我が家の愛犬も缶詰ドッグフードが大好き!
ただ、商品によって品質の良いものと悪いものがあります。まずは缶詰フードのメリット・デメリットから確認しましょう!
普段はカリカリのドッグフードでも、愛犬の食欲がないときやフードを切らしたときなどに、缶詰のドッグフードを利用する人も多いのでは?
ただ、「カリカリのドッグフードより喜んで食べてくれるけど、体に悪そう・・」
そう思っていませんか?
それに開封後はいつまで与えて良いのか、保存方法も悩みますよね。
そこで、安全な缶詰ドッグフードを選ぶポイント、正しい与え方・保存方法について、くわしく解説します!
また、安全な缶詰ドッグフードもおすすめしているので、ぜひ参考にしてくださいね。
我が家の愛犬も缶詰ドッグフードが大好き!
ただ、商品によって品質の良いものと悪いものがあります。まずは缶詰フードのメリット・デメリットから確認しましょう!
目 次
缶詰ドッグフードはカリカリのドッグフードと何がちがうのか、メリット・デメリットを知ることが大切です。
ドライフードと比較した、缶詰のドッグフードのメリット・デメリットは次のとおりです。
フードの安全性の評価結果
タイプ | 缶詰 (ウェット) | ドライフード |
---|---|---|
風味 | 豊か | 控えめ |
食感 | やわらかい | かたい |
水分 | 70%以上 | 10%前後 |
保存 (開封前) | 長期保存 可能 | 約1年 |
保存 (開封後) | 当日~2日 | 平均1ヶ月 |
重要あたり 栄養価 | 低い | 高い |
コスパ | 悪い | 比較的良い |
※缶詰ドッグフードのメリットを緑色・デメリットを赤色で表示しています。
ポイントをくわしく解説します。
缶詰ドッグフードは、肉や野菜などの素材の風味がそのままフードに凝縮されています。
そのためカリカリのドッグフードより嗜好性が高いのが特徴!ドッグフードが嫌いな愛犬も缶詰ドッグフードだけは、バクバク食べてくれることが多いですよね。
また缶詰ドッグフードは水分が70%以上含まれているので、柔らかくて食べやすいです。
高齢犬や老犬、歯周病などの口腔内の病気で硬いフードが食べにくいワンちゃんも、ウェットタイプの缶詰フードなら、無理なく食べられます。
●缶詰ドッグフードは水分補給もできる!
缶詰ドッグフードは水分がたっぷり含まれているので、ご飯と一緒に水分補給ができます。
あまり水を飲まない愛犬のほかにも、寒い季節は飲水量が低下しやすいので、愛犬の水分補給対策にもおすすめです!
開封前の缶詰ドッグフードは長期保存に優れています。
ドッグフードの缶詰タイプも人間用の缶詰食品と同じく、製造時に密封・加熱殺菌されています。そのため未開封であれば、製造から2年以上の保存が可能です。
しかし、開封後はほとんど日持ちしません!水分が多いので腐りやすく、冷蔵庫で保管する必要があります。
基本的には当日使い切ること。最低でも開封後2日以内に食べきるようにしましょう。
缶詰ドッグフードの保存方法は「缶詰ドッグフードの保存方法」でくわしくお伝えします!
缶詰ドッグフードは食べやすくて嗜好性が高いため、愛犬によってはカリカリのドッグフードを食べなくなる場合があります。
今後もドライフードを食べさせる予定がある場合は、缶詰ドッグフードと混ぜて与えるほうが安心です。
缶詰ドッグフードは水分が多く含まれているため、重量あたりの栄養価が低いです。
反対に、カリカリのドライフードは水分がほとんど含まれていないので、1粒1粒に栄養がギュッと詰まっています。
そのため1日に必要なエネルギーを摂取するには、缶詰タイプはドライフードより多くの量を食べないといけません。食べる量が多くなる分、コスパも悪くなります。
以上が、缶詰ドッグフードのメリット・デメリットです。
缶詰タイプに限らず、どのタイプのドッグフードも良い点と悪い点があります。そのため愛犬の好みや飼い主さんの生活スタイルに合わせて、利用するフードを選ぶことが大切です。
それでは、選び方のポイントをご紹介します。
缶詰ドッグフードは低品質なものや主食に利用できないタイプもあるので、つぎのポイントに注意して選びましょう。
●安全な缶詰ドッグフードのポイント
どのタイプのドッグフードにも言えますが、缶詰ドッグフードは無添加、または人工添加物が使用されていないものを選びましょう。
本来、缶詰フードは密閉・加熱殺菌されるので、品質維持のために添加物を使用する必要はありません。
しかし、市販の缶詰フードには酸化防止剤や発色剤、着色料、増粘剤などが使用されているものがあります。
愛犬の体に添加物はまったく必要ありません!涙やけやアレルギーの原因になる場合もあるので、無添加のフードがベストです。
缶詰ドッグフードは、主原料に肉または魚が使用されているフードを選びましょう。
缶詰フードは重量あたりの栄養価が低いので、栄養価の高い肉や魚をメインに作られたフードのほうが、栄養を効率よく補えます。
とくに肉や魚に含まれるタンパク質には、体の成長や健康維持に欠かせない必須アミノ酸がバランス良く含まれています。
そのため、肉か魚が主原料のフードを選ぶこと。
なお、肉類や動物性原料などの曖昧な表示のものではなく、鶏肉や牛肉、サーモンなど原材料が明確に表示されているフードを選びましょう。
前の章でも触れましたが、肉類や動物性脂肪、肉副産物などの曖昧な表示のあるドッグフードを選んではいけません。
ドッグフードは人間用の食品より安全基準が低いため、4Dミート(病気や死亡した家畜)や副産物(死亡した家畜の内臓や爪など)といった、粗悪な原料が使用されている場合があります。
このような低品質な材料で作られたドッグフードは消化が悪く、栄養を十分に吸収できません。
そのため、人間用の食品と同じレベルで作られた、「ヒューマングレード」や「人が食べられる原材料を使用」と表示されているフードを選びましょう。
また缶詰ドッグフードは、主食として与えられる総合栄養食とおかずタイプの一般食(副食)の2種類あります。
●主食にできるのは「総合栄養食」だけ!
総合栄養食のドッグフードは、犬に必要な栄養のすべてを摂取できるように、栄養バランスが調整されています。
そのためドッグフードの種類(缶詰やカリカリタイプなど)に関係なく、それだけを愛犬のご飯として与えて問題ありません。
一方、一般食(副食)のドッグフードは、おかずとして利用することが目的のフードです。栄養バランスより美味しさや食べやすさを重視して作られているので、これだけでは栄養を十分に補えません。
ですから、愛犬のご飯を缶詰ドッグフードだけにする場合は、必ず「総合栄養食」の表示があるフードを選びましょう。
それでは、ここまでの内容をクリアしたおすすめの缶詰・ウェットフードを4つご紹介します。
プレイアーデン(一般食)
K9ナチュラル(総合栄養食)
シュプレモ(総合栄養食)
以上が、おすすめの缶詰・ウェットフードです。
つづいて、与え方のポイントを見ていきましょう。
「缶詰ドッグフードに変えたら愛犬が下痢をした」なんて経験がある人も多いのでは?
缶詰・ウェットタイプのドッグフードは、与え方に少しだけコツがあります。愛犬に美味しく安全に食べてもらうために、つぎのポイントに注意しましょう
●缶詰ドッグフードの与え方のポイント
愛犬に与える量は、その缶詰ドッグフードが主食なのか、またはトッピングとして利用するのか、使用目的によって変わります。
缶詰ドッグフードを主食として利用する場合は、指定されている給与量を目安にすること。
はじめは給与量とおりに与え、その後は愛犬の体重やうんちの状態を見て調整しましょう。
ちなみに、うんちが柔らかすぎる場合は与えすぎ。硬すぎる場合はフードの量が少ないサインです。
他のドッグフードが主食で、缶詰フードをトッピングに利用する場合は、1日の摂取カロリーの20%以下になるように量を調節します。
とくに、一般食タイプの缶詰フードを20%以上与えると、体に必要な栄養を十分に摂取できない恐れもあるので注意しましょう。
ちなみに、総合栄養食タイプは栄養バランスが整っているので、20%以上与えても問題ありません。
ただ、他のドッグフードと混ぜて与える場合は与えすぎに気をつけること。過剰摂取にならないように、カロリーを計算して量を調節しましょう。
缶詰ドッグフードは、一度開封したものは冷蔵庫で保存する必要があります。
しかし、冷蔵庫でキンキンに冷えたウェットフードをそのまま愛犬に与えるのは良くありません。冷たすぎる食べ物でお腹を壊して、下痢になる危険性があります。
そのため、愛犬には冷蔵庫から出してすぐ与えるのではなく、常温に戻してから食べさせます。
ご飯の時間より早めに冷蔵庫からフードを出しておくのも良いですが、お腹の弱い愛犬や老犬にはフードを温めてあげるほうがおすすめです。
もっとも簡単なのは、電子レンジで数秒温める方法です。必要な分だけをお皿にのせて、7~8秒レンジで温めましょう。
なお、電子レンジは熱が一部分に集中しやすいので、温めすぎに注意すること。
加熱しすぎると熱に弱い栄養素が壊れてしまうので、低温設定に調節したり600W以上で温めないように気をつけましょう。
お湯をかけて温めるのもおすすめです。熱に弱い栄養素を壊さないように、40℃前後のぬるま湯で温めましょう。
缶詰・ウェットフードを焼いてはいけません。熱に弱い栄養素が破壊されるだけでなく、ウェットフードは70%以上が水分なので、火を通すとフードが溶けてなくなってしまいます。
冷たいウェットフードはお腹を壊す原因です。
レンジやぬるま湯で温めてから、愛犬に食べさせましょう!
今あげているドッグフードから、缶詰タイプのドッグフードに急に切り替えてはいけません。
缶詰ドッグフードは水分量が多いため、カリカリのドッグフードから急に変更すると、ワンちゃんの体がびっくりして下痢や嘔吐を起こす場合があります。
そのため、缶詰フードの切り替えは1~2週間ほど時間をかけて、ゆっくり体に慣らしてあげましょう。
一度開封した缶詰ドッグフードは傷みやすいので、正しく保存することが大切です。さっそく、保存のポイントを確認していきます。
缶詰ドッグフードは水分が多く傷みやすいので、基本的には開封した当日に食べきるのがベストです。
ただ、チワワやトイプードルなどの小型犬は食べる量が少なく、1度に食べきれず残ってしまいますよね。
当日食べきれず残った缶詰ドッグフードは、別の容器に移し替えて冷蔵保存すれば、2日くらい日持ちします。
ただ、どんどん風味は低下するので、なるべく早く食べきりましょう。
食べきれなかったドッグフードを缶詰やプラスチック容器に入ったまま保存している人も多いと思いますが、本来は余ったフードは別の容器に移し替えるほうが良いです。
開封後1~2日では大きな影響はありませんが、空気に触れることで缶のサビやニオイがフードに移る可能性が考えられるからです。
ただ、「数日で食べ切るから缶詰のまま保存したい!」という場合には、ラップではなく専用のフタで密封性を高めて、フードの酸化・劣化を防止しましょう。
●缶詰のフタ
フタが缶のサイズに対応しているか、大きさを必ず確認してから購入しましょう。
缶詰ドッグフードをのメリット・デメリット、選ぶポイントや保存方法のコツなどをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
缶詰ドッグフードは嗜好性が高かったり水分補給ができるメリットがある一方で、開封後は日持ちしにくいコスパが悪いなどのデメリットがあります。
そのためトッピングやご褒美に利用するなど、飼い主さんや愛犬の好みにあわせて上手に活用しましょう!
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