ドッグフードの品質を保つ秘訣は、「保存方法」にあります!
どんな風に保存すれば良いのか、見ていきましょう。
あなたは、どんな風にドッグフードを保存していますか?
「チャック付きだから、ドッグフードの袋のまま保存!」
もちろん、ドッグフードを袋のまま保存しても悪くありません。
ただ、ドッグフードの酸化や傷みを最小限に抑えるには、小分けにして保存するのが断然おすすめです!
「いちいち小分けにするなんて、面倒くさい・・」、かつての私も思っていました。
しかし、どんなに良いドッグフードを選んでも、保存状態がイマイチだとフードの品質は低下。さらに、愛犬の体に悪影響を及ぼす危険もあるのです。
そんな最悪の自体を防ぐには、【ドッグフードの正しい保存方法】を知ることが大切!
さっそく、その方法を一緒に確認しましょう。
ドッグフードの品質を保つ秘訣は、「保存方法」にあります!
どんな風に保存すれば良いのか、見ていきましょう。
それではまいります。
目 次
まずはドッグフードの保存状態が悪いと、ドッグフードがどのように変化するのか確認していきましょう。
一般的に、多くの飼い主さんが利用しているドッグフードは、カリカリした食感が特徴のドライタイプです。
ドライフードは水分量が10%前後と少ないので細菌が増殖しにくく、開封後も一定期間保存できるのが魅力。
ただ保存状態が悪いと、ドッグフードに含まれる油分(脂質)が酸化して傷んでしまうのです。
酸化したドッグフードは、風味が落ちてまずくなるだけでなく、栄養価も低下します。
そうなれば、愛犬は体に必要な栄養を十分に摂取できません。また酸化したフードが原因で、下痢やおう吐を引き起こす場合もあります。
さらに愛犬への影響が心配なのが、「細胞のサビ(酸化)」。
酸化したドッグフードを愛犬が食べると、体内の細胞に含まれる脂質が酸化され、細胞がサビてしまうのです。
さらに、酸化した油と呼吸などによって発生する活性酸素が結びつくと、細胞を内側から破壊する過酸化脂質」「へと変貌して、さらに細胞を傷つけるのです。
なお、老化や病気の主な原因は、このような細胞のサビ(酸化)から始まる「と考えられています。
酸化した油や過酸化脂質による攻撃を受け続けていると、細胞やその細胞のある内臓などが正常に機能しなくなり、老化や病気などの症状となって現れるのです。
以上のことから、愛犬に酸化したドッグフードを与えるのは危険です。
愛犬の健康のためには、酸化したドッグフードを絶対に与えないこと!
そして何よりドッグフードを酸化させないように、正しい方法で保存・保管することが大事です!
酸化したドッグフードは、「風味が落ちる」「栄養価の減少」「下痢やおう吐を起こす」のほかに、「老化・病気のリスクを高める」という大きな危険性があります
愛犬の体を守るためには、酸化したドッグフードを絶対与えてはいけません!
酸化したドッグフードの危険性がわかったところで、いよいよドッグフードの保存方法について見ていきます。
ドッグフードは大きくわけて、「ドライフード」と「ウェットフード」の2種類。
フードの種類によって保存方法は変わるので、まずは一般的に利用の多いドライフードの保存方法から見ていきましょう。
ドライフードを正しく保存するには、注意点が4つあります。
それは、「空気」「熱」「光」「湿気」です。
空気・熱・光の3つは、ドッグフードを酸化させる原因。
湿気は、ドッグフードにカビを発生させて腐らせる原因です。
ドライフードの保存の注意点
【空気】できる限り、空気に触れさせない
【熱】熱を避ける、暑い場所に保管しない
【光】光が当たらない場所に保管する
【湿気】湿気、水分の多い場所は避ける
1つずつ確認していきましょう。
ドッグフードを酸化させる1番の原因は、「空気に触れること」です。
そもそもドライタイプのドッグフードは、水分量が10%前後と少ないので菌が増殖しにくく、開封後も一定期間は保存ができる便利の良さが魅力。
ただ1~2ヶ月間の保存が可能とはいえ、ドッグフードは一度開封して空気に触れた瞬間から、少しずつ酸化が進んでいきます。
そのためドライフードはできる限り空気に触れないように保存し、酸化が進まないように注意しなければいけません。
そこで保存の際に心がけたいのが、「ドッグフードを小分けにして保存すること」。
ドッグフードの多くは袋にチャックが付いているので、そのまま保存している飼い主さんも多いと思います。(私もそうしていました・・)
しかしドッグフードの酸化を抑えるには、ドッグフードを袋のまま保存せず、数日分に小分けにして保存することをおすすめします。
小分けにして保存する理由は、ドッグフードが空気に触れる回数を減らすことが目的。
ドッグフードを大袋のまま保存すると、毎回食事のたびに袋の中のフードが空気にさらされます。
それが1ヶ月間繰り返されるうちに、ドッグフードはどんどん酸化していくのです。
一方、ドッグフードをジップロックなどの小分け袋に2~3食ずつ分けて保存すると、袋を開封する回数がグッと減り、空気による酸化を抑えられます。
また1食分ごとや1日分ごとに小分けすれば、ドッグフードを改めて計る必要がなく、ご飯の用意も楽チンです。
とはいえ、「いちいち小分けになんかしてられない・・」という方には、ドッグフードを密閉して保存できる「フードストッカー」で空気を遮断する方法もあります。
種類によってはドッグフードの袋のまま、フードストッカーに入れて保存できるものもあるので利用しやすいです。
もちろん、小分けにしたドッグフードの保管にもおすすめです。
なかには容器の空気を抜き出して、真空状態で保存できるタイプもあります。
ちなみに、ペットボトルをフードストッカーの代用に使用するアイデアもありますが、ドッグフードをペットボトルで保存する方法は、あまりおすすめできません。
ペットボトルは洗浄しにくく、お茶やジュースなどの匂いが残る可能性があります。
またボトル内部の水分を完全に取り除くこともむずかしく、ドライフードを湿気させる場合もあるので注意しましょう。
また大前提として、ドッグフードは愛犬が1ヶ月以内に食べ切れる容量を選びましょう。
小分けにしたりフードストッカーなどで保存方法を工夫しても、ドッグフードは少しずつ酸化が進んでいきます。
そのため開封したら、早く食べきるのも大切。
愛犬が1ヶ月以内に食べ切れる容量を選ぶのも、フードを酸化させない大きなポイントです。
チェックポイント
ドッグフードは小分け袋に2~3食ずつ分けて保存するのがベスト!
密閉容器のフードストッカーに入れて保管すれば、さらに空気を遮断できてドッグフードの酸化を抑えられます
つづいて、フードを酸化させる「熱」と「光」の対策方法を見ていきましょう。
ドッグフードは常温で保存ができますが、熱や光によっても酸化が進みます。
そのためドッグフードの保管場所は、直射日光の当たらない涼しい場所がベストです。
また、ドッグフードを保存するフードストッカーも、光を遮るには透明タイプより色が付いているタイプのほうがおすすめ。
透明タイプの場合は、フードを取り出す際は手早く済ませ、光に長時間当てないように気をつけましょう。
話はもどって・・
「直射日光が当たらず、熱がこもりにくい、なおかつ愛犬や子どもの手の届かない場所・・」
こう考えると、ドッグフードの保管場所ってけっこう限られますよね・・
ただ、どんなに置き場所がないからといって、冷蔵庫で保管するのは絶対にダメ!
冷蔵庫は涼しくて光も当たらないので、ドッグフードの保管条件を満たしているように思えます。
しかしドッグフードを出し入れした時に、室内との温度差でドッグフードの袋に結露が発生して、フードにカビが生えたり劣化する危険性があります。
そのためドライタイプのドッグフードは、基本的に常温保存。
メーカーより冷蔵庫での保存が指定されてない限り、冷蔵庫に保存するのは避けましょう。
ドッグフードは日の当たらない涼しい場所に保管!
冷蔵庫での保管は、フードに結露が発生してカビが生える恐れがあります
メーカーの指定がない限り、ドライフードを冷蔵庫で保管するのはやめましょう
なお、一般的にドッグフードの保管場所はキッチンやダイニングが多いと思いますが、夏場は室温にも注意が必要です。
暑い時期は、愛犬が日中過ごしているリビングの室温をエアコンなどで調節している飼い主さんも多いと思いますが、ドッグフードの保管場所の室温も管理していますか?
湿気が高まる梅雨から夏が終わるまでの期間は、愛犬がいる部屋だけでなくドッグフードの保管場所の室温も同時に管理しましょう。
つづいては、ドッグフードを腐敗させる原因「湿気」について見ていきましょう。
ドライフードの水分量は10%前後と、水分がほとんど含まれていません。
じつは水分を少なくすることで、ドライフードの品質を安全に保つ効果があります。
なぜなら、微生物は水分10%以下の状況では増殖できないから。
そのため水分10%以下のドッグフードは、微生物が繁殖する心配がありません。
ですから開封後の1~2ヶ月間、ドッグフードが腐らず品質を保ったまま、安全に食べられるのです。
このようにドライフードの品質を維持するには、水分が大きなポイントとなっています。
そのため、ドライフードに湿気や水分は絶対厳禁!
ドッグフードにカビや菌が増殖する原因となるので注意しましょう。
具体的には、ドライフードを湿気の多い場所で保管しないこと。
またフードを湿気させないように、ドッグフードの袋は手早くきっちり閉じるなど、毎日の細かな作業の中でも湿気を防ぐように心がけましょう。
ほかにも、フードストッカーなどのフタに貼り付けられる「乾燥剤」や「除湿剤」などの利用もおすすめです。
ドライフードに湿気は大敵!
水回り近くには置かないように注意しましょう
ドライフードの保存方法のポイントは以上です。
つづいては、ウェットフードの保存方法をチェックしましょう。
ウェットフードは、水分量が70%と水分がたっぷり含まれているのが特徴。そのため水分がほとんど含まれていないドライフードとは、保存方法がまったくちがいます。
何よりウェットフードは、開封したら原則、使い切ることがベストです。
ウェットフードは水分が多いのでフードが傷んだり腐ったりしやすく、開封後の保存は向いていません。
そのため基本的には1回、もしくは開封した当日に使いきるのが良いです。
ただ、一度に食べる量が少ない小型犬や、ドライフードのトッピングとしてウェットフードを利用するなど、どうしても1回で使い切れない場合もありますよね。
そんな場合は、密閉容器に移し替えて冷蔵庫で保存。
翌日中までに食べきれない分は、1食分ごとラップに包んで冷凍庫で保存し、使用する分だけ解凍して使いましょう。
なお、種類によっては冷蔵庫で1週間~10日ほど保存できるタイプもあります。その場合は、メーカーの指定する保存方法を参考にしてください。
ちなみに、ウェットフードは開封すると保存に向いていませんが、開封前は長期保存が可能なアイテム。
そのため愛犬の非常食用に備蓄しておくのもおすすめです。
ウェットフードは肉や魚などの素材の風味が活かされているので、ドライフードより嗜好性が高いのも魅力。
非常時に愛犬の食欲がなくなった場合でも、ドライフードより食べやすいので、ぜひ愛犬の非常食にウェットフードをいくつか備蓄しておきましょう。
ドッグフードの正しい保存方法をお分かりいただけたでしょうか?
「空気」「光」「熱」「湿気」を防ぐといった、今までも知っている当たり前のことですが、ちょっとした工夫や心がけでフードの酸化の進行は大きくちがってきます。
●ウェットフードの保存のポイント
・原則、当日に使いきる
・翌日分までは、密閉容器に移し替えて冷蔵庫で保存
・翌日までに食べきれない分は、1食ごとにラップで包んで冷凍
使用する分だけ解凍して使う
以上のポイントを参考に、愛犬のドッグフードを正しく安全に保存・保管しましょう。
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