「人工添加物不使用」「ヒューマングレード」「4Dミート・副産物不使用」と安全なドッグフードのポイントをすべてクリアしています
【ペットフード販売士が徹底調査】ソリッドゴールドの良い点・悪い点がひと目で分かる!成分・材料・本当の評価は?
「ソリッドゴールド」はカラフルなパッケージの印象とはちがい、じつは40年前から販売されているプレミアムフードの先駆者的な存在。
本物にこだわって作られているソリッドゴールドの中から、今回は「ソリッドゴールド(フントフラッケン)ドッグフード」の安全性と栄養バランスをチェックしましょう。
【 総合評価 】
4 点
目 次
ソリッドゴールドドッグフードの評価結果
犬のごはん塾では、ドッグフードの評価基準として「安全性」と「栄養バランス」を中心に評価しています。
【安全性の評価結果】では、愛犬が毎日安心して食べられるかをチェックし、【栄養バランスの評価結果】では、愛犬に必要な栄養がバランス良く含まれているか分析しています。
それでは、ソリッドゴールド(フントフラッケン)ドッグフードの「安全性」と「栄養バランス」をチェックしましょう。
ソリッドゴールドドッグフードの安全性
チェック項目 | 評価 |
---|---|
人工添加物 | ◎不使用 |
原料の品質 | ◎ |
4Dミート | ◎不使用 |
副産物 | ◎不使用 |
主原料 | ◎ラム肉 |
- 人工添加物(保存料・酸化防止剤など)不使用
- 原材料は人が食べられる高品質な食材だけ
- 主原料はアレルギーを起こしにくいラム肉
ソリッドゴールドドッグフードの栄養バランスの評価結果
※ベストな数値は健康な成犬の目安です
栄養素 | レベル |
---|---|
カロリー | やや低い |
タンパク質 | 標準 |
脂 質 | やや低い |
粗繊維 | 標準 |
ミネラル 他 | 標準 |
- 肥満犬・老犬にも安心な低カロリー
- お腹の調子を整える乳酸菌類配合
- ナトリウム控えめ
さらに詳しい内容について、ドッグフードの安全性から見ていきましょう。
ソリッドゴールドドッグフードの安全性の評価結果
ソリッドゴールドドッグフードの安全性
チェック項目 | 評価 |
---|---|
人工添加物 | ◎不使用 |
原料の品質 | ◎ |
4Dミート | ◎不使用 |
副産物 | ◎不使用 |
主原料 | ◎ラム肉 |
『安全性の基準』はこちら
添加物
無添加、自然由来の酸化防止剤のみ | |
添加物を使用(要注意の添加物以外) | |
要注意の添加物を使用 |
原料の品質
ヒューマングレード(人が食べられる品質)の表示あり | |
ヒューマングレードの表示なし(副産物不使用) | |
ヒューマングレードの表示なし(副産物使用) |
4Dミート(病気や死んだ家畜の肉)
不使用の表示あり(ヒューマングレード) | |
不使用の表示なし(副産物不使用) | |
不使用の表示なし(副産物使用) |
副産物(○○エキス・○○ミール)
不使用(ヒューマングレードの表示あり) | |
使用(使用した家畜の種類や部位が確認できる) | |
使用(使用した家畜の種類や部位が不明) |
主原料
肉か魚が50%以上、又は第1と第2原料が肉か魚 | |
第1原料が肉か魚で、第2原料は穀物 | |
第1原料が穀物(トウモロコシ、小麦、米) |
ソリッドゴールドドッグフードの安全性は?
ソリッドゴールドは、安全性を判断する5つのポイント(添加物・品質・4Dミート・副産物・主原料)のすべてが最高評価の◎です。
それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
●添加物
ソリッドゴールドの原材料には、着色料や酸化防止剤などの人工添加物は1つも使用されていません。
- 着色料
- 酸化防止剤
- 保存料
- 香料
- 防カビ剤
- 増粘剤
- 保湿剤
- 発色剤
- pH調整剤
これらの添加物の中には、大量に摂取するとアレルギーやがんの発生に悪影響を与える危険なものがあります。
また犬の悩みに多い「涙やけ」は、体内に蓄積した添加物を体の外へ追い出そうと涙の量が増えることも要因の1つだと考えられています。
そのため愛犬の健康を守るには、添加物を与えないことが大事です。
ソリッドゴールドはフードの酸化を抑える酸化防止剤も、ローズマリーエキスなどの天然の抗酸化成分が利用されているので、体への影響は心配ありません。
- ローズマリーエキス
- ビタミンE
体に危険な人工保存料や着色料、酸化防止剤は使用されていません!
ハーブやビタミンの抗酸化力でフードの酸化を防止しているので、安心・安全です
●原材料の品質(4Dミート・副産物)
ソリッドゴールドの原材料はすべて、人間が食べられる高品質な食材が使用されています。
そのため安価なドッグフードの原材料によく使用される、4Dミート(病気・死亡・死にかけ・障害の家畜)や副産物(家畜の内臓や血、羽、ひづめなどの再利用品)といった粗悪な材料は一切含まれていません。
ソリッドゴールドは人間用の食品と同レベルの基準で作られた、「ヒューマングレード」の安全性の高いドッグフードです。
ソリッドゴールドは4Dミートや副産物などの粗悪な材料は一切使用されていない「ヒューマングレード」のドッグフードです
●主原料
ソリッドゴールド(フントフラッケン)の主原料は、米国農務省が厳選したラム肉が使用されています。
厳選されたラム肉だけあって、成長ホルモンや抗生物質などの薬物投与が一切なく、放牧飼育で余計なストレスを与えられずに育てられた高品質なもの。
ラム肉は「高タンパク・低カロリー」なので、カロリーを気にせず体の成長や維持に欠かせないタンパク質をしっかり摂取できます。
また、ラム肉はアレルギーの原因になりにくいため、アレルギー対策としても注目されています。
主原料のラム肉は、成長を速めるホルモン剤や抗生物質などの薬物投与は一切なし!
余計なストレスを感じない放牧飼育でのびのび育てられた、クリーンなお肉です
対応年齢や酸化防止対策、価格について
対応年齢・酸化防止対策など
フードの対応年齢 | 成犬・老犬 |
酸化防止剤 | ローズマリーエキス |
穀物 | 玄米・大麦など |
原産国 | アメリカ |
価格(1袋/1.8kg) | 2,613円(税込) |
内容量の種類 | 1.8kg・6.8kg・12.9kg |
購入方法 | 公式サイト |
他のドッグフードより粒が大きい!
ソリッドゴールドのドッグフードは全部で6種類あります。
●「ソリッドゴールド」ドッグフードの種類
- ソリッドゴールド(フントフラッケン)
主原料:ラム(成犬・老犬用)
※今回チェックしているドッグフード - ソリッドゴールド(ホリスティックブレンド)
主原料:オートミール(成犬・老犬用) - ソリッドゴールド(ウィービット)
主原料:バイソン(小型犬・全年齢用) - ソリッドゴールド(ウルフキング)
主原料:バイソン(大型成犬・老犬用) - ソリッドゴールド(ミレニア)
主原料:ビーフ(成犬・活動犬用) - ソリッドゴールド(バックワイルド)
主原料:シカ肉(成犬・老犬用)
どのタイプも「ヒューマングレード」「人工添加物・4Dミート・副産物不使用」なので、愛犬の年齢や犬種、好みに合わせて選んでOKです。
ただ、ソリッドゴールドは他のドッグフードと比べて、粒のサイズが大きいものがあるので、フードの粒サイズは必ず確認しましょう。
ちなみに今回チェックしている「フントフラッケン」も大粒。公式サイトによると、実物サイズは直径15mm・厚み4mmです。
おはじきのような薄く平べったい粒なので、口の小さい超小型犬やドッグフードを丸飲みする愛犬は、ふやかして与えるほうが食べやすく安心かもしれません。
また保存用のチャックが付いているのは、6.8kgの中間サイズだけなので1.8kgや12.9kgを購入する際は、保存用袋や容器を用意しておきましょう。
ソリッドゴールドドッグフードの原材料
危険な材料を赤色、良い材料を緑色でチェックしています。
ラム、ドライラム、玄米、挽き割り精製大麦、オートミール、えんどう豆、ガルバンゾー豆、米ぬか、ドライオーシャンフィッシュ、鶏脂肪(混合トコフェロールによる保存処理)、乾燥卵、フラックスシード、トマト搾り粕(リコピン)、天然風味料、DLメチオニン、塩化コリン、塩化カリウム、サーモンオイル(混合トコフェロールによる保存処理)、乾燥チコリ根、ニンジン、パンプキン、パセリ、リンゴ、クランベリー、ブルーベリー、レタス、セロリ、サトウダイコン、クレソン、ホウレンソウ、ブロッコリー、スペアミント、アーモンドオイル(混合トコフェロールによる保存処理)、セサミオイル(混合トコフェロールによる保存処理)、ユッカシジゲラエキス、乾燥ケルプ、タイム、ヒラマメ、ビタミンA、ビタミンD3、ビタミンE、硫酸亜鉛、ナイアシン、硫酸第一鉄、L-アスコルビン酸-2ポリリン酸(ビタミンC源)、パントテン酸カルシウム、チアミン硝酸塩、硫酸銅、リボフラビン、ピリドキシン塩酸塩、硫酸マンガン、キレート亜鉛、葉酸、ヨウ化カルシウム、キレートマンガン、キレート銅、亜セレン酸ナトリウム、ビオチン、ビタミンB12、ローズマリーエキス、ラクトバチルスアシドフィルス、ビフィドバクテリウムアニマリス、ラクトバチルスロイテリ
ラム肉を中心に穀物や豆類、野菜、果物がバランス良く配合されています。
「本来あるべき健康な体を作る手助けをしたい」という考えから、消化不良やアレルギーの原因になりやすい小麦・コーン・大豆は不使用。化学物質の使用も控えられています。
ただ、1点気になるのが「天然風味料」。
厳選されたラム肉や野菜、果物が使用されているので、わざわざ風味料を使用する必要があるのか・・疑問です。
原材料で気になること
その他にも、気になる原材料をチェックしましょう。
●配合されているオイルの種類が豊富!
ソリッドゴールド(フントフラッケン)はさまざまなオイルが配合されています。
- 鶏脂肪
- サーモンオイル
- アーモンドオイル
- セサミオイル
- フラックスシード(亜麻仁)
オイルは皮膚の乾燥を防いだり毛に潤いを与える役割があります。
とくにサーモンオイルとフラックスシードには、肌荒れや毛のパサつきを改善するオメガ3が豊富に含まれています。
ソリッドゴールド(フントフラッケン)ドッグフードの脂質の割合は10%と少なめですが、皮膚や毛に欠かせない油はしっかり含まれているので問題ありません。
●お腹の調子を整える乳酸菌類配合
ソリッドゴールド(フントフラッケン)ドッグフードには、腸内環境を整える乳酸菌類が配合されています。
- 愛犬元気 全成長段階用
腸内環境を整える善玉菌の1つ。
整腸作用のほかに、サルモネラ菌などの病原菌の増殖を抑えたり免疫機能を促進する働きがあります。 - ビフィドバクテリウム アニマリス菌
腸内環境を改善する善玉菌が増えやすい環境をつくる働きがあります。
馬や牛、豚などの哺乳類の大腸にもっとも多く存在するビフィズス菌です。 - ラクトバチルスロイテリ菌
整腸作用にすぐれた乳酸菌の1つ。
抗菌物質をつくり出して、有害な菌の発育を抑えます。
これらの乳酸菌類によってお腹の調子が整えられることから、下痢や便秘の予防・改善が期待できます。
また免疫細胞の7割は腸に存在するため、腸内環境が良好に保たれると免疫力低下の予防につながります。
つづいて、栄養バランスについて見ていきましょう。
ソリッドゴールドドッグフードの栄養バランスは?
ソリッドゴールド(フントフラッケン)のパッケージには、下記の成分表が表示されています。
タンパク質:22.0%以上
脂質:10.0%以上
粗繊維:4.0%以下
灰分:7.0%以下
水分:10.0%以下
オメガ6:1.75%以上
オメガ3:0.75%以上
カルシウム:1.10%
リン:0.90%
ナトリウム:0.23%
マグネシウム:0.16%
代謝エネルギー:344kcal/100g
犬のごはん塾では上記の成分表は使わず、ドッグフードに含まれる水分を差し引いた乾燥重量で栄養バランスをチェックします。
なぜなら、ドッグフードに含まれる水分量は製品ごとにちがうから。
そのため水分を抜いた乾燥重量で栄養バランスを確認するほうが、他のドッグフードとのちがいが分かりやすくなります。
ちなみに乾燥重量はパッケージに記載されている成分表をもとに、下記の計算式で割り出します。
乾燥重量=栄養素の値÷(100-フードの水分量)×100
ソリッドゴールド(フントフラッケン)ドッグフードの乾燥重量の値を見てみましょう。
ソリッドゴールドドッグフードの乾燥重量の成分値
- 粗タンパク質:24.4%
- 脂質:11.1%
- 粗繊維:4.4%
- オメガ6:1.94%
- オメガ3:0.83%
- カルシウム:1.22%
- リン:1.0%
- ナトリウム:0.26
- マグネシウム:0.18
上記の値を「犬のごはん塾が示す栄養バランスの基準」にそって評価すると、下記のような評価結果となります。
ソリッドゴールドドッグフードの栄養バランスの評価結果
※ベストな数値は健康な成犬の目安です
栄養素 | レベル |
---|---|
カロリー | やや低い |
タンパク質 | 標準 |
脂 質 | やや低い |
粗繊維 | 標準 |
ミネラル 他 | 標準 |
『栄養バランスの基準』はこちら
カロリー(100gあたり)
- 低い
- 340kcal未満
- やや低い
- 340~360kcal未満
- 標準
- 360~380 kcal未満
- やや高い
- 380~400kcal未満
- 高い
- 400kcal以上
タンパク質
- 低い
- 22%未満
- やや低い
- 22~24%未満
- 標準
- 24~27%未満
- やや高い
- 27~29%未満
- 高い
- 29%以上
脂質
- 低い
- 10%未満
- やや低い
- 10~12%未満
- 標準
- 12~15%未満
- やや高い
- 15~17%未満
- 高い
- 17%以上
カルシウム
- 低い
- 0.7%未満
- やや低い
- 0.7~1.0%未満
- 標準
- 1.0~1.8%以内
- やや高い
- 1.8~2.2%未満
- 高い
- 2.2%以上
リン
- 低い
- 0.8%未満
- やや低い
- 0.8~1.0%未満
- 標準
- 1.0~1.6%以内
- やや高い
- 1.6~1.8%未満
- 高い
- 1.8%以上
カルシウム:リン比
- 適正値
- 1:1~2:1
粗繊維
- 低い
- 1.5%未満
- やや低い
- 1.5~3%未満
- 標準
- 3~4.5%未満
- やや高い
- 4.5~6%未満
- 高い
- 6%以上
ナトリウム
- 低い
- 0.1%未満
- やや低い
- 0.1~0.3%未満
- 標準
- 0.3~0.5%未満
- やや高い
- 0.5~0.7%未満
- 高い
- 0.7%以上
マグネシウム
- 低い
- 0.06%未満
- 標準
- 0.06~0.11%未満
- 高い
- 0.11%以上
- 肥満犬・老犬にも安心な低カロリー
- お腹の調子を整える乳酸菌類配合
- ナトリウム控えめ
栄養面のポイントを詳しく見ていきましょう。
ラム肉は脂肪燃焼を促すカルニチンが豊富
主原料のラム肉は「高タンパク・低カロリー」なだけでなく、脂肪燃焼を促す「L-カルニチン」が肉類の中でもとくに多く含まれています。
そのためカロリーを抑えながらタンパク質が補え、かつ脂肪燃焼効果が期待できるヘルシーなお肉です。
肥満ぎみの愛犬や代謝の落ちてきた老犬にもおすすめです。
ナトリウム控えめ
ソリッドゴールド(フントフラッケンは成犬~老犬用のため、全年齢対応のドッグフードよりナトリウム(塩分)が控えめです。
●ドッグフードに含まれる塩分量
■ソリッドゴールド(フントフラッケン)ドッグフード
ナトリウム量:0.26%
■市販のドッグフード(全年齢対応)
ナトリウム量:0.3%以上
※どちらも乾燥重量(ドッグフードに含まれる水分量を抜いた値)
子犬は成犬より1日に必要なナトリウム量が多いため、全年齢対応のドッグフードは子犬の必要量(0.3%)を満たす必要があります。
一方、ソリッドゴールド(フントフラッケン)は成犬~老犬用のため、子犬の必要量(0.3%)を満たす必要がありません。
ナトリウムの取り過ぎは高齢犬に多い腎臓病や心臓病のリスクを高めるので、高齢犬や老犬はナトリウム控えめのドッグフードがおすすめです。
まとめ
アメリカのプレミアムフードメーカー【アーテミス】が製造する「ソリッドゴールドドッグフード」。
40年前からプレミアムフードとして販売されていただけあって、「人工添加物不使用」「ヒューマングレード」「4Dミート・副産物不使用」と、フードの安全性がしっかり守られています。
ただ・・
「天然風味量は必要か?」
「粒が大きいので愛犬によっては注意が必要」
「保存用チャックが付いていないサイズがある」など
あと1点がんばってほしい点があるので、評価は4点。
品質に問題はないので、摂取するタンパク源を変えたいときなどに、一度試してみても良いと思います。
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