【ペットフード販売士が徹底調査】ブルーの良い点・悪い点がひと目で分かる!成分・材料・本当の評価は?

【ペットフード販売士が徹底調査】ブルーの良い点・悪い点がひと目で分かる!成分・材料・本当の評価は?

ブルーは、愛犬のがん発病をきっかけに、病気の根本的な原因である体の酸化に配慮して作られたドッグフードです。

そのため、ポリフェノールなどの抗酸化物質をたっぷり使用したレシピとなっています。

それでは、「ブルー(ライフプロテクション・フォーミュラ)チキン&玄米レシピ:成犬用・(超)小型犬」ドッグフードの安全性と栄養バランスを、細かくチェックしていきましょう。

【 総合評価 】

総合評価4点

4 点

→ ドッグフードの選び方・基準」をさらに詳しく見る

ブルードッグフードの評価結果

●ドッグフードの評価結果について・・
犬のごはん塾では、ドッグフードの評価基準として「安全性」と「栄養バランス」を中心に評価しています。

【安全性の評価結果】では、愛犬が毎日安心して食べられるかをチェックし、【栄養バランスの評価結果】では、愛犬に必要な栄養がバランス良く含まれているか分析しています。

それでは、ブルードッグフードの「安全性」と「栄養バランス」をチェックしましょう。

ブルードッグフードの安全性

チェック項目評価
人工添加物不使用
原料の品質
4Dミート不使用
副産物不使用
主原料骨抜き鶏肉
安全性の評価結果
  • 無香料・無着色・合成保存料不使用
  • 小麦・トウモロコシ・大豆不使用
  • 消化吸収の良い鶏肉ベース

→ 『ブルードッグフードの安全性』を詳しく見る

ブルードッグフードの栄養バランスの評価結果

ブルードッグフードの栄養バランスの評価結果※ベストな数値は健康な成犬の目安です

栄養素 レベル
カロリー 標準
タンパク質 やや高い
脂 質 やや高い
粗繊維 標準
ミネラル 他 標準
栄養面の評価結果
  • 鶏肉由来の良質なタンパク質がたっぷり
  • 抗酸化物質を含んだライフソースビッツ配合
  • 関節ケアのグルコサミン配合

→ 『ブルーの栄養バランス』を詳しく見る

チェックポイント!

ブルーは、愛犬のガン発症をきっかけに作られたことから、抗酸化成分を含んだ食材が多く使用されています

人工添加物・副産物不使用と、安全性にもこだわりが感じられます

さらに詳しい内容について、ドッグフードの安全性から見ていきましょう。

ブルードッグフードの安全性の評価結果

ブルードッグフードの安全性

チェック項目評価
人工添加物不使用
原料の品質
4Dミート不使用
副産物不使用
主原料骨抜き鶏肉

『安全性の基準』はこちら

添加物

◎ 無添加、自然由来の酸化防止剤のみ
△ 添加物を使用(要注意の添加物以外)
× 要注意の添加物を使用

原料の品質

◎ ヒューマングレード(人が食べられる品質)の表示あり
△ ヒューマングレードの表示なし(副産物不使用)
× ヒューマングレードの表示なし(副産物使用)

4Dミート(病気や死んだ家畜の肉)

◎ 不使用の表示あり(ヒューマングレード)
○ 不使用の表示なし(副産物不使用)
× 不使用の表示なし(副産物使用)

副産物(○○エキス・○○ミール)

◎ 不使用(ヒューマングレードの表示あり)
△ 使用(使用した家畜の種類や部位が確認できる)
× 使用(使用した家畜の種類や部位が不明)

主原料

◎ 肉か魚が50%以上、又は第1と第2原料が肉か魚
○ 第1原料が肉か魚で、第2原料は穀物
△ 第1原料が穀物(トウモロコシ、小麦、米)

ブルードッグフードの安全性は?

ブルーは安全性を判断する5つのポイント(添加物・品質・4Dミート・副産物・主原料)のすべてが最高評価の◎です。

それぞれの詳しいポイントを見ていきましょう。

●添加物

ブルーは着色料、香料、保存料不使用!犬の体に不要な添加物は一切使用されていません。

ブルーには、下記の添加物は使用されていません!

  • 着色料
  • 香料
  • 保存料
  • 防腐剤
  • 防カビ剤
  • 増粘剤
  • 保湿剤
  • 発色剤
  • 酸化防止剤(BHA・BHT・エトキシキン)
  • pH調整剤

これらの添加物は、犬の体の悩みに多い涙やけやアレルギーの原因になるだけでなく、発がんに悪影響を与える危険性があります。

ブルーは、愛犬のがん発病をきっかけに作られたドッグフードのため、体への影響が心配な人工添加物は1つも使用されていません。

そのため、フードの酸化を抑える酸化防止剤も、混合トコフェロールやローズマリー抽出物といった自然由来のものが使用されています。

ブルーの酸化防止剤
  • 混合トコフェロール(ビタミンE)
  • ローズマリー抽出物

ブルーは自然由来の抗酸化成分で、フードの酸化が安全に防止されています。

チェックポイント!

ブルーは無香料・無着色・保存料不使用!
アレルギーや涙やけ、がんに悪影響を与える危険な添加物は、一切使用されていません

●原材料の品質(4Dミート・副産物)

ブルーは、体にいいものを食べさせたいという思いから、高品質な自然素材にこだわって作られています。

そのため、安価なドッグフードの原材料によく使用されている、副産物(家畜の内臓や血、爪、毛など)や4Dミート(病気・障害、死亡した家畜)が使用されている心配はありません。

ただ、「高品質」のレベルが具体的(ヒューマングレード・人間用の食品基準など)に書かれていないのが、残念・・。

高品質のレベルが分かると、もっと信頼・安心感が増すのに・・と感じました。

チェックポイント!

ブルーは、粗悪な副産物や4Dミート不使用!
高品質な原材料が使用されているので、安全性はほぼ問題ありません

ただ、品質のレベルが具体的に表示されていないのは、残念です・・

●主原料

ブルー(チキン&玄米)の主原料は、高品質な骨抜き鶏肉が使用されています。

鶏肉に含まれる動物性タンパク質には、筋肉の維持や貧血予防、健康な皮膚や毛などに必要なアミノ酸がバランス良く含まれています。

また鶏肉は消化吸収が良く、体温を上昇させる効果もあるので、寒がりのワンちゃんやお腹の弱い愛犬のタンパク源としてもおすすめです。

ちなみに、アレルギーの原因になりやすい小麦や大豆、トウモロコシは含まれていないので、アレルギーが気になる愛犬にも安心して与えられます。

チェックポイント!

ブルーの主原料は、良質なタンパク質が豊富な鶏肉!

健康維持に欠かせないアミノ酸をしっかり補えます

対応年齢や酸化防止対策、価格について

対応年齢・酸化防止対策など

フードの対応年齢成犬用・小型犬
酸化防止剤混合トコフェロール他
穀物玄米・大麦
原産国アメリカ
価格(1袋/900g)¥1,879
内容量の種類900g・2kg
購入方法公式サイト

※Amazon参考価格

ブルードッグフードの種類は?

今回調査しているのは、「ブルー(ライフプロテクション・フォーミュラ)チキン&玄米レシピ:成犬用・(超)小型犬」ですが、年齢や原材料別にさまざまな種類があります。

●ブルードッグフード(ライフプロテクション・フォーミュラ)の種類

※ブルー(ライフプロテクション・フォーミュラ)チキン&玄米レシピ:成犬用・(超)小型犬との比較内容

  • チキン&玄米レシピ(成犬用)
    【主原料:鶏肉】チキン&玄米(成犬・小型犬)より、カロリー・タンパク質・脂質がやや低い

  • フィッシュ&玄米レシピ(成犬用)
    【主原料:白身魚】チキン&玄米(成犬・小型犬)より、カロリー・タンパク質・脂質がやや低い
  • ラム&玄米レシピ(成犬用)
    【主原料:ラム肉】チキン&玄米(成犬・小型犬)より、カロリー・タンパク質・脂質がやや低い
  • チキン&玄米レシピ(体重管理・成犬用)
    【主原料:鶏肉】チキン&玄米(成犬・小型犬)より、カロリー・タンパク質・脂質が低い
  • フィッシュ&玄米レシピ(成犬用・(超)小型犬)
    【主原料:白身魚】チキン&玄米(成犬・小型犬)より、カロリー・タンパク質・脂質がやや低い
  • ラム&玄米レシピ(成犬用・(超)小型犬)
    【主原料:ラム肉】チキン&玄米(成犬・小型犬)とほぼ同じ栄養バランス
  • チキン&玄米レシピ(体重管理・成犬用・(超)小型犬)
    【主原料:鶏肉】チキン&玄米(成犬・小型犬)より、カロリー・脂質が低い
  • チキン&玄米レシピ(大型犬・成犬用)
    【主原料:鶏肉】チキン&玄米(成犬・小型犬)より、カロリー・タンパク質・脂質がやや低い
  • ブルードッグフードの商品一覧

メインのお肉はチキン・白身魚・ラムと種類が豊富なので、愛犬の好みだけでなく、タンパク源を変えたいときにも利用しやすいですね。

抗酸化成分を含んだライフソースビッツ配合!

ブルーのドッグフードは、通常のフード(三角形の粒)のほかに、こげ茶色をした丸い粒の「ライフソースビッツ」配合。

ライフソースビッツは低温加工で製造されているため、熱に弱いビタミンやミネラル、抗酸化成分が、そのままフードに凝縮されています。

活性酸素を減少させる抗酸化成分が補えるので、病気や老化の予防が期待できます。

ブルードッグフードの原材料

危険な材料を赤色、良い材料を緑色でチェックしています。

原材料

骨抜き鶏肉、チキンミール(グルコサミン源)、玄米、大麦、オートミール、鶏脂(混合トコフェロールにて酸化防止)、エンドウマメ、亜麻仁オメガ3脂肪酸およびオメガ6脂肪酸)、トマトポマス、チキンエキス、ニシンミールオメガ3脂肪酸源)、馬鈴薯、アルファルファミール、馬鈴薯でんぷん、乾燥チコリ根、サツマイモ、人参、ガーリック、ユッカ抽出物、パセリ、ケルプ、ブルーベリー、クランベリー、リンゴ、ほうれん草、ブラックベリー、ザクロ、カボチャ、大麦若葉、ターメリック、乾燥酵母、乾燥エンテロコッカス・フェシウム発酵産物、乾燥ラクトバチルス・アシドフィルス発酵産物、乾燥黒麹菌発酵産物、乾燥トリコデルマ・ロンギブラキアタム発酵産物、乾燥バチルス・サブチルス発酵産物、アミノ酸類(DL-メチオニン、L-リジン、タウリン、L-カルニチン)、ミネラル類(炭酸カルシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸第一鉄、鉄アミノ酸キレート、亜鉛アミノ酸キレート、硫酸亜鉛、硫酸銅、銅アミノ酸キレート、硫酸マンガン、マンガンアミノ酸キレート、ヨウ素酸カルシウム、亜セレン酸ナトリウム)、ビタミン類(E、塩化コリン、L-アスコルビン酸-2-ポリリン酸、ニコチン酸、パントテン酸カルシウム、ビオチン、A、B1、B2、D3、B12、B6、ベータカロテン、葉酸)、カラメル色素、酸化防止剤(混合トコフェロール、ローズマリー抽出物)

愛犬のがん発症をきっかけに作られているため、抗酸化パワーを重視したレシピとなっています。

玄米や大麦、野菜、ベリー類といった、ポリフェノールなどの抗酸化物質が豊富な食材がたくさん使用されています。

ちなみに、ガーリックは犬に食べさせてはいけない食材の1つですが、正しい方法でフードに少量加える程度であれば、問題ありません。

※トマトポマス・・トマトの絞りカス。ビタミンや食物繊維、抗酸化物質のリコピンが豊富に含まれています。

原材料で気になること

その他にも、気になる原材料をチェックしましょう。

●毛や皮膚の健康を守るオメガ3・オメガ6配合
健康な皮膚や毛の維持に欠かせない、オメガ6とオメガ3がバランス良く配合されています。

●オメガ6:鶏脂、亜麻仁

●オメガ3:亜麻仁、ニシン

とくに、オメガ3は体内の炎症を抑える作用があるので、肌荒れや毛量が少ないなどの悩みがある愛犬には、積極的に与える必要があります。

ブルーは、植物性(亜麻仁)と動物性(ニシン)の両方のオメガ3が補えるので、毛並みや肌荒れの改善効果がより期待できます。

●お腹の調子を整える乳酸菌配合
ブルーの原材料には、腸内環境を整える乳酸菌が配合されています。

  • エンテロコッカス・フェシウム菌
    腸内環境を整える善玉菌の一種。
    善玉菌のなかで、増殖するスピードが速く、がん細胞を抑制する効果があります。
  • ラクトバチルスアシドフィルス菌
    腸内環境を整える善玉菌の一種。
    整腸作用だけでなく、免疫機能の働きを促進したり、サルモネラ菌などの病原菌の増殖を抑える働きがあります。

免疫細胞の7割は腸に存在しているため、乳酸菌によって腸内環境が改善されると、免疫力低下を予防する効果が期待できます。

つづいて、栄養バランスについて見ていきましょう。

ブルードッグフードの栄養バランスは?

ブルーのパッケージには、下記の成分表が表示されています。

ブルー(チキン&玄米)成犬・小型犬用のカロリー

代謝エネルギー:368kcal/100gあたり

犬のごはん塾では上記の成分表は使わず、ドッグフードに含まれる水分を差し引いた乾燥重量で栄養バランスをチェックします。

なぜなら、ドッグフードに含まれる水分量は製品ごとにちがうから。
そのため水分を抜いた乾燥重量で栄養バランスを確認するほうが、他のドッグフードとのちがいが分かりやすくなります。

ちなみに乾燥重量はパッケージに記載されている成分表をもとに、下記の計算式で割り出します。

乾燥重量の求め方

乾燥重量=栄養素の値÷(100-フードの水分量)×100

ブルーの乾燥重量の値を見てみましょう。

ブルードッグフードの乾燥重量の成分値

  • 粗タンパク質:28.9%
  • 粗脂肪分:16.7%
  • 粗繊維質:4.4%
  • オメガ6:3.33%
  • オメガ3:0.56%
  • カルシウム:1.22%
  • リン:0.89%

上記の値を「犬のごはん塾が示す栄養バランスの基準」にそって評価すると、下記のような評価結果となります。

ブルードッグフードの栄養バランスの評価結果

ブルードッグフードの栄養バランスの評価結果※ベストな数値は健康な成犬の目安です

栄養素 レベル
カロリー 標準
タンパク質 やや高い
脂 質 やや高い
粗繊維 標準
ミネラル 他 標準

『栄養バランスの基準』はこちら

カロリー(100gあたり)

低い
340kcal未満
やや低い
340~360kcal未満
標準
360~380 kcal未満
やや高い
380~400kcal未満
高い
400kcal以上

タンパク質

低い
22%未満
やや低い
22~24%未満
標準
24~27%未満
やや高い
27~29%未満
高い
29%以上

脂質

低い
10%未満
やや低い
10~12%未満
標準
12~15%未満
やや高い
15~17%未満
高い
17%以上

カルシウム

低い
0.7%未満
やや低い
0.7~1.0%未満
標準
1.0~1.8%以内
やや高い
1.8~2.2%未満
高い
2.2%以上

リン

低い
0.8%未満
やや低い
0.8~1.0%未満
標準
1.0~1.6%以内
やや高い
1.6~1.8%未満
高い
1.8%以上

カルシウム:リン比

適正値
1:1~2:1

粗繊維

低い
1.5%未満
やや低い
1.5~3%未満
標準
3~4.5%未満
やや高い
4.5~6%未満
高い
6%以上

ナトリウム

低い
0.1%未満
やや低い
0.1~0.3%未満
標準
0.3~0.5%未満
やや高い
0.5~0.7%未満
高い
0.7%以上

マグネシウム

低い
0.06%未満
標準
0.06~0.11%未満
高い
0.11%以上
栄養面の評価結果
  • 鶏肉由来の良質なタンパク質がたっぷり
  • 抗酸化物質を含んだライフソースビッツ配合
  • 関節ケアのグルコサミン配合

栄養面のポイントを詳しく見ていきましょう。

良質なタンパク質と脂質が補える!

ブルーの栄養バランスは、高タンパク・高脂質。カロリーは標準レベルなので、カロリーを気にせず、犬の体に重要なタンパク質や脂質をたっぷり摂取できます。

また、タンパク源の多くが鶏肉由来のため、犬が生きていく上で必要不可欠な必須アミノ酸もバランス良く補えるのもポイントです。

まとめ

ブルーは、野菜やベリー類に含まれる抗酸化成分がたっぷり含まれたドッグフードです。

ワンちゃんの健康を考えて作られているので、体に危険な添加物や粗悪な副産物は含まれていません。

ただ、気になるのは・・

原材料の品質レベルが具体的に表示されていない
玄米や大麦など穀物の配合率が高め

安全性はほぼ問題ないと判断できますが、ヒューマングレードなどの明確な基準があるほうが、より安心できるのは残念です。

また、玄米や大麦は穀物の中では消化しやすいですが、配合率が高めなので、お腹の弱い愛犬には少量ずつ与えるように注意しましょう。

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