フードには必要のない香料、粗悪な材料の副産物など、原材料には愛犬に与えたくないものが多く使用されています
また、栄養バランスにも問題ありです!
「ビタワン」は日本で初めて作られたドッグフードです。ワンちゃんの顔が印象的なパッケージを1度は見たことがありますよね。
それでは、約60年前からある「ビタワン」ドッグフードの安全性と栄養バランスを徹底的にチェックしましょう。
【 総合評価 】
1 点
【安全性の評価結果】では、愛犬が毎日安心して食べられるかをチェックし、【栄養バランスの評価結果】では、愛犬に必要な栄養がバランス良く含まれているか分析しています。
それでは、ビタワンドッグフードの「安全性」と「栄養バランス」をチェックしましょう。
ビタワン ドッグフードの安全性
チェック項目 | 評価 |
---|---|
人工添加物 | △香料使用 |
原料の品質 | ×不明 |
4Dミート | ×不明 |
副産物 | ×使用 |
主原料 | △穀類 |
ビタワン ドッグフードの栄養バランスの評価結果
※ベストな数値は健康な成犬の目安です
栄養素 | レベル |
---|---|
カロリー | やや低い |
タンパク質 | やや低い |
脂 質 | 低い |
粗繊維 | 標準 |
ミネラル 他 | 標準 |
フードには必要のない香料、粗悪な材料の副産物など、原材料には愛犬に与えたくないものが多く使用されています
また、栄養バランスにも問題ありです!
さらに詳しい内容について、フードの安全性から見ていきましょう。
ビタワン ドッグフードの安全性
チェック項目 | 評価 |
---|---|
人工添加物 | △香料使用 |
原料の品質 | ×不明 |
4Dミート | ×不明 |
副産物 | ×使用 |
主原料 | △穀類 |
『安全性の基準』はこちら
添加物
無添加、自然由来の酸化防止剤のみ | |
添加物を使用(要注意の添加物以外) | |
要注意の添加物を使用 |
原料の品質
ヒューマングレード(人が食べられる品質)の表示あり | |
ヒューマングレードの表示なし(副産物不使用) | |
ヒューマングレードの表示なし(副産物使用) |
4Dミート(病気や死んだ家畜の肉)
不使用の表示あり(ヒューマングレード) | |
不使用の表示なし(副産物不使用) | |
不使用の表示なし(副産物使用) |
副産物(○○エキス・○○ミール)
不使用(ヒューマングレードの表示あり) | |
使用(使用した家畜の種類や部位が確認できる) | |
使用(使用した家畜の種類や部位が不明) |
主原料
肉か魚が50%以上、又は第1と第2原料が肉か魚 | |
第1原料が肉か魚で、第2原料は穀物 | |
第1原料が穀物(トウモロコシ、小麦、米) |
ビタワンは安全性を判断する5つのポイント(添加物・品質・4Dミート・副産物・主原料)のうち、ほぼすべてが最低評価です。
1つずつ、注意点を見ていきましょう。
●添加物
ビタワンの原材料には、本来フードに添加する必要のない「香料」が使用されています。
ドッグフードは新鮮な食材や高品質な食材だけで作られた場合は、香料を使用しなくてもお肉の良い香りがします。
それに対して、材料が低品質で粗悪なものだとフードの匂いは最悪・・。食欲を刺激するような良い匂いはしないため、香料を使って匂いをごまかしています。
また、香料などの添加物の中には、大量摂取すると涙やけやアレルギー、がんに悪影響を与える危険なものもあります。
ビタワンは香料以外の添加物(着色料や保存料など)は使用されていないので、がんやアレルギーへの影響は低いですが、せっかくなら香料も不使用にしてほしかったです。
ちなみに、ビタワンの酸化防止剤(ミックストコフェロール・ローズマリー抽出物)は天然由来の抗酸化成分を利用したものなので、体への影響は心配ありません。
フードの匂いをごまかす「香料」が使用されています
着色料や保存料などは使用されていないので、香料も不使用にしてほしかったです!
●原材料の品質(4Dミート・副産物)
ビタワンのパッケージには、「厳選された原材料」を使用と表示されています。
しかし、「ヒューマングレード」や「人も食べられる高品質な食材を使用」といった具体的な基準がないため、どのような品質の食材が使用されているかわかりません。
また、原材料にあるチキンミールや牛肉粉、動物性油脂などは、食用に利用できない家畜の内臓や骨、血液、羽、ひづめなどを利用した「副産物」です。
ビタワンは「人も食べられる高品質な食材を使用」などの表示がないため、これら副産物の原料には4Dミート(病気・死亡した家畜)が使用されている可能性があります。
ビタワンは、フードの安全性を判断する「ヒューマングレード」などの品質表示がありません!
また、原材料には副産物(チキンミール・動物油脂など)が使用されているため、安全面には不安が残ります・・
また、原材料には副産物(チキンミール・動物油脂など)が使用されているため、安全面には不安が残ります・・
●主原料
ビタワンの主原料は、4つの穀類(トウモロコシ、脱脂米糠、コーングルテンフィード、小麦ふすま)。
●コーングルテンフィード
トウモロコシの外皮部分。
トウモロコシからコーンスターチ(でんぷん)を製造する際に発生する副産物です。
パッケージには「チキンのうまみたっぷり」との表記がありますが、鶏肉よりトウモロコシや小麦が多く配合されています。
また、「チキンのうまみ」となる材料も、チキンミールやチキンレバーパウダーといった粗悪なものだけ。
新鮮な鶏肉や栄養が凝縮された乾燥チキンは、1つも使用されていません。
主原料は犬が消化しにくいトウモロコシや小麦!
「チキンのうまみたっぷり」と表示されていますが、新鮮な鶏肉は一切使用されていません
対応年齢・酸化防止対策など
フードの対応年齢 | 全年齢OK |
酸化防止剤 | ミックストコフェロール他 |
穀物 | トウモロコシ、米糠など |
原産国 | 日本 |
価格(1袋/2kg) | 717円(税込) |
内容量の種類 | 2kg・6.5kg |
購入方法 | 公式サイト |
※Amazon参考価格
ビタワンは犬種や年齢ではなく、日本で暮らす愛犬に向けて作られた「全成長段階(オールステージ)対応」のドッグフードです。
また、タンパク質やカロリーを抑えた「ビタワン 7歳以上」のシニア専用タイプも作られています。
●ビタワンドッグフードの種類
・ビタワン(7歳以上)6kg
ただ、どちらも主原料は犬が消化しにくいトウモロコシや小麦などの穀類です。
ほかにも、粗悪な副産物(チキンミール・動物油脂)やフードに香り付けする香料が使用されているなど、悪い点ばかりが目立ちます。
また、フードのパッケージ袋は光や熱、湿気の影響をもっとも受けやすい紙製。フードの酸化が心配なうえに、シニア用は2kgの少量サイズがないのも問題です。
国産とはいえ、愛犬にはおすすめできません。
危険な材料を赤色、良い材料を緑色でチェックしています。
穀類(トウモロコシ、脱脂米糠、コーングルテンフィード、小麦ふすま)、肉類(チキンミール、牛肉粉、豚肉粉、チキンレバーパウダー)、豆類(脱脂大豆、おから粉末、大豆粉末)、油脂類(動物性油脂、γ-リノレン酸)、ビール酵母(β-グルカン源)、乾燥キャベツ、オリゴ糖、カゼインホスホペプチド、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、クロライド、鉄、銅、マンガン、亜鉛、グルコン酸亜鉛、ヨウ素、コバルト)、ビタミン類(A、B2、B6、B12、D、E、パントテン酸、コリン)、香料、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)、アミノ酸類(アルギニン、メチオニン)、バチルスサブチルス(活性菌)
主原料には、犬が消化しにくいトウモロコシや小麦などの穀類が使用されています。
また、ビタワンに配合されている肉類(チキンミール、牛肉粉など)は、家畜の内臓や血、羽、ひづめなどを利用した副産物です。
その他にも、気になる原材料をチェックしましょう。
●小麦や大豆アレルギーに要注意!
ビタワンの原材料には、犬の食物アレルギーの原因に多い「小麦」と「大豆」の両方が使用されています。
免疫機能が未熟な子犬はアレルギー反応を起こしやすいので、注意が必要です。
●善玉菌を増やす活性菌配合
ビタワンの原材料で唯一評価できるのが、活性菌(バチルスサブチルス)が配合されていること。
活性菌は、腸内環境を改善する「善玉菌」が増加しやすいように体内環境を整える働きがあります。
活性菌の働きにより善玉菌が体内に増えれば、腸が正常に動くため下痢や便秘の予防・改善や免疫力維持が期待できます。
つづいて、栄養バランスについて見ていきましょう。
ビタワンのパッケージには、下記の成分表が表示されています。
犬のごはん塾では上記の成分表は使わず、フードに含まれる水分を差し引いた乾燥重量で栄養バランスをチェックします。
なぜならフードに含まれる水分量は製品ごとにちがうため、水分を抜いた乾燥重量で栄養バランスを確認するほうが他のフードとのちがいが分かりやすくなるからです。
ちなみに乾燥重量はパッケージに記載されている成分表をもとに、下記の計算式で割り出します。
乾燥重量=栄養素の値÷(100-フードの水分量)×100
ビタワンの乾燥重量の値を見てみましょう。
ビタワン ドッグフードの乾燥重量の成分値
上記の値を「犬のごはん塾が示す栄養バランスの基準」にそって評価すると、下記のような評価結果となります。
ビタワン ドッグフードの栄養バランスの評価結果
※ベストな数値は健康な成犬の目安です
栄養素 | レベル |
---|---|
カロリー | やや低い |
タンパク質 | やや低い |
脂 質 | 低い |
粗繊維 | 標準 |
ミネラル 他 | 標準 |
『栄養バランスの基準』はこちら
カロリー(100gあたり)
タンパク質
脂質
カルシウム
リン
カルシウム:リン比
粗繊維
ナトリウム
マグネシウム
栄養面のポイントを詳しく見ていきましょう。
犬の全身の細胞はタンパク質でできているため、ドッグフードの栄養成分の中でタンパク質はとても重要です。
そのため、ドッグフードの栄養基準を定めるAAFCOでは、犬の1日に必要なタンパク質の量を成犬で18%以上、子犬で22.5%以上と設定しています。
※数値は「乾燥重量(フードの水分を引いた値)」です。
なお、ビタワンに含まれるタンパク質の量は、乾燥重量で22.2%。
AAFCO基準の成犬18%は満たしているものの、子犬に必要な22.5%を超えていません。
体がもっとも成長する大事な子犬期に、タンパク質を十分に摂取できないのは問題・・。
タンパク質不足は毛のパサつきや貧血、筋肉量の低下、成長不良など、体にさまざまな悪影響を与える危険性があります。
ビタワンは「皮膚の健康と美しい毛並み」のために、γ(ガンマ)-リノレン酸が配合されています。
ただ、皮膚や毛並みの健康を守るにはγ-リノレン酸のほかに、オメガ3の油も必要です。
■オメガ6(リノール酸・γ-リノレン酸)
肌のバリア機能を整える働きがあり、皮膚の乾燥やフケを予防する。
▼主な食材
ひまわり油、鶏脂
■オメガ3(α-リノレン酸・EPA・DHA)
体内の炎症を抑える「抗炎症作用」があり、肌荒れや毛のパサつきを予防・改善する。
▼主な食材
亜麻仁、魚の油
ビタワンに配合されているのは、オメガ6系のγ(ガンマ)-リノレン酸だけで、抗炎症作用のオメガ3は配合されていません。
これでは皮膚や毛並みの健康を守るには、力不足です。
「ビタワン」は日本で暮らす愛犬の健康を考えて作られたドッグフードとされていますが・・
「香料使用」
「粗悪な副産物が多い」
「犬が消化しにくい穀物がメイン」
「アレルギーを起こしやすい小麦・大豆配合」
「ヒューマングレードじゃない」など
気になる点をあげれば、キリがありません!
愛犬には安全性・栄養面のどちらもグレードの高いドッグフードを選んであげましょう。
【ペットフード販売士が徹底調査】プッチーヌの良い点・悪い点がひと目で分かる!成分・材料・本当の評価は?
【ペットフード販売士が徹底調査】jpスタイルゴールド・和の究みの良い点・悪い点がひと目で分かる!成分・材料・本当の評価は?
おすすめドッグフード目的別ランキング