ナチュラルバランスは、愛犬の生涯の健康を願って作られているので、安全性・栄養面ともに、大きな問題はありません!
【ペットフード販売士が徹底調査】ナチュラルバランスの良い点・悪い点がひと目で分かる!成分・材料・本当の評価は?
ナチュラルバランスは、動物栄養博士や獣医博士が開発した「栄養サプリメント」が配合されたドッグフードです。
アメリカの「サンディエゴ動物園」でも利用されているということから、安全性や栄養バランスの内容が気になります。
さっそく、「ナチュラルバランス オリジナルウルトラ ホールボディヘルス(小粒タイプ)」ドッグフードを細かく調査していきましょう。
【 総合評価 】
4 点
目 次
ドッグフードの評価結果
犬のごはん塾では、ドッグフードの評価基準として「安全性」と「栄養バランス」を中心に評価しています。
【安全性の評価結果】では、愛犬が毎日安心して食べられるかをチェックし、【栄養バランスの評価結果】では、愛犬に必要な栄養がバランス良く含まれているか分析しています。
それでは、ナチュラルバランスドッグフードの「安全性」と「栄養バランス」をチェックしましょう。
ナチュラルバランスドッグフードの安全性
チェック項目 | 評価 |
---|---|
人工添加物 | ◎不使用 |
原料の品質 | ○ |
4Dミート | ◎不使用 |
副産物 | ◎粗悪品は不使用 |
主原料 | ○鶏肉 |
- 人工添加物・化学薬品不使用
- 原材料はすべてUSDA(アメリカ農務省)承認済み
- 主原料はヒューマングレードの鶏肉
ナチュラルバランスドッグフードの栄養バランスの評価結果
※ベストな数値は健康な成犬の目安です
栄養素 | レベル |
---|---|
カロリー | 標準 |
タンパク質 | 標準 |
脂 質 | 標準 |
粗繊維 | 標準 |
ミネラル 他 | 標準 |
- 子犬~高齢犬にOKな平均的な栄養バランス
- 栄養サプリメント配合
- 関節ケアのグルコサミン・コンドロイチンの配合なし
さらに詳しい内容について、ドッグフードの安全性から見ていきましょう。
ナチュラルバランスドッグフードの安全性の評価結果
ナチュラルバランスドッグフードの安全性
チェック項目 | 評価 |
---|---|
人工添加物 | ◎不使用 |
原料の品質 | ○ |
4Dミート | ◎不使用 |
副産物 | ◎粗悪品は不使用 |
主原料 | ○鶏肉 |
『安全性の基準』はこちら
添加物
無添加、自然由来の酸化防止剤のみ | |
添加物を使用(要注意の添加物以外) | |
要注意の添加物を使用 |
原料の品質
ヒューマングレード(人が食べられる品質)の表示あり | |
ヒューマングレードの表示なし(副産物不使用) | |
ヒューマングレードの表示なし(副産物使用) |
4Dミート(病気や死んだ家畜の肉)
不使用の表示あり(ヒューマングレード) | |
不使用の表示なし(副産物不使用) | |
不使用の表示なし(副産物使用) |
副産物(○○エキス・○○ミール)
不使用(ヒューマングレードの表示あり) | |
使用(使用した家畜の種類や部位が確認できる) | |
使用(使用した家畜の種類や部位が不明) |
主原料
肉か魚が50%以上、又は第1と第2原料が肉か魚 | |
第1原料が肉か魚で、第2原料は穀物 | |
第1原料が穀物(トウモロコシ、小麦、米) |
ナチュラルバランスドッグフードの安全性は?
ナチュラルバランスは、安全性を判断する5つのポイント(添加物・品質・4Dミート・副産物・主原料)の評価結果が◎か○と、なかなかの高レベルです。
それぞれの詳しいポイントを見ていきましょう。
●添加物
ナチュラルバランスの原材料には、着色料や保存料などの人工添加物をはじめ、体に危険な化学薬品は一切使用されていません。
- 保存料
- 着色料
- 香料
- 防腐剤
- 防カビ剤
- 増粘剤
- 保湿剤
- 発色剤
- 酸化防止剤(BHA・BHT・エトキシキン)
- pH調整剤
1kg500円未満の安価なドッグフードの原材料には、このような添加物が大量に使用されています。
しかし、添加物は犬の体にまったく必要ありません。愛犬の体質によっては、添加物が原因でアレルギーや涙やけを発症・悪化する場合もあるので、注意が必要です。
その点、ナチュラルバランスは人工添加物不使用だから安心。
フードの酸化防止剤にも、天然の抗酸化成分を持つ、天然混合トコフェロールやローズマリーエキスが使用されています。
- ミックストコフェロール(ビタミンE)
- ローズマリー抽出物
- クエン酸
ナチュラルバランスは人工添加物・化学薬品不使用!
涙やけやアレルギーに悪影響を与える添加物は、一切含まれていません
●原材料の品質(4Dミート・副産物)
ナチュラルバランスの肉類はすべて、人間の食用に認められた高品質なものが使用されています。
そのため、4Dミート(病気・障害・死亡・死にかけの家畜)や副産物(家畜の内臓や血、羽、毛、爪など)といった、粗悪な材料が含まれている心配はありません。
また肉類だけでなく、ナチュラルバランスに使用される原料はすべて、SDA(アメリカ農務省)の承認済みなので、安全面は問題なしです。
ナチュラルバランスのお肉は、人が食べても安全なヒューマングレード基準!
その他の原料もすべて、USDA(アメリカ農務省)の認証を受けているので、品質に問題はありません
●主原料
ナチュラルバランス(ホールボディヘルス)の主原料は、鶏肉です。
鶏肉由来のタンパク質には、筋肉を増やしたり、皮膚・毛・爪の再生に必要不可欠なアミノ酸がバランス良く含まれています。
ナチュラルバランスは鶏肉がメインに使用されているので、体の成長や健康維持に欠かせないアミノ酸をしっかり補えます。
また、鶏肉は消化・吸収されやすいので、お腹に余計な負担がかかりません。
そのため、子犬や高齢犬、お腹の弱いワンちゃんのタンパク源にもおすすめです。
ナチュラルバランスの主原料は、高タンパク・低カロリーの鶏肉!
消化吸収が良いので、犬の体に欠かせないアミノ酸をしっかり補えます
対応年齢や酸化防止対策、価格について
対応年齢・酸化防止対策など
フードの対応年齢 | 全犬種・全年齢 |
酸化防止剤 | ローズマリーエキス他 |
穀物 | 玄米・オート麦 |
原産国 | アメリカ |
価格(1袋/300g) | ¥864 |
内容量の種類 | 300g・1kg・1.82kg |
購入方法 | 公式サイト |
※Amazon参考価格
ナチュラルバランスドッグフードの種類は?
今回調査している「ナチュラルバランス オリジナルウルトラ ホールボディヘルス(小粒タイプ)」は、全犬種・全年齢対応のドッグフードです。
ナチュラルバランスには、他にもさまざまな種類があります。
●ナチュラルバランスドッグフードの種類
※今回調査しているホールボディヘルス(小粒タイプ)と比較
-
●子犬・成長期用
- ウルトラプレミアム ポテト&ダック(穀物フリー・アレルギー用)
【主原料:ポテト】ホールボディヘルスより、カロリー・タンパク質・脂質がやや低い - ウルトラプレミアム リデュースカロリー(肥満犬・減量用)
【主原料:玄米】ホールボディヘルスより、カロリー・タンパク質・脂質が低い - ウルトラプレミアム スウィートポテト&フィッシュ(穀物フリー・アレルギー用)
【主原料:スウィートポテト】ホールボディヘルスより、カロリー・タンパク質・脂質がやや低い - ウルトラプレミアム スウィートポテト&ベニソン(穀物フリー・アレルギー用)
【主原料:スウィートポテト】ホールボディヘルスより、カロリー・タンパク質・脂質がやや低い - ウルトラプレミアム スウィートポテト&バイソン(穀物フリー・アレルギー用)
【主原料:スウィートポテト】ホールボディヘルスより、カロリー・タンパク質・脂質がやや低い - ウルトラプレミアム ベジタリアン(肉・乳製品フリー・アレルギー用)
【主原料:玄米】ホールボディヘルスより、カロリー・タンパク質・脂質が低い
ナチュラルバランスはすべての種類が全犬種・全年齢対応です。
穀物フリーや牛肉・鶏肉不使用など、アレルギー対策用の種類が豊富なので、食物アレルギーを持つ愛犬にもぴったりのフードが見つけられそうです。
ちなみに、フードの種類によっては通常タイプのほかに、小粒タイプが用意されているものもあります。
●ナチュラルバランスの粒の大きさ
【通常タイプ】直径12~13mm、厚さ0.5mm
【小粒タイプ】直径0.7~0.8mm、厚さ0.4mm
※オリジナルウルトラ ホールボディヘルスで比較
通常タイプは少し大きめなので、チワワやトイプードルなどの小型犬には、小粒サイズがおすすめです。
ナチュラルバランスドッグフードの原材料
危険な材料を赤色、良い材料を緑色でチェックしています。
鶏肉、玄米、オート麦、チキンミール、ポテト、ブリュワーズライス、鶏脂肪(天然混合トコフェロールで酸化防止)、乾燥ニンジン、ダックミール、サーモンミール、豆ファイバー、オートファイバー、自然風味、トマト、亜麻仁、ブリュワーズドライイースト、ニシン油、塩、塩化カリウム、DL-メチオニン、塩化コリン、第二リン酸カルシウム、亜鉛アミノ酸キレート、硫酸亜鉛、硫酸鉄、鉄アミノ酸キレート、硫酸銅、銅アミノ酸キレート、亜セレン酸ナトリウム、硫酸マンガン、マンガンアミノ酸キレート、ヨウ素酸カルシウム、Lアスコルビン2ポリフォスフェイト(ビタミンC)、L-トリプトファン、ビタミンE、ナイアシン、Dカルシウムパントテン酸塩、ビタミンA、リボフラビン、一硝酸チアミン、ビオチン、ビタミンB12、ピリドキシン塩酸塩、ビタミンD3、葉酸(ビタミンB)、天然混合トコフェロール、クエン酸、タウリン、乾燥クランベリー、乾燥ブルベリー、乾燥ほうれん草、L-リジン、乾燥ケルプ、乾燥ユッカシジラエキス、ローズマリーエキス
今回調査している「オリジナルウルトラ ホールボディヘルス」は、穀物フリーではありませんが、小麦やトウモロコシ、大豆、乳製品などのアレルギー原因になりやすい食品は使用されていません。
代わりに、穀物の中ではアレルギーの原因になりにくい玄米やオート麦が使用されています。
ただ、玄米やオート麦の割合が少し多いのが気がかり・・。犬の体に必要な栄養は、穀物より肉や魚に多く含まれているので、お米をたくさん摂取する必要はありません。
また、穀物の量が多めなので、お腹の弱い愛犬に与える場合は、様子を見ながら少量ずつ与えましょう。
原材料で気になること
その他にも、気になる原材料をチェックしましょう。
●3種のタンパク源でアレルギーを予防!
今回調査しているナチュラルバランスには、主原料の鶏肉のほかにダック(鴨肉)と・サーモンが使用されています。
動物性のタンパク源が3種類(鶏・ダック・サーモン)あるので、アレルギーのリスクを高める「単一タンパク源」に偏る心配がなく、アレルギー予防に効果的です。
●亜麻仁とニシン油で、健康な皮膚と毛並みをキープ!
亜麻仁とニシン油に含まれるオメガ3は、健康な皮膚や美しい毛並みを保つために欠かせない成分です。
オメガ3は食事でしか体に必要な量を補えないため、不足の心配がありますが、ナチュラルバランスは亜麻仁とニシン油からオメガ3をしっかり摂取できるので、毛並みや肌荒れの心配がありません。
●自然風味は何風味?
フードに香りを加えるための「自然風味」が含まれていますが、原料が何かは不明。
原材料はすべてUSDA(アメリカ農務省)の承認済みなので、危険な材料が使用されている心配はありませんが、原料がはっきり分かるほうが安心です。
●塩の添加は、AAFCOの基準内なので問題なし
犬の体にも塩(ナトリウム)は必要ですが、必要量はごくわずかです。そのため原材料に肉や魚が使用されていれば、基本的には塩を加える必要はありません。
このことから、塩が使用されているドッグフードは、悪いフードだとする意見があります。
しかし、重要なのは塩の有無ではなく、ドッグフードの栄養バランスです。
ナチュラルバランスの栄養バランスは、ドッグフードの栄養バランスを定めるAAFCOの基準値をクリアしているので、塩が添加されていますが問題はありません。
つづいて、栄養バランスについて見ていきましょう。
ナチュラルバランスドッグフードの栄養バランスは?
ナチュラルバランスのパッケージには、下記の成分表が表示されています。
犬のごはん塾では上記の成分表は使わず、ドッグフードに含まれる水分を差し引いた乾燥重量で栄養バランスをチェックします。
なぜなら、ドッグフードに含まれる水分量は製品ごとにちがうから。
そのため水分を抜いた乾燥重量で栄養バランスを確認するほうが、他のドッグフードとのちがいが分かりやすくなります。
ちなみに乾燥重量はパッケージに記載されている成分表をもとに、下記の計算式で割り出します。
乾燥重量=栄養素の値÷(100-フードの水分量)×100
ナチュラルバランスの乾燥重量の値を見てみましょう。
ナチュラルバランスの乾燥重量の成分値
- 粗タンパク質:25.6%
- 粗脂肪分:14.4%
- 粗繊維質:3.3%
- オメガ6:2.78%
- オメガ3:0.5%
- EPA&DHA:0.28%
- カルシウム:1.3%
- リン:1.1%
上記の値を「犬のごはん塾が示す栄養バランスの基準」にそって評価すると、下記のような評価結果となります。
ナチュラルバランスドッグフードの栄養バランスの評価結果
※ベストな数値は健康な成犬の目安です
栄養素 | レベル |
---|---|
カロリー | 標準 |
タンパク質 | 標準 |
脂 質 | 標準 |
粗繊維 | 標準 |
ミネラル 他 | 標準 |
『栄養バランスの基準』はこちら
カロリー(100gあたり)
- 低い
- 340kcal未満
- やや低い
- 340~360kcal未満
- 標準
- 360~380 kcal未満
- やや高い
- 380~400kcal未満
- 高い
- 400kcal以上
タンパク質
- 低い
- 22%未満
- やや低い
- 22~24%未満
- 標準
- 24~27%未満
- やや高い
- 27~29%未満
- 高い
- 29%以上
脂質
- 低い
- 10%未満
- やや低い
- 10~12%未満
- 標準
- 12~15%未満
- やや高い
- 15~17%未満
- 高い
- 17%以上
カルシウム
- 低い
- 0.7%未満
- やや低い
- 0.7~1.0%未満
- 標準
- 1.0~1.8%以内
- やや高い
- 1.8~2.2%未満
- 高い
- 2.2%以上
リン
- 低い
- 0.8%未満
- やや低い
- 0.8~1.0%未満
- 標準
- 1.0~1.6%以内
- やや高い
- 1.6~1.8%未満
- 高い
- 1.8%以上
カルシウム:リン比
- 適正値
- 1:1~2:1
粗繊維
- 低い
- 1.5%未満
- やや低い
- 1.5~3%未満
- 標準
- 3~4.5%未満
- やや高い
- 4.5~6%未満
- 高い
- 6%以上
ナトリウム
- 低い
- 0.1%未満
- やや低い
- 0.1~0.3%未満
- 標準
- 0.3~0.5%未満
- やや高い
- 0.5~0.7%未満
- 高い
- 0.7%以上
マグネシウム
- 低い
- 0.06%未満
- 標準
- 0.06~0.11%未満
- 高い
- 0.11%以上
- 子犬~高齢犬にOKな平均的な栄養バランス
- 栄養サプリメント配合
- 関節ケアのグルコサミン・コンドロイチンの配合なし
栄養面のポイントを詳しく見ていきましょう。
カロリー・タンパク質・脂肪分のすべてが標準レベル
ナチュラルバランスの栄養バランスは、カロリー・タンパク質・脂質・繊維のすべてが標準レベル!
子犬から高齢犬のすべてのワンちゃんに必要な栄養バランスをクリアするため、1つの栄養成分に偏らずバランス良く調整されています。
市販のドッグフードの平均的な栄養バランスなので、どんな栄養バランスのフードを選べば良いか迷ったときは、ナチュラルバランス(オリジナルウルトラ ホールボディヘルス)を試してみましょう。
サプリメントの追加は獣医師に要相談!
ナチュラルバランスは栄養サプリメント配合のドッグフードですが、関節ケアに有効なグルコサミンやコンドロイチンは配合されていません。
ワンちゃんは足腰の関節を痛めやすいので、関節を守るためにサプリを利用したいと思う飼い主さんもいると思います。
ただ、ナチュラルバランスには、すでに犬の体に必要な栄養がバランス良く調整されているので、サプリを追加すると栄養を過剰摂取する可能性があります。
そのため、関節ケアなどのサプリを利用する場合は、栄養バランスが崩れる恐れがないか、獣医さんに相談してから与えましょう。
まとめ
ナチュラルバランスは、子犬から高齢犬の体のことを考えて作られた、安全性・栄養面ともに高レベルのドッグフードです。
高タンパクでも低脂肪でもなく、平均的な栄養バランスなので、どんなワンちゃんにも受け入れやすいはず。
ただ、ナチュラルバランス(オリジナルウルトラ ホールボディヘルス)は穀物の量が少し多いので、穀物が苦手な愛犬には、ナチュラルバランスの穀物フリータイプを選んであげましょう。
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