安全な半生ドッグフードを選ぶには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか?
まずは、半生ドッグフードの特徴から見ていきましょう。
しっとりした食感が特徴の半生(ソフト・セミモイスト)タイプのドッグフード。
カリカリのドッグフードが嫌いな愛犬も「これなら食べてくれる!」と利用している飼い主さんも多いのでは?
しかし、半生ドッグフードは他のタイプのドッグフードと比べて、添加物がたくさん使われているものが多いって知っていますか?
そこで、人気の半生ドッグフード15商品の安全性を徹底比較!その中から、愛犬に安心して与えられる安全な半生ドッグフードを3点ご紹介します!>
安全な半生ドッグフードを選ぶには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか?
まずは、半生ドッグフードの特徴から見ていきましょう。
目 次
半生ドッグフードの最大の特徴は、弾力性のあるしっとりした食感です。
その理由は、半生ドッグフードの水分量は25~35%前後と、カリカリタイプのドッグフード(水分量10%前後)より水分が多く含まれているため、特有の弾力性が保たれているのです。
それでは、半生ドッグフードの特徴を他のタイプのドッグフードと比較してみましょう。
半生ドッグフードと他タイプのドッグフードの特徴
タイプ | 半生 | ドライ | ウェット |
---|---|---|---|
風味 | |||
食感 | |||
水分 | 25~35% | 10%前後 | 70%以上 |
保存 (開封前) | 約1年 | 約1年 | 長期保存可能 |
保存 (開封後) | 3~7日以内 | 平均1ヶ月 | 当日~2日 |
重要あたり 栄養価 | 中間 | 高い | 低い |
表の内容のとおり、半生ドッグフードの特徴はドライフードとウェットフードの中間に位置するものがほとんど。
ウェットが持つ豊かな風味や食感、ドライの保存性の高さなど、両方の特性をバランス良く取り入れたものが、半生ドッグフードです。
半生ドッグフードは、他のタイプ(ドライ・ウェット)のドッグフードの良い点を併せ持っていますが、注意が必要な点もあります。
とくに注意が必要なのが、「添加物」「穀物の割合」「開封後の保存」の3点です。
●半生ドッグフードの注意点
1つずつ見ていきましょう。
半生ドッグフードは弾力性のあるしっとりした食感を維持するため、増粘安定剤や品質保持剤など、他のタイプのドッグフードでは使用されない添加物が使用されています。
また半生ドッグフードは、フードの粒の色を赤や緑などカラフルにしているものが多く、着色料や発色剤の使用も目立ちます。
愛犬の体質によっては、添加物が涙やけやアレルギーの原因になる場合があり、注意が必要です。
とくに消化機能が未熟な子犬、代謝が低下した老犬は、摂取した添加物をスムーズに体の外へ排泄できずに悪影響を受けやすくなります。
犬の体に添加物はまったく必要ありません。愛犬の健康を考えるなら、添加物は避けるのが1番です。
半生ドッグフードは、穀類(トウモロコシ・小麦粉・パン粉など)の使用が多いのも気がかりです。
半生ドッグフードは穀物ベースのものが大半で、肉類が主原料の場合でも第2原料以降に必ず穀類が含まれています。
じつは犬は肉食中心のオオカミの名残りから、穀類の消化は得意ではありません。下痢や嘔吐を起こしやすく、アレルギーを発症する場合もあります。
また穀類には、犬の体の成長や健康維持に欠かせない必須アミノ酸も十分に含まれていません。そのため栄養補給の面でも不安が残ります。
半生ドッグフードはしっとりと柔らかな食感が魅力ですが、開封後は水分が抜けていくにつれて、どんどん硬くなっていきます。
そのため開封後はなるべく早く食べきることが重要。食べきれずに残ったフードは、空気に触れないように密封袋で保管して、水分が奪われるのを防ぎます。
また、半生ドッグフードは常温で保存できますが、カリカリのドッグフードより水分が多いためカビが発生しやすいです。
とくに湿気の多い6~8月は傷みやすいので、保管場所に注意しましょう。
以上が、半生ドッグフードの注意点です。
3つの注意点を踏まえ、安全な半生ドッグフードを選ぶポイントが次のとおりです。
それでは、安全な半生ドッグフードを選ぶポイントをもとに、人気の半生ドッグフード15商品をチェックしましょう!
人気の半生ドッグフード15商品の原料、添加物の有無、原材料の品質について、比較したものが次のとおりです。
穀類や肉類とあいまいな表現ではなく、主原料に肉そのものが使用されているものは緑色でチェックしています。
アレルギー対応の人気ドッグフード10商品
商品名 | 主原料 | 無添加 | 品質 |
---|---|---|---|
プッチーヌ | 穀類(小麦粉など) | ||
グラン・デリ | 穀類(小麦粉など) | ||
ピュアロイヤル(ラム) | ラム肉 | ||
コンボ(低脂肪) | 穀類(トウモロコシ・小麦粉など) | ||
スタイルズ | 肉類(チキン等) | ||
やさしいフード | 鶏肉 | ||
ドゥロイヤル(オリジナル) | 牛肉 | ||
サクラペットフード | 生チキン・ビーフ | ||
EZO(エーゾー) | エゾシカ生肉 | ||
ビタワン ふっくらーな | 穀類(小麦粉・パン粉など) | ||
ミンチスペシャル | 肉類(チキン等) | ||
ゴン太のふっくらソフト | 穀類(小麦粉など) | ||
Perro(ペロ) | 鶏肉(国産若鶏) | ||
モアソフト(チキン) | 肉類(鶏・ささみなど) | ||
プチアンジュ | 肉類(チキン等) |
※ここでの「無添加」とは、危険な成分・添加物不使用のこと。
大手メーカーのものは穀類ベースのものがほとんどで、体への影響が心配な添加物も多数使用されています。
愛犬が喜んで食べるとはいえ、×印が付いているドッグフードはおすすめできません。
それでは、15商品の中から愛犬に安心して与えられるおすすめの半生ドッグフードを3つご紹介します!
EZO(エーゾー)
4点
販売価格 | 4,104円(税込)/100g×10袋 |
---|---|
対応年齢 | 成犬 |
主原料 | エゾシカ生肉 |
安全性について
完全無添加、国産原料、単一タンパク源(北海道産エゾシカ肉)、加圧加熱殺菌処理(レトルトパック)
栄養面について
一般食(総合栄養食でない)、低アレルゲン(エゾシカ肉)、水分30.5%以下
保存料や酸化防止剤などの添加物ではなく、加圧加熱処理(レトルトパック)によって、フードの品質や水分量が保たれています。
エゾシカ肉は低アレルゲンのため、牛肉や鶏肉アレルギーの愛犬にもおすすめ。
ただ総合栄養食ではない(体に必要な栄養をすべて摂取できない)ので、他のドッグフードと併用しましょう。
Perro(ペロ)
4点
販売価格 | 1,690円(税込)/600g |
---|---|
対応年齢 | 高齢犬・老犬 |
主原料 | 鶏肉(国産若鶏) |
安全性について
人工添加物不使用、国産原料、注文後に製造(手作り)
栄養面について
一般食(総合栄養食でない)、低アレルゲン(エゾシカ肉)、水分30.5%以下
代謝の落ちた老犬でも消化しやすいように作られたレシピは、低カロリーでありながら栄養満点!
良質なタンパク質が豊富な鶏肉をはじめ、シニア犬が痛めやすい関節を守る軟骨成分のグルコサミンやコンドロイチン、コラーゲンも配合されています。
サクラペットフード
4点
販売価格 | 1,480円(税込)/100g×8袋 |
---|---|
対応年齢 | 成犬用 |
主原料 | 生チキン、ビーフ |
安全性について
完全無添加、国産原料、単一タンパク源(北海道産エゾシカ肉)、加圧加熱殺菌処理(レトルトパック)
栄養面について
一般食(総合栄養食でない)、低アレルゲン(エゾシカ肉)、水分30.5%以下
糖類や豆類、穀類など、原材料について曖昧な表現が気になりますが、添加物が大量に使用されている他の半生ドッグフードを購入するなら、こちらのほうが安全です。
100gずつ小分けパックされているので、チワワやトイプードルなどの小型犬もフードの劣化の心配なく食べ切れます。
半生ドッグフードを利用している飼い主さんの多くは、「愛犬がこれしか食べないから」という場合が多いはず。
そんな愛犬には、半生ドッグフードより水分が多く風味が豊かなウェットタイプのドッグフードがおすすめです。
ウェットタイプはお肉のうま味や栄養がギュッと凝縮されているから、好き嫌いの多い愛犬も喜んで食べてくれること間違いなし!
とくに安全でおすすめなのが、お洒落なパッケージが印象的な「ブッチ」です。
安全性について
人工添加物不使用、ヒューマングレード、グルテンフリー、肉の割合最大92%
栄養面について
水分量70%、低カロリー、オメガ3配合
原材料の最大92%にお肉が使用されているので、半生ドッグフードより風味豊か。グルメな愛犬もきっと満足してくれるはず。
また初回お試しセットなら主原料別の3種類のブッチをお得に購入できます!単品使いだけでなく、トッピングとして利用するのもおすすめです。
半生ドッグフードは、硬いフードが苦手なシニアのワンちゃんや、好き嫌いの多い小型犬を中心に利用が多いです。
ただ、他のドッグフードより添加物が多いため、購入する場合は無添加(人工添加物不使用)の安全なものを選ぶように注意しましょう。
また、カリカリのドッグフードが苦手な愛犬には、半生ドッグフードより添加物の使用が少ないウェットタイプがおすすめです。
ぜひ、一度試してみてくださいね。
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