【ペットフード販売士が徹底調査】ボッシュの良い点・悪い点がひと目で分かる!成分・材料・本当の評価は?

【ペットフード販売士が徹底調査】ボッシュの良い点・悪い点がひと目で分かる!成分・材料・本当の評価は?

ボッシュは、ドッグフード先進国のドイツ原産。

人も食べられる高品質なお肉と、無農薬有機栽培の穀物で作られた、品質・安全性にこだわったドッグフードです。

それでは、「ボッシュ ハイプレミアム・ミニアダルト(ラム&ライス)」の安全性と栄養面について、細かくチェックしていきましょう。

【 総合評価 】

総合評価3点

3 点

→ ドッグフードの選び方・基準」をさらに詳しく見る

ボッシュドッグフードの評価結果

●ドッグフードの評価結果について・・
犬のごはん塾では、ドッグフードの評価基準として「安全性」と「栄養バランス」を中心に評価しています。

【安全性の評価結果】では、愛犬が毎日安心して食べられるかをチェックし、【栄養バランスの評価結果】では、愛犬に必要な栄養がバランス良く含まれているか分析しています。

それでは、ボッシュドッグフードの「安全性」と「栄養バランス」をチェックしましょう。

ボッシュドッグフードの安全性

チェック項目評価
人工添加物不使用
原料の品質
4Dミート不使用
副産物不使用
主原料チキン
安全性の評価結果
  • 人が食べられる高品質な原材料
  • 人工添加物・化学薬品不使用
  • 主原料に新鮮な鶏肉を25%使用

→ 『ボッシュの安全性』を詳しく見る

ボッシュドッグフードの栄養バランスの評価結果

ボッシュドッグフードの栄養バランスの評価結果※ベストな数値は健康な成犬の目安です

栄養素 レベル
カロリー やや高い
タンパク質 やや高い
脂 質 やや高い
粗繊維 やや低い
ミネラル 他 標準
栄養面の評価結果
  • 小型犬に適した高カロリー・高タンパク
  • タンパク源が豊富(鶏肉・ラム・コーン)
  • 関節を守るグリーンリップマッセルエキス配合

→ 『ボッシュの栄養バランス』を詳しく見る

チェックポイント!

ボッシュは人工添加物不使用・ヒューマングレード・無農薬作物使用と、原材料の品質・安全性は抜群です!

ただ、穀物の配合が多く、アレルギーの原因になりやすいトウモロコシが使用されている点が、気になります・・

さらに詳しい内容について、ドッグフードの安全性から見ていきましょう。

ボッシュドッグフードの安全性の評価結果

ボッシュドッグフードの安全性

チェック項目評価
人工添加物不使用
原料の品質
4Dミート不使用
副産物不使用
主原料チキン

『安全性の基準』はこちら

添加物

◎ 無添加、自然由来の酸化防止剤のみ
△ 添加物を使用(要注意の添加物以外)
× 要注意の添加物を使用

原料の品質

◎ ヒューマングレード(人が食べられる品質)の表示あり
△ ヒューマングレードの表示なし(副産物不使用)
× ヒューマングレードの表示なし(副産物使用)

4Dミート(病気や死んだ家畜の肉)

◎ 不使用の表示あり(ヒューマングレード)
○ 不使用の表示なし(副産物不使用)
× 不使用の表示なし(副産物使用)

副産物(○○エキス・○○ミール)

◎ 不使用(ヒューマングレードの表示あり)
△ 使用(使用した家畜の種類や部位が確認できる)
× 使用(使用した家畜の種類や部位が不明)

主原料

◎ 肉か魚が50%以上、又は第1と第2原料が肉か魚
○ 第1原料が肉か魚で、第2原料は穀物
△ 第1原料が穀物(トウモロコシ、小麦、米)

ボッシュドッグフードの安全性は?

ボッシュは、フードの安全性を見分ける5つのポイント(添加物・品質・4Dミート・副産物・主原料)の評価結果は、ほぼ合格ラインです。

それぞれの詳しいポイントを見ていきましょう。

●添加物

ボッシュの原材料には、合成添加物や合成調味料などの化学製品は一切使用されていません。

●ボッシュには、下記の添加物は使用されていません!

  • 保存料
  • 着色料
  • 香料
  • 防腐剤
  • 防カビ剤
  • 防虫剤
  • 増粘剤
  • 保湿剤
  • 発色剤
  • 酸化防止剤(BHA・BHT・エトキシキン)
  • pH調整剤

愛犬の体質によっては、これらの添加物が原因で涙やけやアレルギーが引き起こされる場合があります。

また添加物の中には大量に摂取すると、がんに悪影響を与える危険なものもあるので、注意が必要です。

その点、ボッシュはフードの酸化を守る酸化防止剤も、天然由来の抗酸化成分が利用されているので、愛犬に安心して与えられます。

ボッシュの酸化防止剤
  • 天然抽出のα-トコフェロール
  • ビタミンC
  • ビタミンE

チェックポイント!

ボッシュは人工添加物不使用!
涙やけやアレルギーの原因となる危険な添加物は、1つも含まれていません

●原材料の品質(4Dミート・副産物)

ボッシュは市販のドッグフードの中でも、原材料の品質に対する意識がとても高いドッグフードです。

その証拠に、ボッシュに使用される原材料はすべて、人が食べられる高品質なものだけ。

ドイツ農林省の認証を受けた、自然飼育の肉(抗生物質やホルモン剤などの薬剤投与なし)や、無農薬・有機栽培の穀物が使用されています。

そのため、人間用の食品に使用されない野菜や家畜の部位、副産物(家畜の内臓や血、羽、爪など)、4Dミート(病気・死亡した家畜)などの低品質な材料は、一切含まれていません。

品質や安全性へのこだわりが、強く感じられます。

チェックポイント!

ボッシュの原材料はすべて、人が食べられる高品質なものだけ!

ホルモン剤や残留農薬の心配がない、安全なお肉や野菜だけで作られたヒューマングレードのドッグフードです

●主原料

ボッシュの主原料は、新鮮な生の鶏肉が使用されています。

鶏肉に含まれる動物性タンパク質には、筋肉の維持や皮膚・毛・爪の再生、貧血予防など、犬が健康に生きていくために欠かせないアミノ酸がバランス良く含まれています。

また鶏肉は消化・吸収が良いので、下痢や嘔吐をよく起こすワンちゃんのタンパク源としてもおすすめです。

ちなみに、今回調査しているのは、「ボッシュ ハイプレミアム・ミニアダルト(ラム&ライス)」と、商品名にラムの表示がありますが、主原料はラムではなく鶏肉です。

お米が鶏肉の次に多く配合されていますが、ラム肉の割合は原材料の5%以下と、少量しか使用されていません。

ラム肉はメインというより、トッピングの要素に近い感じです。

チェックポイント!

ボッシュの主原料は、消化吸収の良い鶏肉!
犬の体に欠かせない良質なタンパク質をしっかり補えます

対応年齢や酸化防止対策、価格について

対応年齢・酸化防止対策など

フードの対応年齢超小型・小型・中型犬の成犬用
酸化防止剤トコフェロール(ビタミンE)
穀物米・コーン・キビ
原産国ドイツ
価格(1袋/1kg)¥1,944
内容量の種類1kg・3kg・15kg
購入方法公式サイト

※Amazon参考価格

ボッシュドッグフードの種類は?

今回調査しているのは、「ボッシュ ハイプレミアム・ミニアダルト(ラム&ライス)」ですが、ほかにも年齢や原材料別にさまざまな種類があります。

●ボッシュドッグフードの種類(一部紹介)

※ボッシュ ハイプレミアム・ミニアダルト(ラム&ライス)との比較内容

    ●子犬・成長期用

  • ボッシュハイプレミアム・パピー(子犬・離乳期、妊娠・授乳期用)
    【主原料:チキン】ミニアダルト(ラム&ライス)より、カロリー・タンパク質・脂質がやや高い
  • ボッシュハイプレミアム・ミニジュニア(超小型~中型犬・子犬用)
    【主原料:チキン】ミニアダルト(ラム&ライス)より、カロリーがやや低い
  • ボッシュハイプレミアム・ジュニアミディアム(大型犬・超大型犬・子犬用)
    【主原料:チキン】ミニアダルト(ラム&ライス)より、カロリー・タンパク質・脂質がやや高い
  • ●成犬用

  • ボッシュハイプレミアム・ミニアダルト(チキン&キビ)(超小型~中型犬・成犬用)
    【主原料:チキン】ミニアダルト(ラム&ライス)と同じ栄養バランス
  • ボッシュハイプレミアム・アダルト(ラム&ライス)(中型~超大型犬・成犬用)
    【主原料:鶏肉粉】ミニアダルト(ラム&ライス)より、カロリー・タンパク質・脂質がやや低い
  • ボッシュハイプレミアム・アダルト(チキン&キビ)(中型~超大型犬・成犬用)
    【主原料:チキン】ミニアダルト(ラム&ライス)より、カロリー・タンパク質・脂質がやや低い

どの種類もミニアダルト(ラム&ライス)と同じく、安全性と品質にこだわって作られているので、愛犬の年齢や犬種に合わせて選んでOKです。

ボッシュは輸送時の環境にも配慮

ボッシュは、ドッグフード先進国のドイツが原産。

海外製品のドッグフードは、輸送時の温度変化による品質の劣化・酸化が心配ですが、ボッシュは保冷コンテナで輸送されているので、輸送時の劣化・酸化の心配がありません。

販売時も20℃以下で低温管理されているので、お家でも冷蔵庫での保管が原則です。

ただ、ドライフードは湿度に弱いため、開封後はできるだけ空気に触れさせないように、小分けにして保存することが推奨されています。

ボッシュドッグフードの原材料

危険な材料を赤色、良い材料を緑色でチェックしています。

原材料

フレッシュチキン(25%)、米(15%)、コーン、キビ、ラム肉粉(5%)、鶏肉粉、コーングルテン、ビートパルプ(糖分除去)、動物性脂肪(鶏脂肪)、加水分解タンパク質(鶏肉)、全卵(ドライ)、肉粉(豚肉)、魚粉(サケ・イワシ・アカウオ・ニシン)、亜麻仁、エンドウ豆、魚油、酵母(ドライ、マンナンオリゴ糖0.1%、βグルカン0.06%)、岩塩、グリーンリップドマッセルエキス(0.1%)、塩化カリウム、チコリ(ドライ)

原材料はすべてヒューマングレード。ドイツ農林省の認証を受けた、自然飼育の肉や無農薬・有機栽培の穀物が使用されています。

メイン食材の割合、脂肪分や肉粉の原料がきちんと表示されているので、不明確な材料が1つもありません。

ただ、お米やコーン、キビなど、穀物の配合量が少し多い気がします。とくにコーンは、アレルギーの原因になりやすいので、大量に与えるのは避けましょう。

また、犬は穀物の消化が得意ではないので、お腹の弱い愛犬は注意が必要です。

原材料で気になること

その他にも、気になる原材料をチェックしましょう。

●亜麻仁油と魚油で、毛並み・毛艶を改善!
亜麻仁油と魚油には、犬の毛や皮膚に欠かせないオメガ3が豊富に含まれています。

毛のパサつきや毛量が少ない、乾燥肌などの悩みがあるワンちゃんは、オメガ3を十分に摂取できていない場合が多いです。

ボッシュは植物性の亜麻仁と動物性の魚油から、性質のちがうオメガ3を摂取できるので、毛並みや毛艶の改善が期待できます。

●関節ケアに有効なグリーンリップマッセル配合
原材料に配合されている「グリーンリップドマッセルエキス」は、緑イ貝(ミドリイガイ)が原料。

軟骨成分のグルコサミンや、軟骨の水分保持の役割があるコンドロイチンが豊富に含まれています。

パテラ(膝蓋骨脱臼:しつがいこつだっきゅう)を起こしやすい、小型犬の足腰の関節強化をサポートしてくれます。

つづいて、栄養バランスについて見ていきましょう。

ボッシュドッグフードの栄養バランスは?

ボッシュ ハイプレミアム・ミニアダルト(ラム&ライス)のパッケージには、下記の成分表が表示されています。

ボッシュの栄養成分

タンパク質:25.0%

脂質:14.0%

粗繊維:2.5%

灰分:6.0%

水分:10.0%

カルシウム:1.2%

リン:0.95%

ナトリウム:0.3%

カリウム:0.5%

マグネシウム:0.12%

代謝エネルギー:382kcal/100g

犬のごはん塾では上記の成分表は使わず、ドッグフードに含まれる水分を差し引いた乾燥重量で栄養バランスをチェックします。

なぜなら、ドッグフードに含まれる水分量は製品ごとにちがうから。
そのため水分を抜いた乾燥重量で栄養バランスを確認するほうが、他のドッグフードとのちがいが分かりやすくなります。

ちなみに乾燥重量はパッケージに記載されている成分表をもとに、下記の計算式で割り出します。

乾燥重量の求め方

乾燥重量=栄養素の値÷(100-フードの水分量)×100

ボッシュの乾燥重量の値を見てみましょう。

ボッシュドッグフードの乾燥重量の成分値
  • 粗タンパク質:27.8%
  • 粗脂肪分:15.6%
  • 粗繊維質:2.8%
  • カルシウム:1.33%
  • リン:1.06%
  • ナトリウム:0.33%
  • マグネシウム:0.13%
  • カリウム:0.56%

上記の値を「犬のごはん塾が示す栄養バランスの基準」にそって評価すると、下記のような評価結果となります。

ボッシュドッグフードの栄養バランスの評価結果

ボッシュドッグフードの栄養バランスの評価結果※ベストな数値は健康な成犬の目安です

栄養素 レベル
カロリー やや高い
タンパク質 やや高い
脂 質 やや高い
粗繊維 やや低い
ミネラル 他 標準

『栄養バランスの基準』はこちら

カロリー(100gあたり)

低い
340kcal未満
やや低い
340~360kcal未満
標準
360~380 kcal未満
やや高い
380~400kcal未満
高い
400kcal以上

タンパク質

低い
22%未満
やや低い
22~24%未満
標準
24~27%未満
やや高い
27~29%未満
高い
29%以上

脂質

低い
10%未満
やや低い
10~12%未満
標準
12~15%未満
やや高い
15~17%未満
高い
17%以上

カルシウム

低い
0.7%未満
やや低い
0.7~1.0%未満
標準
1.0~1.8%以内
やや高い
1.8~2.2%未満
高い
2.2%以上

リン

低い
0.8%未満
やや低い
0.8~1.0%未満
標準
1.0~1.6%以内
やや高い
1.6~1.8%未満
高い
1.8%以上

カルシウム:リン比

適正値
1:1~2:1

粗繊維

低い
1.5%未満
やや低い
1.5~3%未満
標準
3~4.5%未満
やや高い
4.5~6%未満
高い
6%以上

ナトリウム

低い
0.1%未満
やや低い
0.1~0.3%未満
標準
0.3~0.5%未満
やや高い
0.5~0.7%未満
高い
0.7%以上

マグネシウム

低い
0.06%未満
標準
0.06~0.11%未満
高い
0.11%以上
栄養面の評価結果
  • 小型犬に適した高カロリー・高タンパク
  • タンパク源が豊富(鶏肉・ラム・コーン)
  • 関節を守るグリーンリップマッセルエキス配合

栄養面のポイントを詳しく見ていきましょう。

高カロリー・高タンパクで栄養満点!

ボッシュの栄養バランスは、高カロリー・高タンパク・高脂質。

小型犬は大型犬より、体重1kgあたりのエネルギー必要量が多いため、小型犬に合わせて栄養価が高く調整されています。

複数のタンパク源でアレルギー予防

ボッシュのタンパク源は、鶏肉、お米、キビ、ラム肉と豊富です。

そのため、アレルギーのリスクを高める「特定のタンパク質(単一タンパク源)」に偏る心配がありません。

ただ、タンパク源の1つに、アレルギーの原因になりやすいコーンが使用されているのが、少し気がかりです。

まとめ

ボッシュはフードの品質を守るため、原材料の生産からフードの輸入環境まで、徹底した安全管理がおこなわれています。

そのため、安全性は抜群!さすが、ドッグフード先進国のドイツ原産のフードだけあります。

ただ、原材料にアレルギーを起こしやすいトウモロコシが使用されていたり、穀物の配合が多いことなどが、気がかりです。

穀物が苦手なワンちゃんや、アレルギーが気になる愛犬には、おすすめできません。

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