【ペットフード販売士が徹底調査】ビィナチュラルの良い点・悪い点がひと目で分かる!成分・材料・本当の評価は?

【ペットフード販売士が徹底調査】ビィナチュラルの良い点・悪い点がひと目で分かる!成分・材料・本当の評価は?

「ビィ・ナチュラル(ルート・ゴート)」は主原料にヤギとカンガルーの肉を使用した、オーストラリアと日本が共同開発した低アレルゲンのドッグフードです。

世界有数の食品安全性を誇るオーストラリアで作られた「ビィナチュラル(ルート・ゴート)ドッグフード」の安全性と栄養バランスをチェックしましょう。

【 総合評価 】

総合評価4点

4 点

→ ドッグフードの選び方・基準」をさらに詳しく見る

ビィナチュラルドッグフードの評価結果

●ドッグフードの評価結果について・・
犬のごはん塾では、ドッグフードの評価基準として「安全性」と「栄養バランス」を中心に評価しています。

【安全性の評価結果】では、愛犬が毎日安心して食べられるかをチェックし、【栄養バランスの評価結果】では、愛犬に必要な栄養がバランス良く含まれているか分析しています。

それでは、ビィナチュラル(ルート・ゴート)ドッグフードの「安全性」と「栄養バランス」をチェックしましょう。

ビィナチュラルドッグフードの安全性

チェック項目評価
人工添加物不使用
原料の品質
4Dミート不使用
副産物不使用
主原料ヤギ・カンガルー
安全性の評価結果
  • 合成保存料・着色料など一切不使用
  • 原材料はすべてヒューマングレード
  • 主原料はヤギ肉とカンガルー肉

→ 『ビィナチュラルドッグフードの安全性』を詳しく見る

さらに詳しい内容について、ドッグフードの安全性から見ていきましょう。

ビィナチュラルドッグフードの栄養バランスの評価結果

ビィナチュラルドッグフードの栄養バランスの評価結果※ベストな数値は健康な成犬の目安です

栄養素 レベル
カロリー 低い
タンパク質 やや低い
脂 質 やや低い
粗繊維 標準
ミネラル 他 やや低い
栄養面の評価結果
  • 肥満犬にも安心な「低カロリー・低脂肪」
  • タンパク源がヤギとカンガルーの低アレルゲンフード
  • カルシウムとリンの比率に要注意!

→ 『ビィナチュラルドッグフードの栄養バランス』を詳しく見る

チェックポイント!

「人工添加物不使用」「ヒューマングレード」と安全面は合格!

また主原料がヤギ肉とカンガルー肉と珍しく、アレルギー予防も期待できます

さらに詳しい内容について、ドッグフードの安全性から見ていきましょう。

ビィナチュラルドッグフードの安全性の評価結果

ビィナチュラルドッグフードの安全性

チェック項目評価
人工添加物不使用
原料の品質
4Dミート不使用
副産物不使用
主原料ヤギ・カンガルー

『安全性の基準』はこちら

添加物

◎ 無添加、自然由来の酸化防止剤のみ
△ 添加物を使用(要注意の添加物以外)
× 要注意の添加物を使用

原料の品質

◎ ヒューマングレード(人が食べられる品質)の表示あり
△ ヒューマングレードの表示なし(副産物不使用)
× ヒューマングレードの表示なし(副産物使用)

4Dミート(病気や死んだ家畜の肉)

◎ 不使用の表示あり(ヒューマングレード)
○ 不使用の表示なし(副産物不使用)
× 不使用の表示なし(副産物使用)

副産物(○○エキス・○○ミール)

◎ 不使用(ヒューマングレードの表示あり)
△ 使用(使用した家畜の種類や部位が確認できる)
× 使用(使用した家畜の種類や部位が不明)

主原料

◎ 肉か魚が50%以上、又は第1と第2原料が肉か魚
○ 第1原料が肉か魚で、第2原料は穀物
△ 第1原料が穀物(トウモロコシ、小麦、米)

ビィナチュラルドッグフードの安全性は?

ビィナチュラルは、安全性を判断する5つのポイント(添加物・品質・4Dミート・副産物・主原料)のすべてが最高評価◎です。

それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

●添加物

ビィナチュラルの原材料には、合成保存料や着色料、香料などの添加物は一切使用されていません。

●ビィナチュラルには、下記の添加物は使用されていません!

  • 保存料
  • 着色料
  • 香料
  • 酸化防止剤(BHA・BHT)
  • 防カビ剤
  • 増粘剤
  • 保湿剤
  • 発色剤
  • pH調整剤

これらの添加物は、ドッグフードのにおいや見た目をごまかすために使用されるものがほとんど。ですから、本来は愛犬が口にする必要はまったくありません。

添加物の中には、大量に摂取するとアレルギーや涙やけ、がんなどに悪影響を与える危険なものもあるため、添加物を使用したドッグフードは避けるほうが安全です。

その点、ビィナチュラルはフードの酸化を防止する対策方法も、自然由来の抗酸化成分が利用されているので、愛犬に安心して与えられます。

ビィナチュラルの酸化防止剤
  • ミックストコフェロール(ビタミンE)
  • ローズマリー抽出物

チェックポイント!

ビィナチュラルは人工添加物不使用!

体に危険な着色料や保存料、酸化防止剤は使用されていないので安心です

●原材料の品質(4Dミート・副産物)

ビィナチュラルは原材料のすべてに「人間用の食品」が使用された、ヒューマングレードのドッグフードです。

主原料はオーストラリアの野生のヤギやカンガルーが使用されているので、成長ホルモンや抗生物質の投与は一切なし。

また野生動物の内臓をチェックして、人間用の食材として安全性が認められたものだけが使用されているので、寄生虫や病原菌感染の心配もありません。

もちろん、安価なドッグフードの原材料に使用の多い「4Dミート(病気・死にかけ・死亡した家畜)」や家畜の毛や羽、ひづめを利用した「副産物」も使われていません。

ちなみに、ビィナチュラルの公式サイトの「原材料へのこだわり」のページでも、ドッグフードの品質や安全性へのこだわりへの想いを確認できます。

チェックポイント!

ビィナチュラルは「人間用の食材」だけで作られたヒューマングレードのドッグフードです

家畜の毛や羽、ひづめを利用した「副産物」や「4Dミート」は使用されていないので、安全面に問題はありません

●主原料

ビィナチュラル(ルート・ゴート)の主原料はヤギ肉とカンガルー肉。

ビィナチュラルはペットの犬や猫だけでなく、すべての動物の命を尊重したいと気持ちから、害獣駆除のために捕獲されたヤギやカンガルーを原材料に使用しています。

野生の肉は薬や成長剤が投与されておらず、食用として安全性が認められたものだけを使用しているので、品質は心配ありません。

また、ヤギ肉やカンガルー肉がメインのドッグフードは日本では珍しく、鶏肉や牛肉アレルギーのワンちゃんにも安心して与えられます。

チェックポイント!

鶏肉・牛肉不使用の低アレルゲンフード!
主原料のヤギ肉とカンガルー肉は、人間の食用に認められた安全な野生の肉です

対応年齢や酸化防止対策、価格について

対応年齢・酸化防止対策など

フードの対応年齢全年齢OK
酸化防止剤ミックストコフェロール他
穀物全粒ソルガム・全粒ライムギ
原産国オーストラリア
価格(1袋/1.5g
)
3,024円(税込)
内容量の種類800g・1.5kg・2.8kg・4.4kg・8.6kg
購入方法公式サイト

※Amazon参考価格

噛まなくても食べられる「パウダータイプ」がある!

ビィナチュラルの「ルートシリーズ」は、主原料がヤギ肉とカンガルー肉の「ルート・ゴート」を含めて4種類のドッグフードがあります。

●「ビィナチュラル」ドッグフードの種類

  • ルート・ブレンド(全年齢対応)
    主原料:カンガルー、ヤギ、七面鳥、鶏
    ※妊娠・授乳期、活動犬、高栄養を必要とする犬に最適
  • ルート・ターキー(全年齢対応)
    主原料:七面鳥、カンガルー、鶏
    ※一般成犬に最適
  • ルート・ターキー・ライト(1歳以上に対応
    主原料:七面鳥、カンガルー、鶏
    ※一般成犬に最適
  • ルート・ゴート(全年齢対応)
    主原料:全粒ソルガム
    ※シニア犬、ダイエットに最適
  • 参考サイト:ビィナチュラルドッグフードの商品一覧

どのタイプも「ヒューマングレード」「人工添加物・4Dミート・副産物不使用」なので、愛犬の好みや体調に合わせて選んでOKです。

またビィナチュラルは小粒と中粒のほかに、お湯でふやかして与えられる「パウダータイプ」のフードがあります。

「パウダータイプ」は噛まなくても食べられるので、ご飯を十分に噛めない離乳期や歯周病などで硬いフードが苦手なワンちゃん、高齢犬におすすめです。

なお、ヤギは他の動物より臭いが気になることも・・。そのため大袋を購入する前に、まずは少量サイズで食いつきをチェックしましょう。

ビィナチュラルドッグフードの原材料

危険な材料を赤色、良い材料を緑色でチェックしています。

原材料

肉類(ヤギ、カンガルー)、全粒ソルガム、全粒ライムギ、パン酵母、キャノーラ油(NO-GMO)、サトウキビ繊維、蔗糖(しょとう)、亜麻仁油で、チコリー根(フラクトオリゴ糖)、サーモンオイル、でオオバコ繊維、ユッカ抽出物、パン酵母抽出物、アボカドオイル、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)、ビタミン類(塩化コリン、A、D、B1、B2、B3、パントテン酸、B6、葉酸、B12、C、E)、ミネラル類(塩化ナトリウム、リン酸-ナトリウム、塩化カリウム、炭酸カルシウム、硫酸銅、ヨウ化カリウム、硫酸第一鉄、酸化マンガン、硫酸亜鉛、セレン)
※チコリー根(ドイツ・ベルギー他)、オオバコ繊維(インド)、ユッカ(メキシコ他)
その他の原材料はすべてオーストラリア産

原産国のオーストラリアで調達がむずかしい食材以外はすべて、世界有数の食品安全性を誇るオーストラリア産が使用されています。

また腸内環境を整える食物繊維を補う食材として、低アレルゲンの全粒ソルガムや全粒ライムギが使用されています。

●全粒ソルガム

穀物の一種(別名:たかきび・モロコシ・こうりゃん)。
グルテンフリーで、老化や病気を予防する抗酸化物質が豊富に含まれています。


●全粒ライムギ

グルテンの含有量が少ない穀物の1つ。
そのため人間用の食品でも、「低アレルゲン食材」として注目されています。

犬が消化しにくく、アレルギーの原因になりやすい小麦は使用されていません。

原材料で気になること

その他にも、気になる原材料をチェックしましょう。

●毛並みを良くする亜麻仁油・サーモンオイル配合
原材料に配合されている亜麻仁油とサーモンオイルには、毛並みや肌荒れを改善するオメガ3が豊富に含まれています。

オメガ3は食事でしか体に必要な量を補えないため、毎日の食事で摂取する必要があります。

●アボカドオイルは有害成分の心配なし

ビィナチュラルの原材料には「犬に食べさせてはいけない」アボカドのオイルが配合されています。

そのため、「愛犬に与えて大丈夫?」と心配に思う飼い主さんも多いはず。

じつはアボカドに含まれる有害成分は、アボカドの種や皮などの食用に適さない部分にしか含まれていません。

ビィナチュラルは有害成分のないオイルだけが使用されているので、体への影響は心配ありません。

つづいて、栄養バランスについて見ていきましょう。

ビィナチュラルドッグフードの栄養バランスは?

ビィナチュラル(ルート・ゴート)のパッケージには、下記の成分表が表示されています。

ビィナチュラルの栄養成分

タンパク質:21.0%以上

脂質:9.0%以上

粗繊維:4.0%以下

灰分: 9.0%以下

水分:10.0%以下

カルシウム:1.8%以上

リン:0.7%以上

オメガ6:1.5%以上

オメガ3:1.0%以上

代謝エネルギー:321kcal/100g

犬のごはん塾では上記の成分表は使わず、ドッグフードに含まれる水分を差し引いた乾燥重量で栄養バランスをチェックします。

なぜなら、ドッグフードに含まれる水分量は製品ごとにちがうから。
そのため水分を抜いた乾燥重量で栄養バランスを確認するほうが、他のドッグフードとのちがいが分かりやすくなります。

ちなみに乾燥重量はパッケージに記載されている成分表をもとに、下記の計算式で割り出します。

乾燥重量の求め方

乾燥重量=栄養素の値÷(100-フードの水分量)×100

ビィナチュラルの乾燥重量の値を見てみましょう。

ビィナチュラルドッグフードの乾燥重量の成分値

  • 粗タンパク質:26.7%
  • 脂質:13.9%
  • 粗繊維:4.4%
  • オメガ6:3.2%
  • オメガ3:0.33%

上記の値を「犬のごはん塾が示す栄養バランスの基準」にそって評価すると、下記のような評価結果となります。

ビィナチュラルドッグフードの栄養バランスの評価結果

ビィナチュラルドッグフードの栄養バランスの評価結果※ベストな数値は健康な成犬の目安です

栄養素 レベル
カロリー 低い
タンパク質 やや低い
脂 質 やや低い
粗繊維 標準
ミネラル 他 やや低い

『栄養バランスの基準』はこちら

カロリー(100gあたり)

低い
340kcal未満
やや低い
340~360kcal未満
標準
360~380 kcal未満
やや高い
380~400kcal未満
高い
400kcal以上

タンパク質

低い
22%未満
やや低い
22~24%未満
標準
24~27%未満
やや高い
27~29%未満
高い
29%以上

脂質

低い
10%未満
やや低い
10~12%未満
標準
12~15%未満
やや高い
15~17%未満
高い
17%以上

カルシウム

低い
0.7%未満
やや低い
0.7~1.0%未満
標準
1.0~1.8%以内
やや高い
1.8~2.2%未満
高い
2.2%以上

リン

低い
0.8%未満
やや低い
0.8~1.0%未満
標準
1.0~1.6%以内
やや高い
1.6~1.8%未満
高い
1.8%以上

カルシウム:リン比

適正値
1:1~2:1

粗繊維

低い
1.5%未満
やや低い
1.5~3%未満
標準
3~4.5%未満
やや高い
4.5~6%未満
高い
6%以上

ナトリウム

低い
0.1%未満
やや低い
0.1~0.3%未満
標準
0.3~0.5%未満
やや高い
0.5~0.7%未満
高い
0.7%以上

マグネシウム

低い
0.06%未満
標準
0.06~0.11%未満
高い
0.11%以上
栄養面の評価結果
  • 肥満犬にも安心な「低カロリー・低脂肪」
  • タンパク源がヤギとカンガルーの低アレルゲンフード
  • カルシウムとリンの比率に要注意!

栄養面のポイントを詳しく見ていきましょう。

ヤギとカンガルー肉の低アレルゲンフード

ビィナチュラル(ルート・ゴート)ドッグフードの主原料は、ヤギとカンガルーの肉。

ドッグフードの原材料によく使用される鶏肉や牛肉は一切使用されていないので、これらにアレルギーを持つ愛犬にも安心して与えられます。

また、主原料にヤギとカンガルーを使用したドッグフードは、日本に流通するドッグフードの中でも数が少なく、珍しいです。

そのため、「今まで食べたことのないタンパク質(新奇タンパク質)」として、アレルギー予防も期待できます。

子犬にはリンが少なすぎる!

ビィナチュラル(ルート・ゴート)の栄養面で1点気になったのが、カルシウムとリンの比率です。

ビィナチュラル(ルート・ゴート)は、ドッグフードの栄養基準を定めるAAFCOの数値と比べると、カルシウムの量が若干多く、リンの値は子犬の最低必要量を満たしていません。

ビィナチュラル(ルート・ゴート)のカルシウムとリン

単位(%) ビィナチュラル AAFCO(子犬) AAFCO(成犬
カルシウム 2.0 1.2~1.8 0.5~1.8
リン 0.77 1.0~1.6 0.5~1.6
カルシウム:リンの比率 2.6:1 【適正範囲】1:1~2:1

※どちらも乾燥重量値(フードに含まれる水分量を引いた値)

そのため骨格がもっとも発達する子犬期は、ビィナチュラル(ルート・ゴート)はおすすめできません。

成犬は大きな問題はありませんが、ときどきはリンの含有量が多いササミをトッピングして、カルシウムとリンのバランス整えてあげるほうが良いです。

まとめ

「ビィナチュラル(ルート・ゴート)」は、オーストラリアの野生のヤギとカンガルーの肉を使用した、低アレルゲンが魅力のドッグフードです。

「人間用の食品と認められた材料を使用」
「4Dミート・副産物・人工添加物不使用」
「新奇タンパク質(ヤギ・カンガルー)の低アレルゲンフード」

と、アレルギー予防にはおすすめの高品質なドッグフードです。

ただ、1点注意が必要なのが「リンの量が少ない」こと。子犬に必要なリンの量を満たしていないので、子犬にはリンの基準を満たしたフードを選んであげましょう。

なお、「ビィナチュラル(ルート・ゴート)」低カロリーなので、運動量の少ない1歳以上の小型犬やアレルギーの気になる成犬は1度試してみる価値のあるドッグフードです。

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