愛犬の年齢や体調の変化にあわせてドッグフードを見直すのは、健康管理にとても重要です!
さっそく、超高齢犬・老犬のドッグフード選びのポイントを見ていきましょう。
13歳以上の超高齢犬・老犬には、どんなドッグフードを選べばいい?
愛犬が高齢になるにつれて、気になるのが健康のこと。ただ同じシニア犬でも7歳と13歳では、ドッグフードの選び方や食事の注意点は変わってきます。
そこで今回は、13歳以上の超高齢犬・老犬のドッグフードの選び方を3つのポイントに絞ってお伝えします!
また、13歳以上のシニア犬に人気のドッグフード15商品を比較!その中からおすすめのドッグフードをベスト5もご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
愛犬の年齢や体調の変化にあわせてドッグフードを見直すのは、健康管理にとても重要です!
さっそく、超高齢犬・老犬のドッグフード選びのポイントを見ていきましょう。
犬の13歳は、人でいうと70歳前後。そのため、愛犬が今までと変わらず元気で食欲旺盛でも、体力や免疫力は若い頃より確実に低下しています。
だからこそ、年齢にあった栄養管理・ドッグフード選びが大切です。
そこで、超高齢犬・老犬のドッグフードは、「良質なタンパク質」「低脂肪」「老化対策」の3つのポイントを重視します。
●超高齢犬・老犬のドッグフードのポイント
1つずつ、詳しく解説します。
超高齢犬・老犬の食事で大切なのが、良質なタンパク質(動物性タンパク質)を摂ること。
筋肉や内蔵、骨、被毛、血液、神経など全身の細胞はすべて、タンパク質からできています。
そのため、タンパク質が不足すると、筋肉は衰え、被毛はパサパサ。貧血を起こしやすく体力も低下するなど、健康状態がどんどん悪化します。
そこで高齢犬・老犬におすすめなのが、肉または魚が主原料のドッグフードです。
肉や魚に含まれる動物性タンパク質には、全身の細胞に欠かせない必須アミノ酸が10種類すべて含まれています。
必須アミノ酸をしっかり摂取すれば、タンパク質が不足することなく、筋肉の衰えや貧血を予防できるのです。
ちなみに小麦や大豆由来の植物性タンパク質では、必須アミノ酸を10種類すべて補うことはできません。
そのため超高齢犬・老犬の食事では、タンパク質の「質」を重視すること。
主原料が肉・魚のドッグフードなら、必須アミノ酸をバランス良く含んだ動物性タンパク質をしっかり摂取できます。
超高齢犬・老犬に必要なのは、大量のタンパク質ではなく良質なタンパク質です。
肉・魚が主原料のドッグフードなら、タンパク質が22%程度でも良質なタンパク質を必要な分だけ摂取できます。
超高齢犬・老犬になると、1日のほとんどを寝て過ごします。若い頃より運動量がグッと減り、消費カロリーも少なくなるので太りやすくなります。
筋力が低下していくのに体重が増えると、関節への負担が大きくなり痛めてしまう場合も・・。安静状態が長引けば、筋肉はさらに減少する悪循環にもなりかねません。
そのため愛犬が高齢になったら、肥満に注意すること。
そこでおすすめなのが、脂肪分が12%以下のドッグフードです。犬は脂肪を摂りすぎると肥満になりやすいので、カロリーより脂肪分に注意します。
ドッグフードに含まれる平均の脂肪分は12~15%なので、超高齢犬・老犬は脂肪分が12%以下のものを選びましょう。
痩せすぎの老犬には、エネルギーを効率よく補える高カロリー・高脂肪のドッグフードがおすすめです。
病気の疑いもあるので、動物病院に一度相談しましょう。
超高齢犬・老犬のドッグフードは、関節ケアや抗酸化成分など老化防止の栄養成分が含まれているほうが好ましいです。
老化対策におすすめの栄養成分は、つぎのとおり。
関節に有効な栄養成分が配合されていると、シニア犬が痛めやすい関節を毎日の食事で簡単にケアできます。
おすすめは軟骨成分のグルコサミンや軟骨を守るコンドロイチン、コラーゲンが配合されているもの。
また亜麻仁や魚の油に含まれるオメガ3は、炎症を抑える作用があるので関節痛を緩和させる効果があります。
老犬になると、毛に潤いがなくパサパサになったり毛量が減少していきます。
そんな症状を改善してくれるのが、オメガ3とオメガ6の2つの油です。
オメガ3は皮膚の炎症を抑え、オメガ6は皮膚のバリア機能を正常にして、肌や毛並みを健康的に整えてくれます。
オメガ3は亜麻仁や魚の油、オメガ6は鶏脂や菜種に多く含まれているので、原材料にこれらの食材が使用されているドッグフードを選びましょう。
免疫力の維持も愛犬を長生きさせる秘訣です!
免疫力の低下防止に効果的なのは、ビタミンCやアスタキサンチン、ポリフェノールなど抗酸化作用の栄養成分。
ビタミンCやアスタキサンチンは、病気や老化の原因である活性酸素の働きを抑えて、免疫力の低下を防いでくれます。
以上が、超高齢犬・老犬におすすめのドッグフードのポイントです。
●超高齢犬・老犬のドッグフードのポイント
それでは、この3つのポイントを参考に、超高齢犬・老犬に人気のドッグフード15商品をチェックしましょう。
10~13歳以上の高齢犬専用のドッグフード、老犬に人気のドッグフードの合計15商品を品質(安全性)、主原料、栄養バランス(タンパク質・脂質)をポイントに比較してみました。
良くないものを赤(または×印)、とくに良いものを緑でチェックしています。
アレルギー対応の人気ドッグフード10商品
商品名 | 品質 | 主原料 | タンパク質/脂質 |
---|---|---|---|
ロイヤルカナン(ミニエイジング12+) | 米、トウモロコシ | 24.0%以上 /12.0%以上 |
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アイムス(14歳以上) | 肉類(チキンミール、家禽ミール) | 23.0%以上 /13.0%以上 |
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ナチュロル | 牛肉、鶏肉、馬肉、魚 | 23~27%以上 /7~9%以上 |
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ファーストチョイス(10歳以上) | コーン | 21%以上 /8%以上 |
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このこのごはん | 鶏肉(ささみ、レバー) | 21.5%以上 /7.5%以上 |
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サイエンスダイエット(シニア13歳以上) | トリ肉(チキン、ターキー) | 21.6% /15.7% |
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メディコート(アレルゲンカット・11歳から) | 穀類(米、米粉、米ぬか) | 17%以上 /9.5%以上 |
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オリジン(シニア) | 鶏肉、ターキー | 38%以上 /15%以上 |
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モグワン | チキン&サーモン56% | 28%/12% | |
愛犬元気(13歳以上用) | 穀類(トウモロコシ、小麦粉など) | 19.0%以上 /7.5%以上 |
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アカナ(シニア・ドッグ) | 鶏肉、鶏肉ミール | 33%以上 /14%以上 |
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馬肉自然づくり | 馬肉、鶏肉 | 27.0%以上/11.1%以上 | |
ピュリナワン(11歳以上) | 家禽ミール | 29%以上 /14%以上 |
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アーテミス(肥満傾向の小型犬・シニア) | チキン | 22.0%以上/12.0%以上 | |
ブッチ | ビーフ、ラム、チキン、ムロアジ | 10.5%以上/8.0%以上 | |
ユーカヌバ(スーパーシニア・11歳以上) | 肉類(鶏、七面鳥) | 28.0%以上 /13.0%以上 |
●品質・主原料について
主原料は肉か魚がベストですが、その中でも鶏肉やラム肉など原料がはっきり表示されているほうが、良質なタンパク質を摂取できます。
ドッグフードの品質が×または△で、主原料が肉類(〇〇ミート、〇〇ミール)のものは4Dミート(死亡・病気の家畜)や副産物(家畜の羽・ツメなど)が使用されていることが考えられるのでおすすめできません。
●タンパク質について
タンパク質のベストな量は、愛犬の体調や健康状態によってさまざまです。
またタンパク質の分解・吸収には、健康的な肝臓と腎臓が必要になります。
そのため愛犬の健康状態に問題がなく、タンパク質30%以上の高タンパクフードが体にあっている場合は、そのまま与え続けても構いません。
ただ、これから高タンパクフードへの切り替えを検討している場合は、まずはタンパク質が25~30%未満のドッグフードへの切り替えをおすすめします。
また、高タンパクフードが体に合わない場合もあります。
その場合は主原料に肉や魚を使用したフードであれば、タンパク質が20%前後でも良質なタンパク質を十分補えるので問題ありません。
愛犬の体調をチェックしながら、相性の良いドッグフードを選んであげましょう。
それでは、超高齢犬・老犬におすすめのドッグフードをランキング形式で5つご紹介します!
超高齢犬・老犬おすすめドッグフードランキング
安全性について
無添加、ヒューマングレード、主原料(馬肉・鶏肉)、国産
栄養面について
高タンパク、脂質控えめ、繊維多め
主原料の馬肉は高タンパクで低脂肪、低カロリーだから、肥満対策もバッチリ。低アレルゲンなのでアレルギーが心配なワンちゃんにもおすすめです。
また馬肉は貧血予防の鉄分が豊富。疲労回復を促すグリコーゲンは牛肉の3倍も多く含まれているので、疲れやすくなった愛犬の体力回復をサポートしてくれます。
安全性について
人工添加物不使用、ヒューマングレード、穀物不使用(グレインフリー)、主原料(牛肉・鶏肉・馬肉・魚)、国産
栄養面について
高タンパク、低脂質、安定・持続型ビタミンC配合、乳酸菌配合、全年齢OK
原材料の55%以上が動物性原料なので、筋肉や健康維持に欠かせない必須アミノ酸をしっかり摂取できます。
また抗酸化作用のある安定・持続型ビタミンCが、老化や病気の原因である活性酸素の働きを抑えて、免疫力の低下を防いでくれます。
フードの粒はホロホロと簡単にくだけるので、硬いフードが苦手な愛犬にもおすすめです!
安全性について
人工添加物不使用、ヒューマングレード、穀物不使用(グレインフリー)、主原料(鶏肉・サーモン)
栄養面について
高タンパク、カロリー控えめ、オメガ3高配合、グルコサミン・コンドロイチン配合
サーモンは抗炎症作用のオメガ3と最強の抗酸化物質アスタキサンチンが豊富に含まれているので、高齢犬・老犬のタンパク源におすすめ!
またモグワンには、オメガ3がドッグフードの栄養基準(AAFCO)の約10倍も多く含まれているので、毛並み・肌荒れの改善が期待できます。
軟骨成分のグルコサミン・コンドロイチンも配合されているので、毎日の食事で関節をケアできます。
安全性について
人工添加物不使用、ヒューマングレード、グルテンフリー、主原料(ビーフ、ラム、チキン、ムロアジ)
栄養面について
水分量70%、低カロリー、オメガ3配合
柔らかいので硬いフードが苦手な老犬でも食べやすく、カリカリのドライフードより風味も豊かなので食欲が落ちたシニア犬にもおすすめです。
犬は高齢になると喉の乾きに鈍感になり、脱水症状を起こしやすくなります。
ブッチのように水分の多いドッグフードなら、食事と一緒に水分補給もできるので、脱水症状の予防にも効果的です。
安全性について
人工添加物不使用、ヒューマングレード、小麦グルテンフリー、主原料(鶏ささみ・レバー)、国産
栄養面について
カロリー控えめ、タンパク質控えめ、低脂肪、乳酸菌配合
小型犬の悩みに多い「涙やけ」「毛並み」「におい」を解消するため、鶏肉やマグロ、鹿肉、大麦など、犬の体に必要な原材料だけで作られています。
タンパク質21.5%と控えめですが、鶏肉が主原料なので健康維持に欠かせない必須アミノ酸をしっかり摂取できます。
タンパク質30%以上の高タンパクフードが体に合わなかった愛犬は、ぜひ一度お試しください。
※ランキングの順位は、超高齢犬・老犬へのおすすめ順。
ドッグフードの星の評価は、成犬に与える際の総合評価をあらわしています。
超高齢犬・老犬のドッグフード選びのポイント、おすすめのドッグフードをご紹介させていただきました。
超高齢犬・老犬の食事は、量より質を高めること。
若い頃より食べる量が少なくなるので、良質な栄養を摂取させてあげることが大切です。
ぜひ、ご紹介したランキングを参考に愛犬が喜んで食べてくれるドッグフードを選んであげましょう!
おすすめドッグフード目的別ランキング