【ペットフード販売士が徹底調査】メディコートの良い点・悪い点がひと目で分かる！成分・材料・本当の評価は？

アレルギーや尿路結石、体重管理など、さまざまな体のケアに合わせたドッグフードを販売しているのが、ペットラインの「メディコート ドッグフード」。

近年、アレルギーに悩むワンちゃんが多いので、今回は「メディコート（アレルゲンカット魚＆お米）ドッグフード」の安全性と栄養面をチェックしましょう。

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メディコートドッグフードの評価結果

それでは、メディコート（アレルゲンカット魚＆お米）ドッグフードの「安全性」と「栄養バランス」をチェックしましょう。

メディコートドッグフードの安全性

チェック項目	評価
人工添加物	◎不使用
原料の品質	×不明
4Dミート	×不明
副産物	×使用
主原料	△穀類

→ 『メディコートの安全性』を詳しく見る

→ 『メディコートの栄養バランス』を詳しく見る

さらに詳しい内容について、フードの安全性から見ていきましょう。

メディコートドッグフードの安全性の評価結果

メディコート（アレルゲンカット魚＆お米）の安全性

チェック項目	評価
人工添加物	◎不使用
原料の品質	×不明
4Dミート	×不明
副産物	×使用
主原料	△穀類

メディコートドッグフードの安全性は？

メディコートは、安全性を判断する5つのポイント（添加物・品質・4Dミート・副産物・主原料）のうち、問題がないのは添加物だけ。

残りの4項目はすべて、最低評価です。

それぞれの注意点を見ていきましょう。

メディコートの原材料には、着色料や保存料、防腐剤などの人工添加物は一切使用されていません。

これらの添加物はフードの見栄えや風味をごまかす目的として、安価なフードを中心に使用されています。

ただ、大量に摂取するとアレルギーやがんのリスクを高める危険な添加物もあるので、愛犬には摂取させないほうが安心です。

メディコートはフードの酸化防止も人工添加物を使用せず、自然由来の抗酸化成分が利用されています。

メディコートはローズマリーやビタミンEがもつ天然の抗酸化成分でフードの酸化が安全に防止されています。

市販のドッグフードには、4Dミート（病気・死亡した家畜）や○○ミール・○○オイルなどの副産物（家畜の内臓や骨、羽、ひづめなど）といった粗悪な材料を使用した低品質なフードがあります。

粗悪な材料で作られたドッグフードは消化が悪く、栄養を十分に吸収できません。

また消化不良が原因で、アレルギーや涙やけなどに悪影響を与えるとも考えられています。

このような粗悪な材料（4Dミート・副産物）を避けるには、「ヒューマングレード」や「食品と同レベルの高品質な食材を使用」など、原材料の品質がわかるものを選ぶことが大切です。

しかし、メディコートには原材料の品質に関する情報が何もありません。

またメディコートの原材料には、副産物の「フィッシュミール」と「フィッシュエキス」が使用されています。

メディコートは「ヒューマングレード」などの原材料の安全性を証明する表示がないため、フィッシュミールやフィッシュエキスの原料には、食用に利用できない低品質な魚が使用されている可能性があります。

メディコート（アレルゲンカット魚＆お米）の主原料は、穀類（米、米粉、米ぬか）。

とくに鶏肉や小麦はドッグフードの原材料によく使用されているので、その両方が使用されていないフードはアレルギー体質の愛犬には助かります。

ただ、商品名を「魚＆お米」と表示するのであれば、第1原料には魚を使用してほしかったです。

なぜなら、魚には全身の細胞に欠かせない「必須アミノ酸」が10種類すべて含まれているのに対して、お米には「必須アミノ酸」が多くて7～8種類しか含まれていないから。

タンパク源が限定されているからこそ、魚由来の良質なタンパク質をしっかり摂取できるほうが、体の成長や維持をサポートできます。

対応年齢や酸化防止対策、価格について

対応年齢・酸化防止対策など

フードの対応年齢	1～6歳
酸化防止剤	ローズマリー抽出物など
穀物	米、米粉、米ぬか
原産国	日本
価格(1袋／500g)	396円（税込）
内容量の種類	500g・3kg・6kg・8kg
購入方法	公式サイト

※Amazon参考価格

腸内フローラケア・pHサポートタイプなど種類が豊富

メディコートはアレルギー対策フードのほかに、お腹の調子を整える「腸内フローラケア」や尿pHをコントロールする「ｐHサポート」など、色々な種類があります。

「ライフアシスト」シリーズ以外は、子犬用や1歳以上、7歳以上、11歳以上などの年齢別の種類があるので、愛犬の年齢や体調にあわせてフードを選べます。

また、フードの中身は250gや500gずつに小分け包装されているので、フードの酸化が進む前に使い切れる点は嬉しいです。

ただ、外袋と小分けパックのどちらも保存用のチャックは付いていません。そのため、ジップ付きの保存袋や密閉容器を用意する必要があります。

メディコートドッグフードの原材料

危険な材料を赤色、良い材料を緑色でチェックしています。

アレルギーの原因になりにくい「お米」と「魚」がメインに使用されています。

アレルギーの原因になりやすい牛肉・乳製品・小麦・鶏肉・大豆は使用されていないので、これらの食物アレルギーの愛犬にも安心して与えられます。

原材料で気になること

その他にも、気になる原材料をチェックしましょう。

●フィッシュミール・フィッシュエキスは粗悪品！？
一般的に「○○ミール」「○○エキス」の表示がある場合は、家畜の内臓や羽、ひづめなどの再利用品や食用にならない傷んだ食材が使用されている場合がほとんど。

とくに、メディコートドッグフードは「ヒューマングレード」の表示がないので、原材料の「フィッシュミール」と「フィッシュエキス」は、食用に利用できない低品質な魚が使用されている可能性があります。

●動物性油脂は食用の「牛脂」
原材料にある「動物性油脂」は、この表示だけでは何の動物の脂かわかりません。

一般的に、動物性油脂とだけ表示されている場合は、さまざまな家畜の脂が混ざった低品質な副産物だと考えられます。

しかしメディコートドッグフードを製造する「ペットライン」の公式サイトには、「動物性油脂は、食用の牛脂を使用」との内容が記載されているので、メディコートの動物性油脂は粗悪な副産物ではありません。

●フラクトオリゴ糖は善玉菌のエサ
メディコートには、善玉菌のエサとなる「フラクトオリゴ糖」が配合されています。

フラクトオリゴ糖によって活性化した善玉菌が腸内環境を整えて、消化・吸収をサポート。お腹の調子が良くなるので、便秘や下痢の予防・改善が期待できます。

つづいて、栄養バランスについて見ていきましょう。

メディコートドッグフードの栄養バランスは？

メディコート（アレルゲンカット魚＆お米）のパッケージには、下記の成分表が表示されています。

犬のごはん塾では上記の成分表は使わず、フードに含まれる水分を差し引いた乾燥重量で栄養バランスをチェックします。

なぜならフードに含まれる水分量は製品ごとにちがうため、水分を抜いた乾燥重量で栄養バランスを確認するほうが他のフードとのちがいが分かりやすくなるからです。

ちなみに乾燥重量はパッケージに記載されている成分表をもとに、下記の計算式で割り出します。

メディコート（アレルゲンカット魚＆お米）の乾燥重量の値を見てみましょう。

上記の値を「犬のごはん塾が示す栄養バランスの基準」にそって評価すると、下記のような評価結果となります。

栄養面のポイントを詳しく見ていきましょう。

魚由来の「良質なタンパク質」が少ない

メディコート（アレルゲンカット魚＆お米）は牛肉や鶏肉、小麦アレルギーなどに対応するため、タンパク源はお米と魚の2種類だけです。

そもそもタンパク質は、筋肉や内臓、骨、皮膚、毛などの全身の細胞のもととなるため、食事からしっかり補うことが大事。

とくに魚や肉由来の動物性タンパク質には、体の成長や維持に欠かせない「必須アミノ酸」が10種類すべて含まれています。

しかし、メディコート（アレルゲンカット魚＆お米）に使用されている魚介類は、食用に利用できない端切れ肉や傷んだ魚を使用した「フィッシュミール」や「フィッシュエキス」。

これらにも栄養は含まれていますが、肉や魚がメインのドッグフードに比べると、必須アミノ酸含んだ「良質なタンパク質」の割合が低いです。

毛並みや肌荒れを改善するオメガ3は足りている？

メディコートの脂質量は、一般的なフードの脂質量12～15％より少し低い11.1％。（どちらも乾燥重量：フードの水分を引いた値）

ペットフードの栄養基準を定めるAAFCOの基準「成犬5.5％・子犬8.5％」は満たしているので、脂質量に問題はありません。

ただ、皮膚や毛の健康維持に欠かせないオメガ3の割合が低い恐れがあります。

オメガ3は魚の油や亜麻仁油に豊富に含まれる油で、肌荒れや毛並みを改善する働きがあります。

しかし、メディコートの原材料でオメガ3を補えるのは、傷んだ魚や骨から作られたフィッシュミールだけ。

フィッシュミールだけでオメガ3を十分に補えるのか心配です。

まとめ

メディコート（アレルゲンカット魚＆お米）ドッグフードは、牛肉や鶏肉、小麦アレルギーの愛犬でも食べられるアレルギー対策フードです。

原材料はアレルギーを起こしにくいお米と魚が中心で、体に危険な人工添加物は1つも使用されていません。

ただ、原材料にどのような品質の食材が使用されているかわからず、唯一の動物性タンパク質である魚は副産物（フィッシュミール）だけ。

良質なタンパク質を補うには力不足です・・。

愛犬には良質なタンパク質をしっかり補える、安全なドッグフードを選んであげましょう。

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