【ペットフード販売士が徹底調査】オリジンの良い点・悪い点がひと目で分かる!成分・材料・本当の評価は?

【ペットフード販売士が徹底調査】オリジンの良い点・悪い点がひと目で分かる!成分・材料・本当の評価は?

「オリジン」は原材料の85%をお肉が占める、市販のドッグフードの中でもトップクラスの高タンパクフード。

「生物学的に適正(Biologically Appropriate)」の安全なドッグフードとして世界中で支持されているプレミアムフードですが、「タンパク質が多すぎないの?」という意見もあります。

その疑問も踏まえながら、「オリジン(オリジナル)ドッグフード」の安全性と栄養バランスを細かくチェックしていきましょう。

【 総合評価 】

総合評価4.5点

4.5 点

→ ドッグフードの選び方・基準」をさらに詳しく見る

オリジンドッグフードの評価結果

●ドッグフードの評価結果について・・
犬のごはん塾では、ドッグフードの評価基準として「安全性」と「栄養バランス」を中心に評価しています。

【安全性の評価結果】では、愛犬が毎日安心して食べられるかをチェックし、【栄養バランスの評価結果】では、愛犬に必要な栄養がバランス良く含まれているか分析しています。

それでは、オリジン(オリジナル)ドッグフードの「安全性」と「栄養バランス」をチェックしましょう。

オリジンドッグフードの安全性

チェック項目評価
人工添加物不使用
原料の品質
4Dミート不使用
副産物不使用
主原料新鮮鶏肉
安全性の評価結果
  • 人も食べられる高品質な食材を使用
  • 人工添加物・4Dミート・副産物は一切使用されていません
  • グレインフリー(穀物不使用)

→ 『オリジンドッグフードの安全性』を詳しく見る

オリジンドッグフードの栄養バランスの評価結果

オリジンドッグフードの栄養バランスの評価結果※ベストな数値は健康な成犬の目安です

栄養素 レベル
カロリー やや高い
タンパク質 高い
脂 質 高い
粗繊維 やや高い
ミネラル 他 標準
栄養面の評価結果
  • 原材料の85%が肉の高タンパクフード
  • ほぼすべての栄養が食材由来(栄養添加が少ない)
  • お腹の調子を整える乳酸菌類配合

→ 『オリジンドッグフードの栄養バランス』を詳しく見る

チェックポイント!

「無添加」「ヒューマングレード」「グレインフリー」と安全なドッグフードの要素をすべてクリアしています

原材料の85%がお肉なので、良質なタンパク質もたっぷり含まれています

さらに詳しい内容について、ドッグフードの安全性から見ていきましょう。

オリジンドッグフードの安全性の評価結果

オリジンドッグフードの安全性

チェック項目評価
人工添加物不使用
原料の品質
4Dミート不使用
副産物不使用
主原料新鮮鶏肉

『安全性の基準』はこちら

添加物

◎ 無添加、自然由来の酸化防止剤のみ
△ 添加物を使用(要注意の添加物以外)
× 要注意の添加物を使用

原料の品質

◎ ヒューマングレード(人が食べられる品質)の表示あり
△ ヒューマングレードの表示なし(副産物不使用)
× ヒューマングレードの表示なし(副産物使用)

4Dミート(病気や死んだ家畜の肉)

◎ 不使用の表示あり(ヒューマングレード)
○ 不使用の表示なし(副産物不使用)
× 不使用の表示なし(副産物使用)

副産物(○○エキス・○○ミール)

◎ 不使用(ヒューマングレードの表示あり)
△ 使用(使用した家畜の種類や部位が確認できる)
× 使用(使用した家畜の種類や部位が不明)

主原料

◎ 肉か魚が50%以上、又は第1と第2原料が肉か魚
○ 第1原料が肉か魚で、第2原料は穀物
△ 第1原料が穀物(トウモロコシ、小麦、米)

オリジンドッグフードの安全性は?

オリジンは、安全性を判断する5つのポイント(添加物・品質・4Dミート・副産物・主原料)のすべてが最高評価の◎です。

それぞれのポイントを見ていきましょう。

●添加物

オリジンには、着色料や保存料などの人工添加物は一切使用されていません。

●オリジンドッグフードには、下記の添加物は使用されていません!

  • 酸化防止剤(BHA・BHT)
  • 着色料
  • 保存料
  • 香料
  • 防カビ剤
  • 増粘剤
  • 保湿剤
  • 発色剤
  • pH調整剤

これらの添加物はドッグフードの見た目や風味をごまかすのが目的であって、愛犬が摂取する必要はまったくありません。

大量摂取すると、涙やけやアレルギー、がんなどに悪影響を与える危険性もあるので、摂取させないのが1番です。

それに対して、オリジンはフードの酸化を防止する酸化防止剤も添加物は使用せず、自然由来の抗酸化成分(ミックストコフェロール)が利用されています。

オリジンドッグフードの酸化防止剤
  • ミックストコフェロール(ビタミンE)

チェックポイント!

オリジンは無添加のドッグフードです
危険な添加物は一切使用されていません!

●原材料の品質(4Dミート・副産物)

オリジンドッグフードの原材料は、人も食べられる高品質な食材だけが使用されています。

そのため、4Dミート(病気や死亡した家畜)や副産物(家畜の羽やひづめなどの再利用品)などの粗悪な材料が含まれている心配もありません。

またオリジンの公式サイトには、鶏肉や牛肉の生産者の情報が写真付きで掲載されています。生産者の顔が見えると、安心感がグッと増しますね。

参考サイト:オリジンの原材料

チェックポイント!

オリジンは人も食べられる安全な食材を使用した「ヒューマングレード」のドッグフードです

レバーや脂肪、軟骨もすべて高品質なお肉由来なので安心・安全です!

●主原料

オリジンの主原料は、新鮮な鶏肉。冷凍品ではなく、農場から3日以内に仕入れられた新鮮な生肉が使用されています。

またオリジンの最大の特徴が肉の量。なんと、オリジン(オリジナル)ドッグフードは原材料の85%をお肉が占める、お肉たっぷりのドッグフードです。

さらに、使用されるお肉は鶏肉の1種類だけではなく、七面鳥やカレイ、サバなど合計6種類の肉や魚、卵が使用されています。

6種類の肉や魚からタンパク質を補えるので、「特定のタンパク質」に偏る心配がなく、アレルギーを予防する効果もあります。

チェックポイント!

「良質なタンパク質」が豊富な新鮮な鶏肉を中心に、6種類の肉・魚・卵が使用されています

対応年齢や酸化防止対策、価格について

対応年齢・酸化防止対策など

フードの対応年齢全年齢OK
酸化防止剤ミックストコフェロール
穀物不使用
原産国アメリカ
価格(1袋/2kg)5,184円(税込)
内容量の種類340g・2kg・5.9kg・11.3kg
購入方法公式サイト

※Amazon参考価格

愛犬の食いつきを見るなら340gの少量サイズがおすすめ

オリジン(オリジナル)は、全犬種・全ライフステージ(全年齢)対応のドッグフードなので、子犬から高齢犬のすべてのワンちゃんに与えてOKです。

ほかにも年齢別や主原料が魚、鶏肉不使用など合計8種類のフードがあるので、愛犬の体調や好みに合わせて選ぶのもおすすめです。

●オリジンドッグフードの種類

  • ・オリジン(パピー)子犬用

    ・オリジン(パピー・ラージ)大型犬・子犬用

    ・オリジン(オリジナル)全ライフステージ
    ※今回チェックしているドッグフード

    ・オリジン(シックスフィッシュ)全ライフステージ
    (主原料はサバ、ニシンなど6種の魚)

    ・オリジン(レジオナル・レッド)全ライフステージ
    (鶏肉不使用・主原料はアンガスビーフ)

    ・オリジン(ツンドラ)全ライフステージ
    (鶏肉不使用・主原料はヤギ肉)

    ・オリジン(フィット&トリム)全ライフステージ・体重管理用

    ・オリジン(シニア)高齢犬用

    オリジンドッグフードの商品一覧

いずれも「無添加」「人も食べられる食材を使用(ヒューマングレード)」なので、安全面に問題はありません。

ただ、2kgで約5,000円と価格は高めです。

高品質な食材がふんだんに使用されているので仕方ないですが、もし愛犬が食べてくれなかったら・・と心配になりますよね。

そんな飼い主さんには、340gの少量サイズがおすすめ。2kgより少し割高になりますが、愛犬の食いつき具合をチェックするには十分です。

ただし、340gの少量サイズに保存用のチャックは付いていないので、開封後はフードの酸化に注意しましょう。

オリジンドッグフードの原材料

危険な材料を赤色、良い材料を緑色でチェックしています。

原材料

新鮮鶏肉、新鮮七面鳥肉、新鮮イエローテイルカレイ、新鮮全、新鮮丸ごと大西洋サバ、新鮮鶏レバー、新鮮七面鳥レバー、新鮮鶏心臓、新鮮七面鳥心臓新、新鮮丸ごと大西洋ニシン、ディハイドレート鶏肉、ディハイドレート七面鳥肉、ディハイドレート丸ごとサバ、ディハイドレート鶏レバー、ディハイドレート七面鳥レバー、丸ごとグリンピース、丸ごとシロインゲン豆、赤レンズ豆、新鮮チキンネック、新鮮鶏腎臓、ピント豆、ヒヨコ豆、グリーンレンズ豆、鶏肉脂肪、天然鶏肉風味、ニシン油、粉砕鶏骨、鶏軟骨、七面鳥軟骨、ドライケルプ、フリーズドライ鶏レバー、フリーズドライ七面鳥レバー、新鮮丸ごとカボチャ、新鮮丸ごとバターナッツスクワッシュ、新鮮ケール、新鮮ホウレン草、新鮮カラシ菜、新鮮コラードグリーン、新鮮カブラ菜、新鮮丸ごとニンジン、新鮮丸ごとリンゴ、新鮮丸ごと梨、カボチャの種、ヒマワリの種、亜鉛タンパク化合物、ミックストコフェロール(天然酸化防止剤)、チコリー根、ターメリック、サルサ根、アルテア根、ローズヒップ、ジュニパーベリー、乾燥ラクトバチルスアシドフィルス菌発酵生成物、乾燥プロバイオティクス発酵生成物、乾燥ラクトバチルスカゼイ発酵生成物

オリジンは犬の祖先であるオオカミやイエイヌの食事をもとに、犬本来の食事が追求されています。

そのため、原材料はすべて犬の体に必要なものばかりです!

※ディハイドレート・・90℃の低温で空気乾燥したものという意味。

ただ、素材の良さを伝えるために「新鮮な・・」「丸ごと・・」の文字が多いので、ちょっと見にくい・・。

そこで、それらの言葉を除いた、実質の原材料が次のとおりです。

オリジンに使用されている材料

  1. 鶏肉(レバー、軟骨、脂肪を含む)
  2. 七面鳥(レバー、軟骨、脂肪を含む)
  3. カレイ
  4. サバ
  5. ニシン(油を含む)
  6. グリンピース
  7. 豆類(シロインゲン、ヒヨコ豆など計5種)
  8. ケルプ(海藻)
  9. 野菜(カボチャ、ケール、ニンジンなど計8種)
  10. 果物(リンゴ、梨)
  11. 種実類(カボチャの種、ヒマワリの種)
  12. 亜鉛タンパク化合物
  13. ミックストコフェロール(ビタミンE)
  14. ハーブ類(チコリー根など計6種)
  15. 乳酸菌類(3種)

「良質なタンパク質」が豊富な鶏肉や魚を中心に、野菜、海藻、果物などがバランス良く使用されています。

犬が消化しにくい穀物(トウモロコシ・小麦など)は一切使用されていない、グレインフリー(穀物不使用)のドッグフードです。

原材料で気になること

その他にも、気になる原材料をチェックしましょう。

●お腹の調子を整える乳酸菌類配合
オリジンドッグフードの原材料には、腸内環境を整える乳酸菌類が配合されています。

  • ラクトバチルスアシドフィルス菌
    腸内環境を整える善玉菌の1つ。
    整腸作用のほかに、免疫機能を促進したり、サルモネラ菌などの病原菌の増殖を抑える働きがあります。
  • ラクトバチルスカゼイ
    善玉菌のなかでも整腸作用が高く、タンパク質を分解する能力も優れています。

乳酸菌類の整腸作用により、下痢や便秘の予防・改善が期待できます。

また、免疫細胞の7割は腸に存在しているので、腸内環境の改善は免疫力アップにもつながります。

つづいて、栄養バランスについて見ていきましょう。

オリジンドッグフードの栄養バランスは?

オリジン(オリジナル)ドッグフードのパッケージには、下記の成分表が表示されていま
す。

オリジン(オリジナル)のカロリー

代謝エネルギー:394kcal/100g

犬のごはん塾では上記の成分表は使わず、ドッグフードに含まれる水分を差し引いた乾燥重量で栄養バランスをチェックします。

なぜならドッグフードに含まれる水分量は製品ごとにちがうため、水分を抜いた乾燥重量で栄養バランスを確認するほうが、他のドッグフードとのちがいが分かりやすくなるからです。

ちなみに乾燥重量はパッケージに記載されている成分表をもとに、下記の計算式で割り出します。

乾燥重量の求め方

乾燥重量=栄養素の値÷(100-フードの水分量)×100

オリジン(オリジナル)ドッグフードの乾燥重量の値を見てみましょう。

オリジンドッグフードの乾燥重量の成分値

  • 粗タンパク質:43.2%
  • 脂質:20.5%
  • 粗繊維:4.5%
  • オメガ6:3.75%
  • オメガ3:0.91%
  • カルシウム:1.36%
  • リン:1.02%
  • ナトリウム:0.34%
  • マグネシウム:0.13%
  • カリウム:1.02%

上記の値を「犬のごはん塾が示す栄養バランスの基準」にそって評価すると、下記のような評価結果となります。

オリジンドッグフードの栄養バランスの評価結果

オリジンドッグフードの栄養バランスの評価結果※ベストな数値は健康な成犬の目安です

栄養素 レベル
カロリー やや高い
タンパク質 高い
脂 質 高い
粗繊維 やや高い
ミネラル 他 標準

『栄養バランスの基準』はこちら

カロリー(100gあたり)

低い
340kcal未満
やや低い
340~360kcal未満
標準
360~380 kcal未満
やや高い
380~400kcal未満
高い
400kcal以上

タンパク質

低い
22%未満
やや低い
22~24%未満
標準
24~27%未満
やや高い
27~29%未満
高い
29%以上

脂質

低い
10%未満
やや低い
10~12%未満
標準
12~15%未満
やや高い
15~17%未満
高い
17%以上

カルシウム

低い
0.7%未満
やや低い
0.7~1.0%未満
標準
1.0~1.8%以内
やや高い
1.8~2.2%未満
高い
2.2%以上

リン

低い
0.8%未満
やや低い
0.8~1.0%未満
標準
1.0~1.6%以内
やや高い
1.6~1.8%未満
高い
1.8%以上

カルシウム:リン比

適正値
1:1~2:1

粗繊維

低い
1.5%未満
やや低い
1.5~3%未満
標準
3~4.5%未満
やや高い
4.5~6%未満
高い
6%以上

ナトリウム

低い
0.1%未満
やや低い
0.1~0.3%未満
標準
0.3~0.5%未満
やや高い
0.5~0.7%未満
高い
0.7%以上

マグネシウム

低い
0.06%未満
標準
0.06~0.11%未満
高い
0.11%以上
栄養面の評価結果
  • 原材料の85%が肉の高タンパクフード
  • ほぼすべての栄養が食材由来(栄養添加が少ない)
  • お腹の調子を整える乳酸菌類配合

栄養面のポイントを詳しく見ていきましょう。

タンパクの取り過ぎは、体に負担?

オリジンはタンパク質の量が38%(乾燥重量:43.2%)の高タンパクフード。

その量は、AAFCO(ドッグフード栄養基準)が定めるタンパク質の最低必要量の「成犬18%以上・子犬22%以上」を大幅に超えています。

そこで懸念されているのが、タンパク質の過剰摂取による体への負担です。

なぜなら、タンパク質が体内で分解されると有害なアンモニアが発生するから。

アンモニアを解毒する肝臓やアンモニアを尿として体の外へ排出させる腎臓に負担がかかるのではないかと、心配する声があります。

高齢犬に多い腎臓病への影響も心配です。

ただ、オリジンの公式サイトには、「高タンパクフードが腎臓に悪影響を与えることはない」とデータを交えて説明されています。

参考サイト:高タンパクフードについて

そのため、高タンパクフードを食べると腎機能が低下するわけではありません。

タンパク質は筋肉や内臓、毛などの全身の細胞のもとなので、高齢犬もしっかり摂取する必要があります。

ただ、高齢になると体の機能が衰えてきます。その中で、腎機能が低下しているワンちゃんには高タンパクフードは与えてはいけません。

また、愛犬の体質によっては高タンパクフードが合わない場合もあります。ほかの高タンパクフードで涙やけや肌荒れを起こしたことのあるワンちゃんは注意しましょう。

栄養成分がほとんど添加されていない

一般的に評価の高いドッグフードでも、犬に必要な栄養のすべてを満たすにはビタミンやミネラルを添加する必要があります。

オリジンドッグフードに添加されている栄養成分は、亜鉛タンパク化合物だけ。ビタミンやミネラルなどの他の栄養素はすべて、食材から補えるように作られています。

オリジンは肉や魚、野菜などがたっぷり使用された、栄養満点の高品質なドッグフードです。

まとめ

オリジンドッグフードは、ペットフードに関わるさまざまな賞を数多く受賞しているだけあって、安全性・栄養面ともに高評価のすばらしいドッグフードです。

「原材料の85%がお肉」
「グレインフリー(穀物不使用)」
「人も食べられる食材だけを使用(ヒューマングレード)」
「4Dミート・副産物不使用」など

愛犬に安心して与えられる良い点ばかりです。

ただ、タンパク質の値が38%を超える高タンパクフードなので、愛犬との体の相性には注意しましょう。

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