アカナは安全なドッグフードのポイントである「無添加」「グレインフリー」「ヒューマングレード」のすべてをクリアしています!
【ペットフード販売士が徹底調査】アカナの良い点・悪い点がひと目で分かる!成分・材料・本当の評価は?
世界でもっとも優秀なペットフードとして数々の賞を受賞している「アカナ」ドッグフード。
今回はタンパク源を1種類に限定した【ACANAシングル】タイプから、「アカナ(グラスフェッドラム)ドッグフード」の安全性と栄養バランスを徹底的に分析しました。
また「同メーカーの「オリジン」とどっちが良いの?」という疑問にもお答えしています。
さっそく、見ていきましょう。
【 総合評価 】
4.5 点
アカナドッグフードの評価結果
犬のごはん塾では、ドッグフードの評価基準として「安全性」と「栄養バランス」を中心に評価しています。
【安全性の評価結果】では、愛犬が毎日安心して食べられるかをチェックし、【栄養バランスの評価結果】では、愛犬に必要な栄養がバランス良く含まれているか分析しています。
それでは、アカナ(グラスフェッドラム)ドッグフードの「安全性」と「栄養バランス」をチェックしましょう。
アカナドッグフードの安全性
チェック項目 | 評価 |
---|---|
人工添加物 | ◎不使用 |
原料の品質 | ◎ |
4Dミート | ◎不使用 |
副産物 | ◎不使用 |
主原料 | ◎生ラム肉 |
- 無添加(着色料・保存料・酸化防止剤不使用)
- 人間用の高品質な食材を使用(ヒューマングレード)
- 原材料の50%にアレルギーの少ない生ラム肉を使用
アカナドッグフードの栄養バランスの評価結果
※ベストな数値は健康な成犬の目安です
栄養素 | レベル |
---|---|
カロリー | 低い |
タンパク質 | 高い |
脂 質 | 高い |
粗繊維 | やや高い |
ミネラル 他 | 標準 |
- 肥満犬にも安心な低カロリー
- タンパク源はラム肉の1種類だけ
- 鶏肉・牛肉・穀物不使用(グレインフリー)
さらに詳しい内容について、ドッグフードの安全性から見ていきましょう。
アカナドッグフードの安全性の評価結果
アカナドッグフードの安全性
チェック項目 | 評価 |
---|---|
人工添加物 | ◎不使用 |
原料の品質 | ◎ |
4Dミート | ◎不使用 |
副産物 | ◎不使用 |
主原料 | ◎生ラム肉 |
『安全性の基準』はこちら
添加物
無添加、自然由来の酸化防止剤のみ | |
添加物を使用(要注意の添加物以外) | |
要注意の添加物を使用 |
原料の品質
ヒューマングレード(人が食べられる品質)の表示あり | |
ヒューマングレードの表示なし(副産物不使用) | |
ヒューマングレードの表示なし(副産物使用) |
4Dミート(病気や死んだ家畜の肉)
不使用の表示あり(ヒューマングレード) | |
不使用の表示なし(副産物不使用) | |
不使用の表示なし(副産物使用) |
副産物(○○エキス・○○ミール)
不使用(ヒューマングレードの表示あり) | |
使用(使用した家畜の種類や部位が確認できる) | |
使用(使用した家畜の種類や部位が不明) |
主原料
肉か魚が50%以上、又は第1と第2原料が肉か魚 | |
第1原料が肉か魚で、第2原料は穀物 | |
第1原料が穀物(トウモロコシ、小麦、米) |
アカナドッグフードの安全性は?
アカナドッグフードは、安全性を判断する5つのポイント(添加物・品質・4Dミート・副産物・主原料)のすべてが最高評価の◎です。
それぞれの注意点を見ていきましょう。
●添加物
アカナは着色料や酸化防止剤などの人工添加物を一切使用していない無添加のドッグフードです。
- 着色料
- 酸化防止剤(BHA・BHT)
- 保存料
- 香料
- 防カビ剤
- 増粘剤
- 保湿剤
- 発色剤
- pH調整剤
これらの添加物の中には大量摂取すると、アレルギーや涙やけ、がんなどに悪影響を与える危険なものもあります。
そのため、愛犬の健康のためには添加物を摂取させないなのが1番です。
アカナはフードの酸化を抑える酸化防止剤も、天然成分のビタミンEやローズマリーが使用されているので体への影響も心配ありません。
- ミックストコフェロール(ビタミンE)
- ビタミンE
- ローズマリー
アカナは無添加ドッグフード!
体に危険な添加物は一切使用されていないので安心です
●原材料の品質(4Dミート・副産物)
アカナの公式サイトには、原材料の特徴について「人間用食材として認定を受けている材料」を使用していると断言されています。
このことから、アカナ(グラスフェッドラム)ドッグフードは人も食べられる高品質な食材で作られた安全性の高いドッグフードです。
安価なドッグフードの原材料に含まれている、4Dミート(病気・死亡した家畜)や副産物(家畜の内臓や羽、ひづめなどの再利用品)が使用されている心配もありません。
アカナは人も食べられる高品質な食材だけで作られた「ヒューマングレード」のドッグフードです
4Dミートや副産物などの粗悪な材料は使用されていません
●主原料
アカナ(グラスフェッドラム)の主原料は生のラム肉。ニュージーランドの牧場で草を与えられて育った新鮮なラム肉が使用されています。
ちなみに、「アカナ(グラスフェッドラム)」はフードに含まれるタンパク源を1種類に限定して作られています。
そのため、タンパク源はラム肉だけです(レバー、軟骨、脂肪を含む)。
また犬が消化しにくい穀物も一切使用されていない、グレインフリー(穀物不使用)でもあります。
鶏肉や牛肉、小麦アレルギーの愛犬にも安心して与えらます。
主原料は新鮮な生のラム肉!
タンパク源はラム肉の1種類だけなので、鶏肉や牛肉、小麦、大豆などの食物アレルギーを持つ愛犬にもおすすめです
対応年齢や酸化防止対策、価格について
対応年齢・酸化防止対策など
フードの対応年齢 | 全犬種・全年齢 |
酸化防止剤 | ビタミンE・ローズマリー |
穀物 | 不使用 |
原産国 | カナダ |
価格(1袋/2kg) | 4,006円(税込) |
内容量の種類 | 340g・2kg・6kg・11.4kg |
購入方法 | 公式サイト |
※Amazon参考価格
アカナドッグフードは種類が豊富!
アカナはとにかく種類が豊富。原材料の肉の割合や主原料、年齢別などに合わせて、20種類のドッグフードが販売されています。
●アカナドッグフードの種類(一部紹介)
-
■クラシック(肉:50%)
- クラシックレッド(全犬種・全ライフステージ用)
主原料:ラム肉ミール - ワイルドコースト(全犬種・全ライフステージ用)
主原料:魚、鶏肉・牛肉不使用 - アダルト・スモール・ブリード(1歳以上の全小型犬成犬用)
主原料:新鮮鶏肉 - シニア・ドッグ(7歳以上の全犬種用)
主原料:新鮮骨抜き鶏肉 - ワイルドコースト(全犬種・全ライフステージ用)
主原料:魚、鶏肉・牛肉不使用 - ワイルドプレーリー(全犬種・全ライフステージ用)
主原料:新鮮鶏肉・新鮮七面鳥肉 - ランチランド(全犬種・全ライフステージ用)
主原料:新鮮アンガスビーフ - グラスフェッドラム(全犬種・全ライフステージ用)
主原料:新鮮鶏肉・新鮮七面鳥肉
※今回チェックしているドッグフード - フリーランダック(全犬種・全ライフステージ用)
主原料:新鮮鴨肉
■ヘリテージ(肉:60~75%)
■レジオナル(肉:70%)
■シングル(肉:50%)
どれも「無添加」「4Dミート・副産物不使用」「ヒューマングレード(人用の食材を使用)」なので、安全性は心配ありません。
ただ、原材料や安全性にこだわって作られているので、価格は2kgで4,000~6,000円と少し高めです。
そのため愛犬の食いつきが心配な飼い主さんは、まずは340gの少量サイズで愛犬とフードの相性をチェックすることをおすすめします。
アカナドッグフードの原材料
危険な材料を赤色、良い材料を緑色でチェックしています。
草を与えられて育った生ラム肉(18%)、ラム肉ミール(18%)、丸ごとグリンピース、丸ごと赤レンズ豆、生ラムレバー(4%)、ラム脂肪(4%)、新鮮レッドデリシャスリンゴ(4%)、丸ごとヒヨコ豆、丸ごと緑レンズ豆、丸ごとイエローピース、生ラムトライプ(2%)、生ラム腎臓(2%)、乾燥ラム軟骨(2%)、レンズ豆繊維、海藻(1.2%・環境に考慮した方法で採取され、不純物なしのDHAとEPA源)、新鮮丸ごとバターナッツスクワッシュ、新鮮丸ごとカボチャ、乾燥ブラウンケルプ、フリーズドライラムレバー(0.1%)、塩、新鮮丸ごとクランベリー、新鮮丸ごとブルーベリー、チコリー根、ターメリックルート、オオアザミ、ゴボウ、ラベンダー、マシュマロルート、ローズヒップ、フェシウム菌(ビタミンEとローズマリーで天然保存)添加栄養素:ビタミンD3、E、亜鉛、銅
アカナは、犬の祖先であるオオカミやイエイヌの食事をもとに、犬本来の食事を追求して作られています。
そのため、原材料には体に必要なものしか含まれていません!
ただ、素材の良さを伝えるために「新鮮・・」「丸ごと・・」の文字が多いので、ちょっと見にくい・・。
そこで、それらの言葉を除いた、実質の原材料が次のとおりです。
アカナに使用されている材料
- ラム(レバー、脂肪などを含む)
- グリンピース
- 赤レンズ豆(繊維を含む)
- リンゴ
- ヒヨコ豆
- 緑レンズ豆(繊維を含む)
- イエローピース
- 海藻(ケルプを含む)
- 野菜(カボチャなど計2種)
- 塩
- 種実類(クランベリー・ブルーベリー)
- ハーブ類(チコリー根など計7種)
- フェシウム菌(善玉菌の一種)
- 添加栄養素(ビタミンD3、E、亜鉛、銅の計4種)
今回チェックしている「グラスフェッドラム」は、タンパク源を1種類に限定した「ACANAシングル」の1つ。
タンパク源はラム肉しか使用されていないので、食物アレルギー(鶏肉・牛肉・小麦など)を持つ愛犬にも安心して与えられます。
また、同じタンパク質ばかりを偏って摂取すると、アレルギーのリスクを高める恐れがあります。
そのためアレルギー予防として、いつもは鶏肉ベースのドッグフードを愛用しているワンちゃんにも、数ヶ月に1度はローテーションに加えて与えるのもおすすめです。
原材料で気になること
その他にも、気になる原材料をチェックしましょう。
●アカナのラム肉ミールは安全!
アカナ(グラスフェッドラム)は原材料の50%がラムです。使用部位は肉部分のほかに、ラム肉ミールや内臓も多く使用されています。
- 生ラム肉(18%)
- ラム肉ミール(18%)
- 生ラムレバー(4%)
- ラム脂肪(4%)
- 生ラムトライプ(胃・2%)
- 生ラム腎臓(2%)
- 乾燥ラム軟骨(2%) 合計50%
ちなみに粗悪な材料である「副産物」は家畜の内臓や骨などが使用され、原材料には「○○ミール」と表示されますが、アカナのラム肉ミールや内臓は危険な副産物ではありません。
そもそも内臓や骨にも栄養が豊富に含まれているので、それらを使用することは問題ではありません。
問題なのは、副産物の多くが4Dミート(病気・死亡した家畜)から作られていることです。
アカナは「人間用食材として認定を受けている材料」しか使用されていないので、ラム肉ミールや内臓も栄養豊富な安全な材料です。
●ナトリウム量はAAFCO基準の範囲内
アカナの原材料には、「塩」が配合されています。
犬にも塩分(ナトリウム)は必要ですが、その必要量はごくわずか。
肉や魚を食べていれば、それらの食材からナトリウムを補えるので、基本的には塩分をわざわざ配合する必要はありません。
このことから、塩分が配合されているフードは悪いフードだと考える意見もありますが、大事なのはフードに含まれるナトリウム量です。
ちなみに、アカナ(グラスフェッドラム)のナトリウム量は0.32%(乾燥重量:0.36%)。
これはドッグフードの栄養基準を定めるAAFCOのナトリウム値「幼犬:0.3%以上」とほぼ同じです。
そのため、アカナ(グラスフェッドラム)に配合されている塩の影響は心配ありません。
つづいて、栄養バランスについて見ていきましょう。
アカナドッグフードの栄養バランスは?
アカナ(グラスフェッドラム)ドッグフードのパッケージには、下記の成分表が表示されています。
代謝エネルギー 339.3kcal/100g
犬のごはん塾では上記の成分表は使わず、ドッグフードに含まれる水分を差し引いた乾燥重量で栄養バランスをチェックします。
なぜならドッグフードに含まれる水分量は製品ごとにちがうため、水分を抜いた乾燥重量で栄養バランスを確認するほうが、他のドッグフードとのちがいが分かりやすくなるからです。
ちなみに乾燥重量はパッケージに記載されている成分表をもとに、下記の計算式で割り出します。
乾燥重量=栄養素の値÷(100-フードの水分量)×100
アカナ(グラスフェッドラム)ドッグフードの乾燥重量の値を見てみましょう。
アカナドッグフードの乾燥重量の成分値
- 粗タンパク質:35.2%
- 脂質:17%
- 粗繊維:5.7%
- オメガ6:2.0%
- オメガ3:0.9%
- カルシウム:1.7%
- リン:1.25%
- ナトリウム:0.36%
- マグネシウム:0.13%
- カリウム:0.8%
上記の値を「犬のごはん塾が示す栄養バランスの基準」にそって評価すると、下記のような評価結果となります。
アカナドッグフードの栄養バランスの評価結果
※ベストな数値は健康な成犬の目安です
栄養素 | レベル |
---|---|
カロリー | 低い |
タンパク質 | 高い |
脂 質 | 高い |
粗繊維 | やや高い |
ミネラル 他 | 標準 |
『栄養バランスの基準』はこちら
カロリー(100gあたり)
- 低い
- 340kcal未満
- やや低い
- 340~360kcal未満
- 標準
- 360~380 kcal未満
- やや高い
- 380~400kcal未満
- 高い
- 400kcal以上
タンパク質
- 低い
- 22%未満
- やや低い
- 22~24%未満
- 標準
- 24~27%未満
- やや高い
- 27~29%未満
- 高い
- 29%以上
脂質
- 低い
- 10%未満
- やや低い
- 10~12%未満
- 標準
- 12~15%未満
- やや高い
- 15~17%未満
- 高い
- 17%以上
カルシウム
- 低い
- 0.7%未満
- やや低い
- 0.7~1.0%未満
- 標準
- 1.0~1.8%以内
- やや高い
- 1.8~2.2%未満
- 高い
- 2.2%以上
リン
- 低い
- 0.8%未満
- やや低い
- 0.8~1.0%未満
- 標準
- 1.0~1.6%以内
- やや高い
- 1.6~1.8%未満
- 高い
- 1.8%以上
カルシウム:リン比
- 適正値
- 1:1~2:1
粗繊維
- 低い
- 1.5%未満
- やや低い
- 1.5~3%未満
- 標準
- 3~4.5%未満
- やや高い
- 4.5~6%未満
- 高い
- 6%以上
ナトリウム
- 低い
- 0.1%未満
- やや低い
- 0.1~0.3%未満
- 標準
- 0.3~0.5%未満
- やや高い
- 0.5~0.7%未満
- 高い
- 0.7%以上
マグネシウム
- 低い
- 0.06%未満
- 標準
- 0.06~0.11%未満
- 高い
- 0.11%以上
- 肥満犬にも安心な低カロリー
- タンパク源はラム肉の1種類だけ
- 鶏肉・牛肉・穀物不使用(グレインフリー)
栄養面のポイントを詳しく見ていきましょう。
高タンパクなのに低カロリー!
アカナ(グラスフェッドラム)は原材料の50%にラムが使用された、高タンパクフード。
お肉の割合が多いと脂質やカロリーも高まる傾向がありますが、アカナは100gあたり約340kcalと低カロリーです。(市販のドッグフードの平均カロリーは360~380kcal)
その理由の1つは主原料がラム肉だから。ラム肉は牛肉や豚肉より脂肪が多くないのでカロリーが抑えられています。
また、ラム肉は脂肪燃焼を促すカルニチンが豊富なお肉でもあります。
脂肪をエネルギーに変える働きがあるので、肥満ぎみの愛犬にもおすすめです。
「アカナ」と「オリジン」どっちが良いの?
「アカナ」は安全なドッグフードとして世界中で支持されている「オリジン」と同じメーカーです。
そのため、「アカナとオリジン、どっちを選べば良いの?」と迷う飼い主さんも多いはず。
どちらも安全面は申し分のない最高品質なので、愛犬との相性が決め手となります。
340gの少量サイズを試してみるのが1番ですが、アカナとオリジンの大きなちがいは「オリジンのほうが肉の割合が多く、タンパク質をはじめ栄養価が高め」です。
なお、どちらもAAFCOの栄養基準を十分に満たしているので、アカナの栄養価が低いわけではありません。オリジンはアカナのさらに上をいく「高タンパク・高カロリー・高脂質」です。
このため、運動量の少ない小型犬や代謝の落ちた高齢犬は、アカナのほうが相性は良いかもしれません。
まとめ
アカナドッグフードは安全性と栄養バランスの両方ともに、ワンちゃんの健康を考えて作られた最高品質のドッグフードです。
「無添加」
「人間の食用に認められた食材だけ使用」
「4Dミート・粗悪な副産物不使用」
「グレインフリー(穀物不使用)」など
安全なドッグフードのポイントをすべてクリアしています。
主原料別にさまざまな種類があるので、愛犬の好みのドッグフードを試してみてください。
おすすめドッグフード目的別ランキング