理由(愛犬に元気がある場合)
- ドッグフードの薄味が物足りない
- ドッグフードよりジャーキーなどのおやつが欲しい
- トッピング(肉や野菜など)がない
- 新しいドッグフードに急に切り替えた
- お腹が空いていない
- トイレに行きたい
- お皿の位置が低い、お皿の素材が苦手(アルミ・ステンレスなど)
- ドッグフードが傷んでいる(フードの酸化)
このようにドッグフードを食べない理由は色々ありますが、今まで食べていたドッグフードを突然食べなくなる理由で最も多いのは、「愛犬の単なるわがまま」です。
「ドッグフードの薄味が物足りない」「フードよりジャーキーを欲しがる」「トッピングがない」などは、愛犬のわがままが原因。
ドッグフードは食べないけれど、「ジャーキーやササミチップは勢いよく食べる」「人の食事を欲しがる」などの行動が見られる場合、愛犬は薄味のドッグフードでは物足りなくなっている可能性があります。
なお犬は塩分の必要量はごくわずかなので、ドッグフードは香りが強い半面、味は薄めです。ただ犬は食事に対して味覚より嗅覚を重視しているので、薄味のドッグフードでも十分満足します。
しかしドッグフードより塩分の多いジャーキーなどのおやつや人の食事を与えていると、愛犬が濃い味に慣れてドッグフードの薄味では物足りなくなるのです。
またドッグフードを単品ではなく、鶏肉やさつまいも、ブロッコリーなどをトッピングして与えている場合も注意が必要。毎回トッピングを加えていると、ドッグフードだけでは食べないようになります。
このような普段の食生活が影響して、ある日突然、愛犬がドッグフードを食べないわがままな行動を起こすのです。
ドッグフードを食べないときは、おやつも与えない

またドッグフードを食べないからと、ジャーキーやササミチップなどをすぐに与えるのはNG。
ジャーキーなどのおやつを与えてしまうと、「ドッグフードを食べずに我慢していたらおやつがもらえる」と勘違いして、さらにドッグフードを食べなくなります。
そのため愛犬がわがままでドッグフードを食べない場合は、すぐにおやつを与えてはいけません。
この場合の対処法は、ドッグフードの入ったお皿を愛犬が食事する所定の場所に置いて様子を見るだけ。愛犬が見向きもしていなくても無理に食べさせる必要はありません。
そして愛犬が食べなくても20分後にはお皿を片付けて、次の食事までおやつも何も与えないこと。
これを徹底することで、与えられた時にしかご飯を食べられないことを愛犬に覚えさせるのです。
ドッグフードを食べない場合の対処法
- いつものようにドッグフードを所定の場所に置く
- 愛犬が食べなくても20分後にはお皿を片付ける
- 次の食事の時間まで、おやつも何も与えない
かわいそうな気もしますが、健康なワンちゃんなら1~2日何も食べなくても問題ありません。空腹に耐え切れずにドッグフードを食べるように、飼い主さんもおやつをあげたい気持ちをグッと我慢しましょう。
わがままでドッグフードを食べない場合は、愛犬と飼い主さんの我慢比べです
食事の時間以外は何も与えないように徹底することが大事!
この方法で食べるようになれば良いのですが、上手くいかない場合もあります。そんなときは、どうすれば良いのでしょうか?
おやつを与えなくても食べない場合は、どうする?

食べ物を与える時間を制限しても、愛犬がドッグフードを食べない場合や空腹によるおう吐(白~薄黄色の泡状)を起こした場合は、これ以上エネルギー不足にならないようにドッグフードを食べさせる必要があります。
それには愛犬の食欲を刺激するためのひと手間が必要。ポイントは「ドッグフードの匂いを高めること」です。
ワンちゃんは香りの強いものを好む傾向があるので、ドッグフードを温めたり鶏肉のゆで汁を少量(スプーン1~2杯くらい)混ぜて、ドッグフードの匂いを高めると効果的です。
なおドライタイプのドッグフードは水分量が10%程度なので、電子レンジで温める場合は水を少し加えるとフード全体が均一に温まりやすくなります。
温めすぎると熱くて食べにくく栄養成分も破壊されてしまうので、電子レンジの機種にもよりますが、10~20秒ほど温めれば十分フードの香りが引き立ちます。
また鶏肉やさつまいもなどのトッピングを加える場合は、今後もトッピングを加える前提で使用しましょう。
フードの上のトッピングだけ食べてしまう場合は、食材を細かく切りフードに混ぜ合わせて与えるとフードも一緒に食べてくれます。
続いて、愛犬のわがままの次に食べない理由に多い、「ドッグフードを新しい種類に変えた」場合の対処法を見ていきましょう。
新しいドッグフードを食べない場合の対処法

今まで与えていたドッグフードは問題なく食べていたのに、「新しいドッグフードに切り替えた途端に食べなくなった」という経験はありませんか?
ワンちゃんはドッグフードの種類が変わるだけで、ストレスを感じるデリケートな一面があります。
そのため新しいドッグフードに突然切り替えてしまうと、ワンちゃんによってはストレスを感じて食べなくなる場合があるのです。
また新しいドッグフードの栄養バランスに体も慣れていないので、消化不良や便秘・下痢を引き起こす可能性もあり注意が必要です。
ですから新しいフードへ切り替えるときは、愛犬が心身ともにストレスを感じないように1~2週間ほど時間をかけて変更しなければいけません。

さらに鶏肉は好きでも牛肉が嫌い、魚の風味が苦手など、犬も食べ物の好き嫌いがあります。
そのため今まで与えていたフードと主原料の食材が違う場合は、愛犬が好きな風味であるか事前に確認しておくほうが安心です。
なおアレルギーの可能性がなければ、今までのフードに新しいフードを少量ずつ混ぜて与えることで、愛犬の偏食をなくせる場合もあります。
苦手なフードだけ避けて食べないように、ぬるま湯でふやかして今までのフードと区別できないようにして与えましょう。

風味以外では、フードの粒の大きさも大事なポイントです。とくにチワワやヨークシャー・テリアなどの超小型犬は口が小さいので、大粒のフードは食べにくく食欲減退の原因に。
また犬はドッグフードを丸飲みする場合が多いですが、しっかり噛み砕いて食べるワンちゃんのなかには小さな粒のフードを嫌う場合もあります。
このようにドッグフードを食べなくなる理由は些細なことが多いので、普段から愛犬の食事の様子をチェックして好みを把握しましょう。
続いて、ほかの理由も確認しましょう。
トイレを我慢・お腹が空いていない場合も食べなくなる

ドッグフードを食べない理由の多くは、愛犬のわがままや新しいフードへの急な切り替えですが、そのほかにも下記のような理由が考えられます。
ドッグフードを食べない理由(わがまま・フードの変更を除く)
- お腹が空いていない
- トイレに行きたい
- お皿の位置が低い、お皿の素材が苦手(アルミ・ステンレスなど)
- ドッグフードが傷んでいる(フードの酸化)
上から1つずつ確認しましょう。
●お腹が空いていない
犬は目の前にある食べ物をいくらでも食べると考えられていますが、チワワなどの超小型犬は食事前におやつを与えすぎていると、お腹が減っていない理由から食べなくなるケースがあります。
おやつは嗜好品であり、栄養補給を目的として作られていません。愛犬が必要な栄養を十分摂取できるように、おやつの与えすぎには注意が必要です。
●トイレに行きたい
愛犬が外でしか排泄しない場合、体調によってはいつもより早くトイレに行きたがる場合があります。
すると、おしっこやウンチを我慢しているため、ご飯に気が回らないことも。
ソワソワして落ち着きがなかったり、玄関を行ったり来たりしているなどお散歩を要求している場合は、すぐに外へ連れ出しましょう。
そのとき、ウンチやおしっこの状態に異変がないか確認すること。
またお散歩から帰ってきてご飯を問題なく食べても、お腹の調子が弱まっている恐れがあるので、しばらくは体調に気をつけてあげましょう。
●お皿の位置が低い、お皿の素材が苦手
お皿の高さや素材にも注意が必要です。
ドッグフードを食べるときは頭を下げた体勢になりますが、お皿の位置が低すぎると体勢を取るのが年齢が上がるほどキツくなります。またフードがのどに詰まりやすく危険です。
そのためドッグフードのお皿は床に直接置かず、食器スタンドなどを利用して少し高い位置になるように調節が必要です。
またアルミやステンレス製のお皿だと、ドッグフードが滑りやすく食べるのが苦手なワンちゃんもいます。
おすすめは陶器のお皿。ある程度の重さがあるので、お皿のフードが残り少なくなったときに愛犬が舌で押しても動きにくいです。

またドッグフードを正しい方法で保管しないと、フードに含まれる油分が酸化してすぐに傷んでしまいます。酸化したフードは匂いが悪く、その匂いが原因で食べなくなる場合があります。
なお酸化したドッグフードは下痢やおう吐を起こしたり、体の細胞を酸化させる「過酸化脂質」と呼ばれる有害物質が含まれているので、愛犬に与えるのは危険です。
そのためフードの酸化を防ぐには、袋の封をきっちり閉じて直射日光の当たらない冷暗所で保管すること。開封後は徐々にフードが酸化していくので、1ヶ月以内に使いきるようにしましょう。
ここまでが、愛犬が元気な場合のドッグフードを食べない理由と対処法です。
続いて愛犬に元気がない場合の対処法を見てきましょう。
ドッグフードを食べず、愛犬に元気がない場合はどうする?

愛犬がドッグフードを食べず元気もない場合は、体調を崩している危険性があります。
「しんどうそう」「息が荒い」「目が充血している」「下痢」「おう吐」など、食欲がない以外に体の異変がないか確認が必要です。
とくに消化器官に異常があると食欲が落ちやすく、原因としては胃腸炎、細菌・ウイルス感染、体の冷え、便秘、軽度の熱中症(夏バテ)などが考えられます。
なお、お腹がきゅるきゅる鳴って寒そうにしている場合は、冷えが原因でお腹を壊している可能性が高いです。
愛犬をタオルや毛布で包み体を温めて、症状が落ち着いたらぬるま湯でふやかしたドッグフードを少量与えてみましょう。
また下痢やおう吐が1回だけで他に目立った症状がない場合は、胃腸が弱まっているので食事を与えず1日様子を見ます。
しかし1日経っても症状が変わらなかったり、下痢やおう吐を繰り返す、息が荒い、ヨダレ・鼻水が大量に出ている、目の充血、ぐったりしているなどの症状がある場合は、すぐ病院に連れていき診察してもらいましょう。
まとめ
愛犬がドッグフードを食べなくなる理由は、わがままやストレス、体調不良などさまざま。それを見抜くには、愛犬の食事の好みや体調をいつもチェックして把握しておく必要があります。
愛犬は飼い主さんから与えられた食事で健康を維持しなければならないので、おやつばかりを与えず、栄養バランスが整っているドッグフードを中心に食事管理をおこないましょう。
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